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ビルディバイド『鬼滅の刃』コラボデッキの発売迫る!デッキ改造案とカード評価

はじめに

はじめまして、詩野/シノザキです。年始にビルディバイドを始めて以降、気付けばドハマりし、毎週楽しく遊んでいるプレイヤーです。

今回は、コラボテーマについておさらいしつつ、『鬼滅の刃』スターターのカードを限定構築と通常構築の両面から評価し、限定構築でそれぞれどのようなデッキが組めるのかを考えていきます。

なお、筆者はまだ鬼滅デッキで遊べていないので、完全に机上論となります。参考程度にご覧頂ければと思います。

各種画像引用元
ビルディバイド公式サイト (build-divide.com)

コラボテーマのおさらい

コラボテーマ第2弾となる『鬼滅の刃』

『鬼滅の刃』は、ビルディバイドにおけるコラボテーマの第2弾です。5月13日にスターターデッキが発売された後、7月1日にコラボブースターパックが発売されます。
スターターにはカード種類が16種+テリトリー2種が収録され、ブースターには52種+テリトリー4種の収録が予定されています。

人気の『鬼滅の刃』キャラクターが多数登場!

コラボテーマは「通常構築」「限定構築」2つの味がある

ビルディバイドでのコラボテーマは大きく分けて2種類の遊び方があります。通常の新カードと混ぜて遊ぶ「通常構築」と、各テーマのコラボカードのみを使って遊ぶ「限定構築」です。
それぞれとても面白い遊び方なのですが、『鬼滅の刃』はコラボ1弾の『まどか☆マギカ』とは違った立ち上がりとなりそうです。

「通常構築戦」での『鬼滅の刃』
コラボ1弾の『まどか☆マギカ』では、主要カードの能力がコラボカード指定のものが多いため、採用範囲のカード種類が通常テーマよりも少ない点が問題にありました。そのため、一部汎用カード以外は通常構築での目立った活躍はありませんでした。
『鬼滅の刃』では、カードそれぞれが十分な能力を持っているうえ、条件指定がまどマギ程厳しくないため、コラボ以外のカードとも組み合わせやすいです。こちらは、通常構築での活躍も大いに期待できると思います。

「限定構築戦」での『鬼滅の刃』
まどマギは限定構築戦が非常に面白いテーマであることは間違いありません。計43種と狭いカードプールながら、メタゲーム(環境)が成立しており、完璧に1つのデッキリストに落ち着く事がありませんでした。
プレイ分岐があって実力がハッキリと出る一方で、程よく運要素もあって幅広いプレイヤーが楽しめるセットだったと思います。

一方で、スターティングデッキ発売時点での『鬼滅の刃』はカード種類が計20種しか存在しておらず、限定構築戦でのメタゲームは成立しづらく、デッキの幅も狭いのが懸念点となっています。ある程度慣れた既存プレイヤーには少し物足りない環境になりそうです。

とはいえ、それも悪いことばかりではなく、構築面での実力差が出にくいため、1からビルディバイドを始める新規プレイヤーにとっては参入する大チャンスと言えます。少ないカードプール故にカード効果を把握しやすく、どう組み合わせたら勝率を上げられるのか考えやすいのは大きな魅力です。
『鬼滅の刃』が好きな方も、そうでもない方も、是非手に取って遊んでみて欲しいです。

5月から『鬼滅公認Vol.1』(おそらく限定構築戦)が開催されますが、こちらはかなり緩やかな温度感で遊べる環境になりそうです。
そして、7月のブースターパック発売後の『鬼滅公認Vol.2』からは、メタゲームが急速に回り出し、かなりやりごたえのある環境になると予想しています。(2ヶ月で公認が終わってしまうのが少しもったいないですね…)

引用)https://www.youtube.com/watch?v=kkacGILTyvI&t=154s

なお、ビルディバイドの遊び方については以下の記事にて触れています。これから始めようと考えている方は、是非こちらの記事もご覧ください。

現時点での想定デッキ

鬼滅の刃限定構築Vol.1用

《水の呼吸》デッキ(40枚)

