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LeSS Yoake ASIA 2024に参加してきた
こんにちは!
タイミーでスクラムマスターをしているShinoPです!
少し時間が経ってしまいましたが、2024/10/21〜25に開催されたLeSS Yoake ASIA 2024に参加してきたので参加レポートを残します!
とはいえ、全てのセッションを取り上げると、すごく長くなってしまうので印象に残ったセッションの感想と、ファシリテータとして尊敬しているEbackyさんのカンファレンスの場作りについて書こうと思います!
前提として、今回のカンファレンスの構成は他のカンファレンスと異なり5日間の開催のうちDay2〜Day4の3日間が研修となっています。私はすでに研修で得られる資格を保持していたこともあって、Day1とDay5のみの参加となりました。
印象に残ったセッション
AI & HR: Evolving Organizations in an AI World
一番印象に残ったセッションは、KeynoteのCraig Larman氏のお話でした。
個人的に、アジャイル開発を始めようとした時に、最初に手に取った本がCraig Larman氏の"初めてのアジャイル開発"だったので、感慨深い気持ちでセッションを聞きました。
内容的にはAIの発展により、チームや組織のあり方も変わっていくという話で、それによりどのような人材が求められていくのか?などを聞くことができました。
個人的な捉え方として、LeSSの考え方は、メンバーそれぞれの技術的な専門性を特化させて分業を行うより、プロダクトに必要なことは何でもやる、いわゆるプロダクトエンジニア(開発の中心にプロダクトの価値追求を置くエンジニア)であることが前提にあると思っています。
ここでの世間一般のチームとの考え方の乖離は、メンバーそれぞれが専門性に特化していることにより、技術面でのケイパビリティの獲得 = 専門性を持ったメンバーの補充になっていることです。つまり、人を増やすことによってチームのケイパビリティを補っており、認知負荷の問題として、自分の得意領域以外の技術領域への染み出しの難易度が高くなる傾向にあると感じています。
補足ですが、専門性に特化することを否定したいのではなく、LeSSの考え方はプロダクトの価値を追求するためなら、自分の得意領域以外の技術領域への染み出しも厭わない姿勢が要求されることを強調したい意図となります。
人を増やすことによってチームのケイパビリティを補う路線は、Two Pizza ruleでも言われているように、コミュニケーションパスの増加によりコストも増加するため良い手段とは言えません。
また、技術領域で区切ったチーム(コンポーネントチーム)に関しては、チーム間でのやり取りに時間がかかり、価値を届けるためのリードタイムがかかってしまいます。
故に、プロダクトエンジニアという概念が必要になってくるという理解をしています。
ここで、課題となってくるのはプロダクトエンジニアになるために、どのように効率良く学習できるか?という部分になります。
この部分において、Craig Larman氏のお話の中だとAIを用いて効率良く学習する、また一部はAIに任せていけるのではないかという話だったので、納得したのと同時に、AIを正しく使えるスキルを身につける必要があると感じました。
LeSS Yoake ASIA 2024の場作りについて
続いては、カンファレンスの場作りについてです。
全体的に、参加した人が巻き込まれるような構成になっていたように感じます。
巻き込まれるとは、参加者が考えさせられるというイメージです。
具体的には、セッション中に"時間を取るので参加者同士で考え、ディスカッションしてみてください"というような時間が多かったなぁと思いました。
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カンファレンス参加の楽しみ方はそれぞれあると思いますが、多くの場合はスピーカーの話を聞くというスタイルの人が多いと感じます。
カンファレンスに何を求めるか?という部分も関係してくると思いますが、学びや気付きを得ることが目的の場合、ただ話を聞くよりも、自分で考え、ディスカッションを行ったり、体験したりすることで学びや気付きの最大化ができるのではないかと思っています。
故に、LeSS Yoake ASIA 2024の構成は、学びや気付きの最大化ができるような構成を意識しているのではないか?と思いながら参加していました。
実はDay1は会場での参加だったのですが、体調を崩してしまいDay5ではオンラインでの参加でした。
事前にアナウンスはあったのですが、オフライン限定でのコンテンツが存在しており、まさにそれがディスカッションを行ったり、体験したりすることで学びや気付きを最大化するものでした。
なので、オンライン参加の場合はスピーカーの話を聞くという参加の仕方しかできませんでした。
オンラインでの場作りの難しさもありますし、LeSSの研修を受けた時にオンラインは推奨しないという話もあったことから、会場での参加をしないと学びは最大化できないというメッセージを感じました。
結果的に場作りの観点でオフライン、オンラインの両方を体験できたので良かったです。