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全体統一感という思い込み。
篠山はよく、「全体統一感」という言葉を使う。
それは、展示や写真集において、その中身がなんとなく統一感を感じさせるものになっているとよいな、という期待からくるものです💡
展示であれば、フレームを統一するとか、紙を統一するとか、モデルを統一するとか…、統一を狙う方法は色々ありそうだ。
写真集はどうだろう。もちろん内容に依存する部分も多いだろうけど、内容で統一を狙うのはおかしな話で、写真集なのだから内容に統一感があるのは当たり前のような気もします。
よく言ったり書いたりしている通り、現像パラメーターを固定することで統一感を狙います💡
その点に関して、先日の「写真集」のつくりかた勉強会でも質問を頂。
同じシーンならともかく、ロケーションも異なり、屋内も屋外もあって、さらには日も違う撮影があるのに、全て同じパラメーターで成り立つのか、と💦
うーん(←)、成り立っているのかどうかは自分でも分からないですが💧
とにかくそうしているのです。
感覚的には同じフィルムで全てを撮り切るイメージ💡
せっかくのデジタルの優位性を捨てて、敢えての固定なのです。
『大正檸檬。』佐野小波さんより
こちらは2018年の JuicyFruits展 で展示させて頂いた写真集からの1枚。
ややアンバー寄りですが、これが自分が JuicyFruits展 向けに決めたパラメーターで現像した結果でした。
少々極端かもしれませんが、肌色を綺麗に出すことを優先すれば、こちらに近い現像になるのではないでしょうか。
でも篠山はそうしない。肌色を綺麗に出すことよりも、パラメーターを統一することのほうが優先度が高いからです💦
繰り返しますが、それで成り立っているのかは分かっていません。
何らかの統一感を感じられるものになっているのかも分かっていません💧
これを読んでくださった方々はどう考えるでしょうか。
どう感じるでしょうか。
🍋
以下に、写真集『decisions.』佐野小波さん から、いくつかのシーンを抜き出して、採用したバージョンとパラメーターを変えたバージョンをそれぞれ並べてみます。
どう思われるでしょうか…
まずは採用バージョンの6枚。
続いてパラメーターを変えたバージョンの6枚。
変えたのはWBのみで、午前中は少しシアンに寄るように、午後は少しアンバーに寄るように、いじっています💡
あー、、、、
やっぱりパラメーター変えるとガチャガチャするな💦
ね、そう思いませんか❓
🍋
『大正檸檬。』佐野小波
『decisions.』佐野小波