比較的強いと思うカードを順番に詰めていったようなデッキです。
テリトリーの効果でアドバンテージは得られるため、1ターンに2体のユニットを出すこともしやすそうなので、低エナジー帯のユニットがやや多く積まれています。

引いて捨てるデッキの都合上、ライブラリアウトの懸念もあるため、場合によってはデッキ枚数を増やすことも視野に入れてもと良さそうです。
その場合は、3エナの禰豆子を4枚にしつつ、6エナの禰豆子を2枚足して44枚構成にするなどでバランスを取る想定です。

バスターの枠は要検討です。善逸・伊之助の枠から義勇か煉獄に移動させる可能性はありそうです。特に善逸は通常構築目線だと強力ですが、限定構築目線だと序盤の支えになりづらく、特別有利を取れる相手が少ないのがやや気になります。
ショットの枠も要検討で、《参ノ型 気炎万象》が裏目に出る場合が多ければ減らして他2種のショットを多く積むことになりそうです。

鬼滅スターター収録カード一覧と評価

※収録枚数については公式の公開待ちです。

テリトリー: 《水の呼吸》

《水の呼吸》

[自動]あなたのアタックフェイズ開始時、あなたの手札の「鬼滅の刃」属性のユニットカードを1枚捨ててよい。捨てたら、2枚引く。
[自動]あなたが手札を捨てた時、《竈門炭治郎》のユニットを1枚まで対象とし、そのターン中、対象はパワー+3000。

毎ターン手札を1枚増やす事ができるテリトリーです。デッキ構築とプレイング次第で、ノーコストで確実に盤面に影響されることもなく、毎ターン手札アドバンテージを稼げるのは言うまでもなく強力な効果です。
《鬼滅の刃》のユニットカードというやや狭い範囲のカードを要求しますが、手札は使う順番で操作できるため、デッキをそれほど寄せずとも十分機能するでしょう。

さらに、手札を捨てるたびに《竈門炭治郎》ユニット1体のパワーを+3000できるため、戦闘においても十分なパワーを得られます。1ターンの回数制限は無いため、3エナの炭治郎だとパワー9000まで伸ばす事ができます。
終盤に盤面を取りつつエナジーを立ててクイックを構えられれば、有利に立ち回れるでしょう。

通常構築戦でも有力なテリトリーの一つになりそうです。

《鬼殺隊隊士 竈門炭治郎》(Vジャンププロモ)

テリトリー: 《ヒノカミ神楽》

《ヒノカミ神楽》

[自動]あなたのアタックフェイズ開始時、あなたの手札を1枚、レストでエナジーゾーンに置いてよい。「鬼滅の刃」属性のユニットカードを置いたら、その後、ユニットを1枚まで対象とし、そのターン中、対象はヒット+1。
[永続]あなたのターン中、あなたの《竈門炭治郎》のユニット全てはパワー+3000。

毎ターンエナジーをブーストできる自動効果があり、さらに「鬼滅の刃」ユニットを置いた場合にユニット1体のヒットを+1できる効果を持つテリトリーです。
素早く高エナジーに到達できる効果ですが、手札が減っていってしまうため、そう何回も使うことができないのが難点です。

同色のエース《舞の継承者 竈門炭治郎》でテリトリー開放できれば、すぐに手札を回収できますが、《水の呼吸の使い手 竈門炭治郎》で開放した際に展開が悪くなるのが懸念点です。

Wエース炭治郎

正直《水の呼吸》より強いとは言い難いですが、全く使えないという能力でもありません。
《水の呼吸》も《ヒノカミ神楽》も自ターン中の戦闘が得意なため、毎ターンユニットを取って取られてという動きをしているとバトルは長引く一方です。
ヒットを増やす能力をうまく使って速攻ができれば、早期にゲームを決着させる事ができそうです。
このセットのショットトリガーやクイックコマンドは弱めなので、ガンガン攻めに行く《ヒノカミ神楽》デッキが組めれば勝てる可能性は十分にありそうです。

