よくそこに土足を乗っけられんな
永年の大疑問
若い頃からアメリカの映画・ドラマ・バラエティをわりと観てきました。
その中で、見かけるたびに首をかしげる...
というより、ハッキリ言うと「不快」に思ってきたことがあります。
それは、これ。
あるいは、これ。
ということ。
泥やジャリがついてるし、
なんならその足でトイレにも入ったんだよね?
バッチいものがたくさんついてるよ?
と、瞬時にいろんなツッコミが込み上げてきちゃう。
いやこれ、責めるというより、いったいどういう神経してたらそんなことができるのかを知りたいな!と(やっぱ責めてる?)。
そもそも衛生云々の前に「行儀ワル!」とも思いますが、そこは百歩譲って風習の違いと呑み込もうじゃないか。
でも、眠る場所、食べる場所に土足を置くのは、どおおおしても解せない。
いや待て。冷静になるんだ(深呼吸)
もしかしたら、日本人とかけ離れた衛生観念を持っているのかも知れないじゃないか。
まさかとは思うが、特別な免疫を持っていたり、歴史に裏打ちされた深い背景があるのかも知れない。
よく知りもせずにヒト様の習慣や価値観にケチをつけるのは御法度!
ここはひとつ、確かめてみよう。うん。
アメリカ人に聞いてみた
ということで、愛用のスピーキング添削アプリSpeakNowの講師、ローレン先生に聞いてみました。
彼女はジョージア州で生まれ育ち、今は数年間日本で暮らしています。
なので、アメリカ人のことはもちろん、日本人的な感覚や風習もかなり理解している適任者なんです。
こちら👇がアプリでのやりとりです。
え? ふつうはやらないの?
肩透かし…
ローレン先生とその周りの方々は育ちがいいのか、単にジョージア州では風習がないだけなのかはわかりませんが、すべてのアメリカ人がどこでも土足というわけでもないようです。
映画やドラマが何を強調したかったのか鈍いボクにはわかりませんが、ベッドやテーブルに靴を履いた足を乗せるのは、ネイティブからしても眉を潜めるような態度なのかも。
知らず知らず、フィクションを現実と思い込むのは良くないですね。
反省。
(「向こう」の日本や東京への幻想もなかなかのモンだが)
改めて「家で土足」な理由をググってみると、
上記の記事によれば、今でこそベッド派が増えたけど、昔はほぼ全ての日本人が、畳の上に布団を敷いて寝ていた。これは、床がそのままベッドの役割を果たしていると捉えることもできる。欧米では言わずもがな、古今東西ベッド率100%。
西洋人にとって靴を脱ぐ安息の場所がベッドなら、日本人は畳の上。
だから日本人は玄関から靴を脱ぎ、アメリカ人はベッドに上がるときまで、土足なのだよ。衛生観念というより、どこで安らぐかの違い、だそうです。
日本に長期滞在し、日本式が気に入った人はアメリカに帰って土足禁止にする人も結構いるんだとか。
ちなみに、ボクの知る限りでは、欧米といってもロシア、モルドバでは土足ではなくスリッパだと聞きました(モルドバ出身のトモダチ情報)。
おまけ
ところで、「室内土足」界隈をネットサーフィンしていたら、なるほど!というものに行き当たりました。
ベッドスロー。
って知ってますか?
きっとあなたもどこかのホテルで一度は見たことありますよ。
これね。
確かにそこそこのホテルだと良く見かけます。
なんじゃこの「帯」、しゃれとるけど邪魔やね、え〜い!と剥がして寝てしまうボクなのですが、実はこれ、土足文化と斬っても切り離せないものなのでした。
ベッドスローは、「bed throw」と書きます。
ベッドに靴のまま足を投げ出す場所ってことです。
つまり、こういうこと。
靴を脱ぎゃいいのに、わざわざこんな布を用意しておくということは、やっぱり靴のままベッドに乗りたい奴がたくさんおるんやんけ!
この辺り、「ホテル業界の最新ニュース」さんがとてもわかりやすく説明していたのでよかったら見てみてください。
今回はここまで。
視野の狭い日本人が胸に秘めてきた長年の大疑問が少し解けました。
聞いてみないとわからないこと、これからもどんどん聞いていきますので
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