私的写真集選手権7つの反省。
写真練習家の篠山です📷
第9回 私的写真集選手権の審査結果が発表されました💡
入賞されました皆様、おめでとうございます🙌
私は今回賞にはかすりもしませんでしたし、講評座談会でも触れられることがありませんでしたので、突っ込みどころもなく…笑←
仕方がないので勝手に反省だけしてみたいと思います💡
一応、反省だけではなく、「いい話」も後半に書くつもりでいますので、最後まで読んで頂ければと思います🙏
『はるとなつ。』
主演: 山中夏歩
今回は山中夏歩さん主演で『はるとなつ。』という写真集を制作しました。
いつもの通り、ストーリーものです。
私はそれしか作れないですし、あまり作る気もないものですから、、
といいますか、自分が最終的に作りたいもの、ゴールだと思っているもの、に繋がる方向だと信じているので続けている、というのが正確なところでしょうか💡
キャスト
夏実 山中夏歩
晴彦(はるひこ) 篠山吉信(シルエット出演←)
隆志(夏実の父) Yaas(友情出演)
物語は夏実の父 隆志が亡くなったシーンから始まります。
これは、その後のストーリーに向けた重要なトリガーになる事件なのですが、当初はどちらかと言うとストーリーを描くために逆算で入れ込んだものでした。
ですが、この事件があったからこそ、物語の発するメッセージを意義あるものにすることができたのでした💡
ストーリーものの写真集を制作する際は必ず、見ていただく方々に向けたメッセージを織り込みますが、実はこの物語のメッセージは制作途中で変化しました🤔
制作途中といっても、撮影は全て終わった後、写真集の編集段階での変更であり、元々のメッセージがストーリー上少々無理があるなと感じていたため それを補正することと、世の中の状況を鑑みた形にすることが目的でした💡
一応元々のメッセージを書いておきますと…
サブタイトルに「かげがえのないもの」とつけましたが、物語は男女間の愛情に関して描いたものでした。
その中で、障害があっても変わらない愛情、「かけがえのない」ものを見つけて大切に思う気持ち、というものがあるんじゃないか、という問いかけをメッセージとしていました。
さて、その話は最後に残すとして、まずは反省をしていきましょう😛
反省その1
ページ数多過ぎ。
見出しにするほどでもないのですが、、
まずは160ページというページ数は多過ぎでした💦
これが一番の反省という訳ではないのですが、ストーリーものの制作を続けて行う流れとして、少し複雑なものにしようとした結果 ページ数が膨らんでしまった感じです🤮
ともあれ、ダラダラと長い印象は与えてしまったかと思います。
反省その2
ストーリーものであったこと。
身もふたもないですが💦
ストーリーものの応募が増えてしまうことが予想されたこと、ストーリーものが選考上不利になることが予想されたこと、があったのにも関わらず推した訳です。
でもこれは最初に書いた通り、仕方のない選択でした😵
反省その3
強い写真(シーン)の欠如。
前回の『decisions.』では、ストーリー上の必然もありつつも、印象的なシーンで強い写真を撮ることができました📷
今回はそれが無かったかなと思います。
ストーリーの性格上、印象的なシーンを盛り込むのも難しかったのですが💦
反省その4
説明多過ぎ。
これはストーリーが少々複雑だったことで、それを説明するために文字が増えてしまったということです🥶
そうせざるを得ない程に複雑、あるいは分かり辛いストーリーにすることの是非があったかと思います。
反省その5
パターン化。
実は今回、ページ数は増やしたものの、フォーマットはほぼ前回の『decisions.』と同じでした💡
まずスクエアフォーマットが、ストーリーものを制作するのに非常にやりやすかったこと。
そして量産を念頭に入れた場合、MyBookさんとグラフィックさんでほぼデータを共通化できるため、効率という意味でも一択なのでした💦
さらに、レイアウトパターンについても前作を引き継いでしまったため、ワンパターン感は否めませんでした笑
前回のフォーマットの完成度が自分的に高かった故…
それは仕方がないですよねぇ、、
反省その6
文字大き過ぎ。
前作と同じくらいにしたつもりだったのですが、フォントを変更したことも関係したのか、文字が大き過ぎました😱
前回は最初MyBookで製作したのですが今回はいきなりグラフィックで製作したため、使用するツールが異なりフォントサイズの感覚がうまく掴めなかったことも原因の1つです。
反省その7
応募したこと。
そもそも応募したことが間違いであった💩(おい)
前回でやめておけば美しかったのに…と思う方もおられるかもしれません。
が、私は応募することがルーティーンですし…
よく「新しいかたに譲るべき」みたいな(?)ことを言われたりしますが、そんな偉そうなことは言えませんし、そもそも自分のアウトプットにも結果にも全く満足(納得)していませんので、やめるなどという選択肢は無い訳です🎃
もう無いですね、、
まあ、反省が7つ出てきたので記事のタイトルをこうしたのですが👍←
いかがでしたでしょうか。
個人的には企画時点で困難な状況にあると認識していましたし、出来上がったものを3回読んでもグッと来なかったので💦、うーん…という感じではありました。
ただ、ストーリー上の重要部分とクライマックスに関してはこれまで全く公開していないのですが、初めて見るかたはもしかすると少しグッと来るかもしれません🤔
では最後に、物語に込めたメッセージについて。
元々は男女間の「かけがえのない」感情、変わることのない愛情、みたいなところをテーマとして、メッセージを織り込んでいたのですが、制作している中でこのコ□ナ禍が大変なことになってしまい…気持ちが変わってしまいました🙄
そもそも、男女間、まだ若い彼らの間に「かけがえのない」という感情など生まれ得るのだろうか、もっと違うテーマにすべきではないのか、という思いもありました。
そこで、構成はほとんど変えることなく、僅かな写真の追加とコトバの力で、メッセージを90度変化させました🤡
それは、家族愛、です💡
このコ□ナ禍において皆さんの生活は大きく変わったと思います。
特に家族との関りは、ポジティブであれネガティブであれ、最も大きく変わったものの1つではないでしょうか。
・一緒の時間が増えて嬉しい
・会いたいのに会えない
・顔を合わせている時間が長くて息が詰まる
等々…
男手1つで夏実を育てた義父(隆志)。
彼にとって、夏実はそれはそれは「かけがえのない」存在だったことでしょう。
娘を残して逝ってしまった義父の無念。
それに応えなければならないだろう。
そんなことをストーリーにねじ込んで笑、各々自分の家族についてゆっくり考えてみては、というメッセージを込めたつもりです🧠
ねじ込んだストーリー自体はここでは明かしませんけれど👅
『はるとなつ。』をリアル写真集として販売することはもう無いと思いますが、電子書籍であれば可能性はあるかなと思ってはいます💡
もしこの物語をお届けすることができたならば、とても幸せに思います。
少なくとも、10月開催予定の写真展「私的写真集選手権」Vol.8 では写真集を展示させて頂きますので、ご都合宜しければみてやってくださいませ🙏
写真集『はるとなつ。』より
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