エース:《水の呼吸の使い手 竈門炭治郎》

《水の呼吸の使い手 竈門炭治郎》

[永続]あなたのライフがレッドゾーンなら、このユニットはパワー+3000。
[覚醒]挫けぬ心[起動]〔クイック/あなたの手札の「鬼滅の刃」属性のユニットカードを1枚捨てる〕:そのターン中、このユニットはパワー+3000。

とにかくパワーが上がるのが特徴のエースユニットです。クイック起動で手札の鬼滅ユニットを捨てることでパワーを3000伸ばす事ができる点が強力です。
主に活躍するのはテリトリー《水の呼吸》でしょう。起動能力を使った際に、テリトリーの効果と合わせてパワーが11000まで上昇するため、相手はおいそれと戦闘を仕掛けにいく事ができません。
場持ちが非常に良いため、複数回攻撃するチャンスがあるほか、場の「鬼滅の刃」ユニットを参照する効果を使いやすいのが魅力です。

《ヒノカミ神楽》では、戦闘に強い観測者程度の役割となります。シナジーは薄いためそれほど強力な1枚にはならなさそうです。
通常構築では、鬼滅テリトリー以外で採用する可能性は低そうです。起動型効果が使えないため、レッドゾーンでパワー8000になるだけのほぼバニラユニットとなってしまいます。

エース:《舞の継承者 竈門炭治郎》

《舞の継承者 竈門炭治郎》

[永続]このユニットがダメージを与えたユニットは、そのターン中、破壊される際、代わりにリムーブされる。
[覚醒]挫けぬ心[自動]:このユニットがアタックした時、あなたのエナジーが6枚以上なら、1枚引く。

戦闘でダメージを与えて倒したユニットをリムーブする効果と、アタック時にエナジーが6枚以上という緩い条件で1枚引くことができる非常に強力なエースです。
《ヒノカミ神楽》では、5エナで出したターンでも1ドローができるメリットがありますが、6エナ以降で出せば《水の呼吸》でも同等の強さを誇ります。
どちらのテリトリーも開放できる強力なユニットなので、いずれのテリトリーでも4枚採用される可能性が高いでしょう。

通常構築では、《ヒノカミ神楽》や《水の呼吸》デッキ以外でも使われる可能性も考えられます。《千尋の大渓谷》デッキでは、ドローこそ出来ないものの、パワー8500ブリッツで倒したユニットをリムーブできるため、厄介な破壊時効果を持つユニットを綺麗に処理できます。さらに、エースユニットなため、エナジーが8枚以上あればヒット+1されるのも魅力的です。
破壊時効果が無いにしても、墓地利用デッキは数多く存在するので、単にユニットを墓地に送らないというだけでも強力な効果です。

《千尋の大渓谷》

バスター:《臆病な剣士 我妻善逸》

《臆病な剣士 我妻善逸》

【ブリッツ】
[覚醒][永続]このユニットがレストしているなら、このユニットはパワー+3000。

3エナジーのシンプルな戦闘特化ユニットです。必要エナジーが青1無2で使いやすく、十分なパワーラインとブリッツを持つため、序盤の盤面維持に大きく貢献してくれます。
鬼滅限定構築では、序盤に《命知らず 嘴平伊之助》に一方を取られてしまうのが懸念点ですが、覚醒後に《"凪" 冨岡義勇》を一方的に倒す事が出来る点が魅力的です。
通常構築でも幅広いデッキで活用できる1枚です。単に序盤の支えで考えても3エナ観測者や《血讐のアリア》などを処理できますが、主に活躍が見込めるのはレベッカデッキです。
どちらのテリトリーでも細かいダメージを飛ばせるため、【ブリッツ】との相性が良く、戦闘で敵を倒しやすいのが魅力です。どちらかと言えば《ブレイズファランクス》デッキでのほうが活躍はしやすそうです。

レベッカのテリトリー

バスター:《"凪" 冨岡義勇》

《"凪" 冨岡義勇》

【デコイ】
[覚醒][起動]〔クイック/あなたの墓地の「鬼滅の刃」属性のコマンドカードを2枚リムーブする〕そのターン中、相手はこのユニットをトリガーでプレイするコマンド以外で対象にできない。

