バーチャルキャストに行ってきたら新たな配信の形が待っていた
VR上で行う動画や配信というのはまだ煮えきっていないと感じている。
まずVRの体験は、HMDから見える光景が大きな要素であり、外から見ると面白くない。
また、現状だと一部の人は有効に活用しているが、広く使われているかと言われるとそうではない。
個人の願望だけども、VtuberはもっとVRChatなどのVR上のプラットフォームを利用してほしい。ワールドがあることで企画がしやすいことや、コラボをする時の敷居が低いからだ。
そのような思考を巡らせているときに、バーチャルキャストの案内してくれる話が来た。バーチャルキャストというと配信特化のプラットフォームと聞いたことがあったので向かうことにした。
この記事は、普段VRChatを遊んでいる人がバーチャルキャストに行ってみた記事です。他のサービスが話題に出てくることもありますが貶める意図はございません。
VRChatの人からするとVRMの扱いは難しい
バーチャルキャストにもアバターを持ち込む場合の話をしよう。
バーチャルキャストは、THE SEED ONLINEというブラウザ上のサービスと連携して、アップロードをする形で持ち込む流れになる。
しかし、アップロードできる形式はVRMとなっている。
VRChatでよく使われている多くのアバターはFBX形式のものになっている。なので、形式を変えなければならない。変換がめんどくさい……
今回は、自分の使っているアバターにVroidがあるので困ることはなかったが、一緒に案内を受けていた人たちはなかったので変換できないことになっていた。
いろいろなプラットフォームに同じアバターで渡り歩くことを考えると変換に手間取るのはつらいよなぁ……
ただ、VRMは統一規格としてドワンゴが推している規格で、他のサービスでもそのまま持ち込めるのが売りだ。例えば、clusterはVRMの規格になっている。使っている側としては、さっさと統一規格を立てて楽にしてほしい。
UIが日本語なのが助かる
UIが日本語です。VRChatをやっているとUIが日本語だとめちゃくちゃ敷居が低いです。
日本語が充実しているのも、そもそも開発しているところがドワンゴも含まれているからです。
正直なところ、バーチャルキャストのUIは文字が中心で英語だったら絶対にわからなくなっていた。また、階層が分かれているので最初はとっつきにくいところもある。とはいえ、階層を分けないと情報量の嵐でわかりにくいというのも分かる
話が逸れるが、VRChatのUIが日本語対応してくれれば勧めやすいだけどもな……日本語というマイナー言語なのだからって思いつつも、サーバーは日本存在しているので謎である。浅はかな考えだが翻訳する量がそこまで多くないと思う。それでも手間なのだろう。
インベントリのシステムが存在する
インベントリは、ワールドにある小道具などを取得していつでも出せるようになるシステムだ。マインクラフトをやったことがある人ならば、マイクラのアイテム集めを想像するとわかりやすい。
NeosVRにも同じシステムが存在するが、細部は違う。
NeosVRの場合は、ワールド内で取得する場合とパソコンのドライブに入っているファイルをアップロードする形がある。
バーチャルキャストの場合は、ワールド内で取得する方法とTHE SEED ONLINEでアップロードする形式で分かれている。
この2つの違いは中間にサービスを噛ませるか噛ませないかの問題である。
パソコンのドライブから直接できるNeosVRがBlenderなどで作ったデータを持ち込みやすいと思う。しかし、バーチャルキャストにはTHE SEED ONLINEが間を挟んで使うメリット存在する。
そのメリットはVR上で商品を購入することができることだ。
直接購入できるシステムが便利
バーチャルキャストは、VR上でアイテムを購入することができる。購入するためには、サービス内で使われる通貨のVCCコインでチャージして、購入することになっている。
画像にあるオブジェクトらも購入することができる。その場で買い物という流れがシステムで存在することによって独自の経済圏を作ることができる。
購入のシステムは、企業以外にもユーザー間でもできる。
つまり、一人のユーザーが売り場を作ることができるわけだ。そうでなくても、実演販売のような形でよかったら買ってみてくださいと持ち込むこともできる。
また、THE SEED ONLINEのサイトでは販売しているアバターなども見ることができ、売ることに関しては環境が整っている。同じインベントリでも、違いが見られるのが大きな違いだ。
バーチャルキャストにVRと配信の新たな形があった
バーチャルキャストは、配信に重視しているプラットフォーム。ここからは、配信について触れていこう。
ニコニコ生放送をあまり知らないのだが、リンク先で確認できるかも?
バーチャルキャストは、ルームとスタジオに分かれている。ルームはプライベート、スタジオは配信という用途で分けている。
また、配信に凸をできるようにシステムからサポートされている。メニュー画面から誰が配信しているのか把握できるあたり、配信に重視しているの伊達ではない。
そして一番の驚きは、コメントと相互に遊ぶことのできるギミックが存在している点だ。
バーチャルキャストは、ニコニコが制作に関わっていることからニコニコ生放送との連携が強力だ。
例えば、視聴者がコメントやツイッターでツイートことでスタジオに文字が降ってくるというギミックが存在する。
また配信のために用意されたギミックが整えていることもあり、配信をするならばバーチャルキャストは機能面において手厚い。
もっと認知してほしいって思いを巡らせる
冒頭に書いたが、自分の考えとしてVtuberはVRのプラットフォームを使ってもいいのではと書いたが、バーチャルキャストがここまで特化されているとは思わなかった。
バーチャルキャストの配信特化はより多くの人に広がればいいように思える。操作に関しては、UIが日本語であることはわかりやすいのもいいところだ。
バーチャルキャストは、4周年を迎えた。
2018年から始まったサービスである。2018年といえばVtuberでも黎明期にあたる。具体的には2月ぐらいに月ノ美兎が活動を開始した。その時からサービスを開始しているのはかなり先見の明がある。
思うことがあるとすれば、Vtuber全般の方向性がLive2Dに行ったことだろう。
Live2Dの方へ方向性を舵を切ったのは、イラストレーターが仕事にできる敷居が低いことや、技術の問題もあると思う。だけども、3D化するというシンデレラストーリーを描きたいというのが企業、個人が関係なくあるのが大きいと思う。
まぁ、今や技術は追いついてきた。VR上で活動する人がそろそろ増えてくれないかな……
おめシスさんは面白い企画を打ち出せていると思う。昔から積極的にやってきただけあって最先端を行っている。
その際に活動する拠点として、バーチャルキャストは一つの選択肢に入ると思いますし、運営が配信周り強化しているのが伝わってきました。
VRChatはたしかに人口が多く、ワールドや交流が盛んですが、そもそも配信に特化していないのが現状です。ホラーワールドに行ってみるといった企画やパブリックにいる人に突撃インタビューをする企画をする場合は向いています。正直なところVRSNSの側面を期待する場合人口が多いのは正義です。
一方でスタジオで雑談をすることや、配信者同士の交流をする場合はバーチャルキャストは、システム面からサポートされていることから向いていることを頭の片隅に入れてほしい。
後は販売に関するシステムも整っていることもあって、広く使われてほしいと思うですけどもね……どうすれば増えるだろうね。
バーチャルキャストはかなり差別化ができていると感じたので、これからも要チェックしていきたい。
少し前には新機能実証実験も行っており、意欲的な企画でした。
その後にバーチャルキャストを実際に体験をしてみると本当に機能が整ってる。
最後になりましたが今回案内してくださったポルロンさん、凸してくださった人などありがとうございました。