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奇妙な名をした海外の料理

今朝、久しぶりに目玉焼き作ったんですが、よく考えたら「目玉焼き」って珍妙な名前ですよね。目ん玉焼いちゃってますからね。

アメリカでは「sunny-side up(太陽が上にきている)」、イギリスは単に「fried egg」と知られていますが、トモダチに聞いてみたら、ロシアやマレーシアでは「目ん玉発想」のネーミングだそうです。

ただし、マレーシアでは「バッファローの目をした卵焼き(Telur Goreng Mata Kerbau)」なんだって。

他にもちょっと変わった名前の料理はないものかと探したところ、モルドバ出身のYanaが郷土料理ロシア料理からいくつか教えてくれました。


「毛皮のコートを着たニシン」

「еледка под шубой(シーリョートカパッショーヴィみたいな音)」と呼ばれるこのロシア料理。名前から想像したのはこんな謎のキャラでした。

毛皮着たニシンの貴婦人

実際には鮮やかな色彩がとってもゴージャスなサラダです。ちょっとサラダというよりケーキっぽいんですが、こんな感じ。

このショッキングピンクはビーツの色。丁寧に骨を抜いて細かく切ったニシンの上に、みじん切りした玉ねぎ、じゃがいも、卵、にんじん、そしてビーツを重ねて層状にしたあと、マヨネーズをかけて冷蔵庫で寝かせて出来上がり!


「ググタケーキ」

チェリーとクリームたっぷりの何とも美味しそうなパンケーキ

ググタというのは、モルドバっ子なら大抵読んだことのある絵本に出てくる男の子のキャラクターあるいはその帽子のことだそうです。

画像:BIG-TIT-HOTTY


綿アメのようなスズメバチの巣のような面白い形をした帽子ですが、これ、モルドバの男性の伝統衣装がモチーフなんだそうです。

ググタくんのはだいぶ盛ってるんだな


「食べ物」

シー

は?と思いますが、古いロシア語で「щи(シー)」=食べ物と呼ばれるあっさり&さっぱりしたスープだそうです。

じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、ザワークラウト(発酵キャベツ)、トマト、牛バラ肉を30分ほどことこと煮込んで、仕上げにニンニクをブチ込めば出来上がり。塩・コショウ・サワークリームなどお好みでいただきます。

あらゆる食べ物を代表するかのような名前ですね。まだ食糧やメニューが豊富ではなかった時代に、贅沢に具材を詰め込んだキングオブフードとして珍重されたのが名前の由来なのかも知れません。


他にも、カザフスタンのZarinaからは名物料理が挙げられました。

「5本の指」

写真:世界羊旅さん

やばいビジュアルを想像しちゃいました?大丈夫です。

カザフスタンを代表する家庭料理「べシュバルマク」は、平打ち麺にたっぷりの馬肉(羊肉のことも)と玉ねぎをのせ、塩胡椒をしたカザフ版肉うどんという感じ。これを手で食べることから5つの(ベシュ)、指(バルマク)という名前がついたそうです。

今回は、ちょっとした料理ネーミングのミニトラベルをしてみましたが、いかがでしたでしょうか?きっと探せばもっともっと個性的な名前の料理があるはずです。

面白いのは、目玉焼きのように「同じもの」でも、国が変われば「目玉」に見えたり「太陽」に例えたり、あるいは伝統衣装や食べ方に因んだ名前を付けたりしていること。

食は人間にとって最も身近で大切なもの。だからこそ、その名前は、それぞれの文化、国、生活圏でわかりやすく記号化されていて興味深いなと感じました。

最後まで読んでいただきありがとうございます♪
おなか、減りましたね笑


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