環境では貴重なデコイユニットです。墓地リムーブをコストに、《スモークディスチャージャー》相当の効果を得られるため、手出しのコマンドやテリトリーの効果による除去から守れる点が強力です。
ユニットの除去をテリトリー効果に頼るデッキだと非常に処理に困る一枚と言えます。また、デコイを天敵とするクラウディアデッキに対しては、クラウディアで取れない、バドラトスと相討ちになるラインなので、ある程度の時間稼ぎができるユニットと言えます。
ただし、リムーブ対象の指定が鬼滅コマンドと非常に狭いため、今後名称リンクカードが登場するかが評価を大きく分けそうです。

除去効果を内蔵するテリトリー

パワーラインは6500と低めなので、限定構築では《臆病な剣士 我妻善逸》やテリトリー効果の乗った各種炭治郎、通常構築ではヴェロニカやアリア等の7000ラインにあっさり倒されてしまうのは懸念点です。
雑に使うと十分なリターンを得られない可能性が高いので、出す/出さない、攻撃する/しないを良く考えて使う必要がある1枚です。

ショットトリガー枠で採用されている各種除去を手出しされにくいため、パワー修正系のコマンドを構えれば返り討ちを取りやすいユニットでもあります。限定構築であればショットトリガーの《全集中!》を構えられるタイミングで出したいところです。
通常構築であれば《天助の来光》や《百獣王の怒り》が使いやすい枠なので、是非合わせて使いたい枠です。

パワー修正系のコマンド

バスター:《下弦の伍 累》

《下弦の伍 累》

[覚醒][自動]このユニットがアタックしてバトルに勝利した時、相手のユニットを1枚対象とし、対象に4000ダメージ。

通常構築を含めても、非覚醒時の4エナ帯としては最高クラスのパワーを持つのが魅力のユニットです。基本的には序盤のユニットとして活用するのが強そうですが、終盤に《舞の継承者 竈門炭治郎》を撃破しつつ、効果で《先輩隊士 村田》などを除去できれば盤面に貢献してくれます。

能力を誘発させづらい点や覚醒してもパワーが上がらない点など、バスターカードの能力としては中~中の下なので、それほど採用されるイメージが付きづらいカードではあると思います。特に限定構築Vol1では、《水の呼吸》《ヒノカミ神楽》共に、「鬼滅の刃」カードである以外にシナジーが無いため、貴重なバスター枠を割いて使うかはかなり微妙なところです。

通常構築では後半でのパワーと効果ダメージの不足が懸念点だと考えられます。それらを補える、ライオネル《千尋の大渓谷》やレベッカ《ブレイズファランクス》デッキでは採用が検討できるカードだと思いますが、どちらもユニット除去は得意なので難しいかもしれません。

バスター:《命知らず 嘴平伊之助》

《命知らず 嘴平伊之助》

[永続]このユニットではブロックができない。
[覚醒][自動]このユニットが破壊された時、あなたの山札を上から1枚、レストでエナジーゾーンに置く。

3エナジーのユニットとしては最高クラスのパワー4500を持つのが魅力のユニットです。序盤のユニットの取り合いに強く貢献し、中盤以降は破壊時に山札から1枚をエナジーに置けるため、間接的にカードアドバンテージを得られるのが魅力です。

限定構築においては、環境の中心となるであろう《臆病な剣士 我妻善逸》に打ち勝てる貴重な序盤カードなので、ある程度は重宝される事が予想できます。Vol1はカードプールが狭いので、抜けていく事は少なそうですが、カードパワー自体は並なので、Vol2での採用は要検討な枠だと思います。

通常構築においては、「鬼滅の刃」関連のシナジーを除けば《燈火の玉兎 ラビアン》との選択になる枠です。ただし似ているようで役割は全く異なっており、ラビアンは「テリトリー開放ターンを早められる」のが最大の強みになる一方で、伊之助はそれができません。
覚醒時はパワーもラビアンの方が高いため、基本的にはラビアンを優先的に採用する事になるでしょう。

