『stirs no one.』- Promotion Blog
こんにちは、写真練習家 兼 フォトパティシエ のきっちん篠山です📷
人形町秘密基地で暮らしています🏢
以前にも書きましたが、製麺所では #菅野製麺所 #三河屋製麵 #浅草開化楼 #新宿だるま製麺 が好きです🍜
もちろん どこの製麺所も様々なタイプの麺をつくっておられるでしょうし、注文によるカスタマイズも可能でしょう。
だから 好きだと思っているのは、たまたま自分が好きなラーメン屋が それらの製麺所を選んでいるだけなのかも知れませんし、
あるいは、東京のラーメン屋におけるシェアが それらの製麺所で 8割を超えているとかなのかもしれません笑💦
まあ、私が好きなタイプのラーメンに合う麺をつくれるのが それらの製麺所で、それをしっかりセレクトしているラーメン屋に好んで通っているから というのが一番美しいのですが。
場所は武蔵小杉。とあるホテルの一室。
カーテンの隙間から射し込む朝日が おびただしい量の埃を照らしていた笑
それが「凄く綺麗だな」と思い、思わず撮ってしまったのだ💦
同じホテルの一室で 窓越しに撮った写真。
ダイアモンド朝日も綺麗だが、朝日に照らされて輝く窓の汚れが美しい笑
そんな見開きで始まる写真集『stirs no one.』
タイトルの意味は「誰の心も乱さない。」で、それは この写真集が昨年末の写真展 #横浜夜想曲 向けに構成したものであることも関係している💡
もちろん これらを撮った時には (埃や汚れが💧)綺麗だなと思った。
つまり、自身の心は明らかに動いていたし、記念写真や記録写真でもない限り 写真を撮る時というのは誰しも心が動いているものであろう。
しかし、だからといって それが見る人の心を動かす(乱す)ことに繋がるとは私は思わないし、それが必要とも必然とも考えない。
きっと私の写真は インパクトで心を動かすというよりも、中身でじわじわと感じさせるタイプのものなのだろう。
そしてきっと、私が何かを撮る際の心の動きも 同様にじわじわとしたものなのだろう笑
まあ、冬生まれだし(?)
ところで これが上の 2枚の写真による見開きページだが、アンバーとシアンの美しいコントラストとなっている。
いつも言っていることではあるが、これは私が ひとつの作品中では写真の現像パラメーターを基本的に統一しているということに関係している。
色味を統一しようとして #ホワイトバランス を個別調整することは、一枚一枚のクオリティ?(見栄え?)を上げることには寄与するかも知れないが、全体の統一感を損ねることに繋がると私は信じている。
ただ、、人間の目には #色順応 という機能があり、実際よりは光源の色温度の違いを感じにくくなっているらしい。
そう考えると、もしかしたら 撮影時の光の環境に応じて 微妙にホワイトバランスを調整するのがベストなのかもしれない。
(例えば、ホワイトバランスをオートにした際の色温度設定値と自分の基準色温度設定値の中間をとる等。)
この写真集では レンズはほぼ #ツァイス で統一しているが、ボディは様々なメーカーのものを用いているし、なんならフィルムも使っている💡
だから 現像パラメーターを統一していると言っても、メーカーや機種によるトーンの違いや線の太さ(?)の違い等をカバーし切れるはずはない。
なので、中心となるのはホワイトバランスとコントラストのベースを合わせること、そして明度/彩度/コントラストによる印象を微調整すること、という考えでやっている。
逆に言えば、それらを写真毎に最適化しないこと、となる。
最適化しないから、一点一点の写真で何か強い印象を与えることはできないかも知れない。
でもそれが狙いなのであって、全体に何となくの統一感を持たせることで 心が大きく揺れることを無くそうとしているのだ。
それから 私はよく 時間と空間の話をする。
写真はタイムフレームの存在しないメディアだから、展示や写真集の中で 写真と写真 あるいは シーンとシーン/章と章 といった 自分としては「間」をとりたい場面であっても オーディエンスがそうしてくれるとは限らない。
鑑賞においてタイムフレームを握っているのはオーディエンスだからである。
空間の話はシンプルで、1枚の写真の中で そこがどこで、写っている人や物が どういう状況に置かれているのか 説明することは当然難しい。
遠景から近景にズーミングしたり パンしたり 音や声で補助したりすることができないからだ。
そういった特性を補うために、展示や写真集では 物理的な距離や配置、空白等を使って「間」をつくったり、説明カットを用意してシーンの状況を知らせたりする。
コトバ(文字)を使うのも有効だろう。
一方、今回の写真集では そういった工夫は一切していない。
この写真集は 過去最大8年間に私が撮った写真の中から 好きなものをセレクトし構成している。
そして構成においても特に時間や空間の概念は持ち込んでいない。
だから先のような工夫は必要ないというのもあるが、実はそれとは次元の異なる別の工夫を盛り込んでいるのだ。
それは、見る人の心を乱さず、写真集を最初から最後まで スッと飲むように見て頂くための構成上の工夫だ。
非常に手間の掛かる作業だったが、それなりにうまくいったと思っている。
ここでは その詳細を記すことはしない。
ただ、写真集は 76ページで 18章から構成されており、にも関わらず 何の引っ掛かりも無く一気飲みできる(笑)ようになっている。
それだけ書いておこうと思う。
そんな写真集『stirs no one.』は、残り数冊ではありますが 原価にてお分けすることが可能です💡(急に口調を変える)
仕様: A4スクエア(210mm x 210mm) カラー 76ページ
(収録している写真には カラーとモノクロが混ざっています)
印刷製本: 株式会社グラフィック
特価: 2700円
もしご興味ございましたら 下記のフォームにてお申し込みくださいませ。
仮に 写真をラーメンと例えるなら(?)、レンズが麺で(?)、作家の技量がスープと言えるであろう(?)。
もしかしたら、モデルというトッピング(?)も そのラーメンを完成させる重要なキーとなっているかもしれない。
…いや、モデルはタレか(醤油だれ等)(?)。
作家は 自身が求めるイメージの写真を得るために、レンズを選び、そのレンズの特性が活きるように カメラを選び、モデルを選び、シーンを選ぶ。
そして撮影、現像するわけだ。
ラーメンは総合芸術ということで宜しいでしょうか(?)。
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