わが青春の阿呆旅(あほうたび) 中京編(その3)
豊橋駅から乗車した特別快速で順調に名古屋へ快走していたのですが、到着目前の金山駅で急遽下車、トイレに寄って少し遅れた名古屋駅。
予定通り、在来線3・4番線ホームのきしめんスタンドで朝食を済ませる間、次に乗車する特急しらさぎ3号の自由席特急券を購入しに一旦改札を出ようかと思っていたのですが…。
以前も何度か訪れた名古屋駅、ここのダンジョンぶりはよく知っていましたし、構内の雰囲気も改めて拝見したくて。
結局、特急乗車後に車掌の方へ現金精算をすることにしました(;^_^A
名古屋駅を訪れたのは、鈴鹿サーキットへ何度も出かけた30代以来。
あの頃と比べて、駅周辺は見違えるような近代的な街に変貌していますね。
駅を行き交う車両もすっかり垢抜けて(と申しますか、今どきのJR東海の車両らしく、どれも似たルックスですが😅)、日本をリードする大都会にふさわしい面もあります。
ただ、1編成あたりの両数は4両から6両前後。特急南紀になると2両編成の日もあったりします。
関東と比べると利用客の数は明らかにコンパクトだなぁ。
そこがちょっと可愛らしく感じたりしますが。
(それは日曜日に訪問したせいかも。ごめんなさい🙇)
本来は、大阪と北陸を高速で結ぶために開発された681系電車。
高規格で設計された湖西線を最高速度160kmで走破する性能を有し、かつては東京と北陸を短絡する形で越後湯沢~金沢間を走り、「北越急行ほくほく線」の区間では実際に160km運転をしていた実績があります。
そんな現在の京成スカイライナーに匹敵する高性能電車も、北陸新幹線開業後は性能を持て余す日々。
さらに、新幹線敦賀開業後は、正式発表はないものの現在のしらさぎも名古屋~敦賀間に短縮される模様。
(敦賀駅には大阪・名古屋方面の連絡用乗換えホームが建設中)
そうなると、交流・直流ともに走破できるこの電車でなくても、JR東海が有する直流電車・373系や、なんならハイブリッド気動車・HC85系でもいいわけで…。
(JR2社間を直通する車両の管理云々は置いておくとしても)
今後の去就が不透明な分、今、この電車に乗らなくては!
期待を胸に秘めて乗車した次第。
今回、しらさぎ号は岐阜駅の次、大垣駅で下車するのですが、そもそも大垣までは朝に乗車した特別快速や新快速が頻発する区間。
しらさぎに特急課金すること自体、阿呆旅なんですよね(笑)。
(ズバリ、阿呆ポイント③)
それでも、国鉄時代の車両の遺伝子を受け継ぐ質実剛健な内装や座り心地、そして昭和の車両でおなじみだった洗面台の消毒液のにおいもまた、オジサン鉄のこころの琴線に触れること請け合いでした。
座席のちょっとしたくたびれ具合もご愛嬌(笑)。
昭和の鉄旅をちらっと感じさせたしらさぎ号の旅は、大満足の中終了。
結局、特急料金の車内精算は叶わず、大垣駅改札口の駅員にお手間を取らせてしまいました。
さて、ここでこの阿呆旅最大の目玉、と言える列車を待ちます。
本来、特急ひだは名古屋駅から岐阜駅で高山線に入り、観光地で名高い高山や飛騨古川へ向かう列車。
(一部は、日本海側の富山駅までロングラン)
1日上下一本は、JR西日本の大阪駅からやって来て、岐阜駅で名古屋からやって来た編成と連結・解結するのです。
その貴重な列車に大垣から乗り、岐阜での連結を体験しつつ、高山線の美濃太田駅まで最新車両の走りを実体験する、44分間のミニトリップという次第🤩
とはいえ、その岐阜駅でなんと15分もかけて列車の連結作業を行う、ヘンな列車でもあるんです😅
このホームで名古屋からやって来る連結相手のひだ5号を待つのかと思いきや?
なんでも、JR東海の内規では、営業列車同士の同一ホームでの連結はできない、とかで、一旦回送扱いで留置線に移動することでクリアしているのだとか😅
この珍妙な取り扱いの間に、ひだ25号の後ろを追走した普通列車が岐阜駅で追いつき、先に名古屋へ出発してしまいます。
さて、無事連結を終えたひだ5号&25号は、非電化の高山線をそのバツグンの走行性能を遺憾なく発揮して、美濃太田駅へ向かって快走するのでした。
【つづく】
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