《燈火の玉兎 ラビアン》

ただし、ライフを削らずにエナジーを増やせるのは大きなメリットです。序盤の動きが弱点となっており、テリトリー開放後もエナジーを伸ばしていきたい《溶岩流雪の砦》《灼熱の間欠泉》のベルティガデッキでは採用を検討できるカードです。

ベルティガのテリトリー

バスター:《"不知火" 煉獄杏寿郎》

《"不知火" 煉獄杏寿郎》

[起動]〔ノーマル/赤3 無5〕:このカードがエナジーゾーンにある時に起動できる。このカードを登場させる。
[覚醒][自動]このユニット登場した時、あなたの墓地の「鬼滅の刃」属性のユニットカードを2枚リムーブしてよい。そうしたら、その後、相手の総コスト5以下のユニットを1枚対象とし、対象をレストでエナジーゾーンに置く。

今回のスターティングデッキのフィニッシャーとなる一枚です。
8エナと最も重いユニットですが、起動型能力でエナジーから登場させる事ができるため、序中盤は容赦なくエナジーに置けるのが便利な点です。
登場時に総コスト5以下のユニットを除去できるため、処理に最も困るであろう《水の呼吸の使い手 竈門炭治郎》に簡単に対応できるのが魅力です。

8エナジーは煉獄を出せるだけでなく、義勇+全集中ができるラインなので、《ヒノカミ神楽》だけでなく、《水の呼吸》デッキでも目指したいです。ゲームプランに丁度噛み合った強力なカードなので、限定構築戦Vol1ではデッキに複数枚採用したいカードになるでしょう。
また、鬼滅の刃コラボブースターではエースの煉獄杏寿郎とそのテリトリーが封入されているようなので、限定構築戦Vol2以降でも活躍の機会はありそうです。

通常構築では、「鬼滅の刃」ユニット2枚を墓地に置いてからでないと使いづらいので、扱えるデッキは少し選びそうです。
伊之助と同時に《灼熱の間欠泉》で扱える可能性もありますが、もう少し相性の良い「鬼滅の刃」ユニットが出ないと採用は厳しそうです。

ショット:《肆ノ型 打ち潮》

《肆ノ型 打ち潮》

ユニットを1枚対象とし、対象に10000ダメージ。

非常にシンプルな除去効果のショットコマンドです。クイックからノーマルになった分、与えるダメージが2000増えた《キャピタルブレイカー》です。パルハドーラデッキに収録されていた、《這い寄る恐怖》の互換カードとも言えます。

4エナショット

限定構築Vol1では貴重な除去コマンドなので、おそらく採用せざるを得ないカードです。しかし、クイックタイミングで使えないのが致命的なので、通常構築において《キャピタルブレイカー》を差し置いて採用される可能性は低そうです。また、「鬼滅の刃」コマンドを指定する効果は《"凪" 冨岡義勇》以外に無いため、鬼滅テリトリーデッキでも見る機会はそれほど多くないでしょう。

ショット:《参ノ型 気炎万象》

《参ノ型 気炎万象》

以下を1つ行う。
・相手の総コスト4以下のユニットを1枚対象とし、対象をレストでエナジーゾーンに置く。
・あなたの「鬼殺隊」属性のユニットがいるなら、相手のユニットを1枚対象とし、対象をレストでエナジーゾーンに置く。

無条件で4エナ以下の相手ユニットをエナジーに送るか、鬼殺隊ユニットがいる場合に好きな相手ユニットをエナジーに送ることができる除去ショットコマンドです。
こちらも限定構築での貴重な除去枠として採用はされると考えて良いでしょう。特に、《水の呼吸》デッキでは、エースの青炭治郎が非常に場持ちが良いため、高い確率で確定除去として使うことができそうです。

《肆ノ型 打ち潮》と同様に、通常構築ではクイックで無いのが致命的な欠陥です。序盤の支えとしたいなら《ラプチャードフレイム》、広範囲除去として使いたいなら《張り裂ける大地》を優先的に採用してしまうため、鬼滅デッキでも見かける機会は多くないと思います。
単純な除去である《肆ノ型 打ち潮》以上にメインステップで使いたくない(エナ加速してしまう)ため、他に選択肢があるなら採用は難しいでしょう。

