『はるとなつ。』制作を終えて。
写真集『はるとなつ。』の制作を終えましたので、その制作記をボツ写真で綴りたいと思います(なぜ)。
正確に書くと色々あるので(ないです)多分にボカして書きますが、ツボだけは押さえていこうと思います🏺
『はるとなつ。』
主演: 山中夏歩
制作: 篠山吉信
撮影は今年の1月から3月。
某禍がせまる中、注意して撮り切りました。
もし日程が少し後ろにずれていたら、撮り切れなかったと思います💡
その場合、写真集としてまとめることも無かったでしょう💧
ロケ日は全て晴れ🌞
持ってるなー💪と思いました。←
私は(ストーリー物の)写真集を制作する際、かならず企画書をつくります。
簡単なものではありますが、今回はA4で7ページとなりました。
最初は大まかに書いて、撮影毎に肉付けしていってモデルさんにシェアする感じです💡
企画書の内容は以下の通りです:
・写真集タイトル
・みる人に対するメッセージ
・ストーリー(これが2.5ページほど)
・キャスト(役名と配役)
・設定(物語中の前提事項)
・タイムライン(物語中の時間とイベント/状況の一覧表)
・ロケ地/シーン毎の撮影内容一覧(これが2ページほど)
・その他メモ
キャストと設定だけ書きますか…
キャスト
夏実 山中夏歩
晴彦(はるひこ) 篠山吉信(シルエット出演←)
隆志(夏実の父) Yaas(友情出演)
設定
・夏実は幼い頃に母親を亡くし、隆志の手で育てられた。
・片親であったが、愛情深く育てられ、明るく快活な女性に育った。
・晴彦とは大学のヨーロッパ文化研究サークルで出会った。
・就職して数年経った頃、晴彦からの連絡で再会した。
・共にドイツが好きで、一度二人で旅行に出掛けた。
・お気に入りの雑貨屋がある。
『はるとなつ。』は、お察しの通り、登場人物である晴彦と夏実からとっています。
加えて、物語中の状況を季節になぞって表現することもしています💡
僕たちの夏はすぐそこにある。
…そう思っていた。
そもそも夏実という名前は、主演が夏歩さんだからそうしただけでしたが…
そこから季節繋がりで設定や表現を膨らませていった感じです。
今回、製作業者はギリギリまで決めませんでした🔍
それは、ボリュームからしておそらく某業者では収まらなくなる、、でも自分の制作工数から考えるとその業者しか、、という葛藤があり、まあセレクトしてから決めるべ~(←)という半ば投げやりな思いからでした💦
結果的に160ページとなり、某業者は諦め、いきなり京都の業者さんでの製作としました💡
ちまちまとPhotoshopで原稿つくるのはキツかった💧
仕事も忙しく、なかなか作業に手が付かず…(家にいると飲んじゃうし←)
禍も凄いことになってきて、京都の業者さん、ストップするんじゃ❓
とか思っていたのですが、確認して間に合わないことが判明してしまうと終わるので、見ずに作業を進めました💦
最悪自分でプリントしての製作も視野に入れて…
章立てとセレクトですが、まず、ストーリーに沿って考えると章が18個となりました💡
この時点で、ああ、某業者は無いなと察しました笑
1章平均6ページで溢れるのですから💦
ともあれ一次セレクトとして、OK写真を章に振り分けていきます。
…300枚オーバー、、キテるな💧
その時点で1章まるまる捨てたりもしていたのですが…
そこから削りに削って、最終的に130枚。
計2100枚ほど撮った中から採用したのが、その枚数となりました💡
実際は某イルカショー🐬でめっちゃ連写したりしていたので、有効撮影枚数的には2000枚を切っているでしょう。
今回もあまり撮らなかったなーという感じです😉
篠山らしく、カメラ/レンズ別に集計したものを出しますか。
予想通り α9 と Sonnar 1.8/55 が割合的に大きかったですが、それでも意外とバラけたなという感想です💡
Lr使っていないので、こういう集計もちまちまと手動でやっている訳です💦
もちろんスプレッドシートで関数使って自動化とかはしていますが…
あとは雑談でも、、←
物語に登場するドイツ古道具屋さん、事前に伺って買い物をして、撮影許可を頂いて、店主の出演もOKだったのですが、私の写真が下手でボツとなりました笑💦
その店主、女性のかたなのですが、夏実さんといわれるのです。
本当に偶然で、いやーやっぱり持ってるなー💪と思ったのでした←
撮ったけど使わなかったシーンは沢山あります💀
飲食のシーンは全部ボツにしました💦
特に深い理由はないのですが、単純に入りきらないので、優先度的に捨てることにした、という感じです💡
あと本当は設定として、夏実は野菜が好きである(好きになった)、というものがあったのですが、、
そんなエピソード入れる余裕はないなと思い、早い段階で削除しました笑
野菜大嫌いな夏歩さんに美味しそうに食べさせたかったのですが👿
あとそうそう、最終的に『はるとなつ。』というタイトルにしたのですが、最初は違いました💡
副題は変わらずで、「かけがえのないもの」なのですが、ちょっと物語を直接的に表現し過ぎているタイトルはやめたくなって笑
ふわっと『はるとなつ。』にしたのでした。
そして、制作を進めているうちに、実はメッセージも微妙に変化していきまして、、
最終的には夏歩さんにもまだ教えていない内容になっています笑
ただ、「愛」がテーマであることは変わりません。
何に対する愛なのか、「かけがえのないもの」とは何なのか。
昨今の禍により生活が大きく変わったかたもおられるでしょう。
ご家族と過ごす時間が増えたかた、ご家族に助けられたかた。
今まであまり意識してこなかったことを大きく意識するようになったりしたのではないでしょうか。
この物語をお届けできる日を楽しみにしています。
写真集『はるとなつ。』のボツ写真より