エナ送り除去ショット

ショット:《臆病風》

《臆病風》

ユニット1体を対象とし、そのターン中、対象はヒット-1。あなたの「鬼殺隊」属性のユニットがいるなら、さらにあなたは1枚引いて1枚捨てる。

相手ユニットのヒットを減らしつつ、自分の鬼殺隊ユニットがいれば1枚引いて1枚捨てることができる1エナのショットコマンドです。
ショットで捲れても良くてライフを1点守りながら手札の質を高められる程度の能力で、カードを1枚使って得たい効果とは言い難いです。
しかし、《水の呼吸》デッキにおいては、捨てる効果が付いている事で炭治郎のパワーをクイックタイミングで+3000できる点が強力です。

特に、6エナジー時の赤炭治郎+臆病風の動きが強力で、テリトリーの効果と合わせてパワー11500まで伸ばす事ができるため、ショット《肆ノ型 打ち潮》を耐えたり、青炭治郎(1枚捨て)を処理できるなど器用に使えるカードです。《水の呼吸》デッキなら複数枚採用したいカードです。

テリトリーとのコンボ前提の効果なため、限定構築でも《ヒノカミ神楽》では全て抜いてしまってOKです。通常構築では《水の呼吸》デッキ以外で見る機会はおそらく無いと思います。

ショット:《全集中!》

《全集中!》

「鬼殺隊」属性のユニットを1枚まで対象とし、そのターン中、対象はパワー+3000。このコマンドがトリガーでプレイされたなら、このカードを墓地に置く際、代わりに手札に戻す。

「鬼殺隊」ユニット限定の3000パワーアップコマンドです。対象0体で発動できるため、ショットで捲れた場合は確実に手札が1枚増えるのも強みです。このセットにおける炭治郎以外の貴重なパワーアップ手段なので、できるだけ多く採用したいショットコマンドです。
《"凪" 冨岡義勇》や《臆病な剣士 我妻善逸》と一緒に使う事でアドバンテージを得やすいカードなので、限定構築戦では常に警戒が必要な1枚とも言えます。

通常構築においても似たような効果のカードは少なく、手札から使うにしても一定の圧があるカードなので鬼滅デッキにて採用される機会は多そうです。当然ながら鬼滅デッキの専用カードなので、それ以外のデッキで使う可能性はまず無いでしょう。

ユニット:《人を守る鬼 竈門禰豆子》

《人を守る鬼 竈門禰豆子》

[自動]このユニットが登場した時、あなたの山札を上から5枚見て、その中から「鬼滅の刃」属性のエースカードを1枚まで公開する。あなたの山札をシャッフルし、公開したカードを山札の上に置く。

「鬼滅の刃」エースユニットをデッキトップに固定できる、事故防止の役割を持つカードです。1~2ターン目に出して、次のドローで確実に炭治郎を引き込む動きができると中々に強力です。

「鬼殺隊」ユニットではないため場に残す意味がないので、序盤に出したら早々に攻撃させてOKなのも使いやすいポイントです。
墓地に落ちたあとは、《"不知火" 煉獄杏寿郎》や《"凪" 冨岡義勇》の墓地コストとして使えるのも嬉しい点です。

鬼滅デッキではエースの炭治郎を合計8枚採用できるため、テリトリーを開放できない事態にはあまりなりませんが、5エナ、6エナで青炭治郎、赤炭治郎と使いたいので2枚目の炭治郎を引き込むために一役買ってくれるカードです。
また、上から5枚にエースがあっても、必ずしもデッキトップに固定する必要はありません。出して残りデッキの内容を軽く把握するだけでも、戦略上役に立つ場面がありそうです。特に終盤のショット/バスターカウントができれば正しい選択を取りやすくなります。

ユニット:《先輩隊士 村田》

《先輩隊士 村田》

[自動]このユニットが登場した時、あなたは1枚引いて1枚捨てる。

シンプルな出た時能力を持つ非バスターユニットです。
パワー4000と3エナバスターの両方に討ち取られるサイズなので、あまり積極的に採用したい枠ではないかもしれません。

《水の呼吸》では味方の炭治郎のパワーを伸ばす事ができますが、4エナ払ってしたい行動とも言い難いです。基本的にはプロモの《鬼殺隊隊士 竈門炭治郎》に置き換えてしまいたい枠と言えます。

通常構築においては、引いて捨てる能力を持つカードの1枚で、2エナ2000のヴィエナ、3エナ3000の炭治郎との選択になる性能です。
ただ、能力に主眼を置く場合、ツーアクションがしやすく、1T目に使える2枚を優先する場合がほとんどだと思います。
そのため、4エナであることに意味が無ければ採用される機会は多くなさそうです。

ユニット:《兄を想う心 竈門禰豆子》

《兄を想う心 竈門禰豆子》

[自動]このユニットが登場した時、あなたの墓地の《竈門炭治郎》のユニットカードを1枚まで対象とし、対象をレストでエナジーゾーンに置く。

6エナでエナジーブーストができる非バスターユニットです。パワーラインが低いですが、2ヒットは持っているため、ブロッカーが立っていたりデコイがいなければ十分な仕事ができる1枚です。

前述したように《水の呼吸》でも《ヒノカミ神楽》でも8エナにはしたいので、エナジー加速効果が無駄になる事は無いでしょう。特に、《"不知火" 煉獄杏寿郎》の起動効果を使えば8エナから7エナになってしまうので、エナジー9以上になっても損をすることはありません。
墓地の「鬼滅の刃」ユニットが減ってしまうのがやや懸念点ではありますが、《水の呼吸》でキチンと捨てていれば8エナ時に2枚未満になることは無いでしょう。

ユニット:《累に刻まれた剣士》

《累に刻まれた剣士》

[自動]アタックしているこのユニットがバトル中に破壊された時、ユニットを1枚まで対象とし、そのターン中、対象はパワー+3000。

自爆特攻して死亡した時に味方ユニット1体にパワー+3000を付与できるという、なんとも悲しい効果を持つユニットです。
2500で相討ちを取れるユニットは、3エナの竈門禰豆子のみなので、最も有効な「相討ち+味方でもう1体撃破」という流れは取りづらいのが難点です。

基本的にはかなり弱めのカードですが、今作の限定構築戦においては、2エナで出せる「鬼殺隊」という点が評価ポイントでしょう。
終盤にツーアクションを取ってライフを詰めにいけるほか、《参の型 気炎万象》の条件を達成しにいく使い方もできます。

限定構築における採用はかなり怪しい枠ですが、一考の価値はありそうです。通常構築で見かける機会はほぼ無いでしょう。

ユニット:《元下弦の陸 響凱》

《元下弦の陸 響凱》

【デコイ】

鬼滅限定構築Vol1環境では2体しか存在しない、貴重なデコイユニットです。非バスターながら4500と十分なパワーを持ち、3エナバスターの善逸は止める事ができ、伊之助とは相討ちを取ることができます。
先手2ターン目としてはかなり良い動きなので、限定構築において十分採用圏内の1枚です。

鬼殺隊で無いのが残念なポイントではありますが、そもそもあまり場持ちしないカードなので、あまり気にする必要も無さそうです。エナジーの色拘束も緩く、使いやすいのも魅力的です。

通常構築では、意外にも採用される機会はあるかもしれません。単純に赤4エナのデコイ持ちはこのカードが初なので、序盤にライフを守る役割として採用する可能性はあります。通常の4枚構築では可能性は低いものの、同名カードを2枚しか採用できないツーリミットでは使われる事はありそうです。


おわりに

ここまでご覧頂き、ありがとうございました。始めにも注意書きをしましたが、完全にエアプで書いた記事なので、参考程度で留めて頂くようお願いします。
また、ルールミスや誤記等を見つけた方が居ましたら、コメントやTwitter(@Shinozaki_18)までご連絡頂けると幸いです。

鬼滅デッキの発売が楽しみだー!


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