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【解説1】冷涼少女は囁いた

解説の前に小説のあらすじとnoteの目的

はじめまして「東雲夕凪」です。noteでは、主にカクヨムで投稿している小説の著者的な視点での解説と冷涼的な都市の写真などを載せていくつもりです。

さて、今回の小説の解説として読者の皆さんに公開するのは カクヨムにて現在執筆中の作品 冷涼少女は囁いた(仮名) です

あらすじ仮

「私がいた日常は物語だったのだろうか」
政府諜報局官の少女「東雲:Shinonome」は、2年前に終戦した第7次大戦によって強制開放された閉鎖都市「8390」の調査を行っていた。その都市では禁忌とされていたクローン実験が行われていたと当時の住民からの証言を確かめる為だった。だが、調査してもあるのは人がいない冷たく澄んだ美しい廃都市と工場地帯があるだけだった。だが、そんな中 地下鉄の駅の構内から声が聞こえ東雲が内部に入ったきり通信が途絶えてしまった。 彼女の同期である青年は、8390のネットワークシステムにあるサーバーから東雲を探す。
一方で彼女は地下鉄の駅に多くの人で溢れている光景に驚く。地上への階段が見当たらない中で人々は笑顔で、真顔で行き交う。その時一人の少女が東雲に声をかける。「ニューラルネットで合成された世界へようこそ そして、クローンの世界へおかえりなさい」なぜ、おかえりなさいなのか。東雲は疑問に思いながらも地上へと戻る手段を探るのだった。
青年は、サーバーがほぼすべての機能が停止している中で稼働し続けているプログラムを見つける。その名は「SHINONOME.clone」彼女の名前のプログラムだった。コマンドプロンプトからアクセスするとシステムはあるメッセージを返す。
(8390の存在意義並びに、このクローンデータは秘密文書「■■■■」を参照すること)
二人は再開できるのだろうか。それとも... そして、東雲という少女の存在は一体... 本物かクローンなのか?

 

まだ、途中のために長いあらすじであることは申し訳無いと思う次第…

登場人物

この物語の進行は主に2つ視点で描かれている。 主人公は2人。

東雲 凛 しののめ・りん 【少女】 22歳
作中でのメインの主人公である。彼女を中心に物語は描かれている。 22歳であり色白で華奢である。赤紫色の瞳とは対象的に冷涼的でドライな正確であるが、どこかお茶目さも持っている。自分自身でも不安定な感情が自分らしさを象徴していると自覚しているように、人によって抱く彼女の印象はバラバラだ。 父親が政府諜報局の長官を経験しており、現在は軍部の指揮官である。だが、その事は一部の者しか知らない。 口癖は語尾が疑問形で上がる「○○な…の↗?」
イメージカラー:赤紫

湯川 凪葭 ゆがわ なぎよし 【青年】22歳
作中において青年として書かれている。凛に対して恋心を抱いている。物語には書かれていないが二人は付き合う事になる。
湯川は天才的な情報処理能力を持っていて、現場での情報収集能力が高い凛に対して解析能力の高い湯川は後方支援することが多い。
メガネ着用。 イメージカラー:濃紺

波開 桜 なみあけ さくら 【語手】XX歳

物語冒頭並びに要所要所で出てくる。凛と湯川両方と面識があるが、諜報局員としてではなく閉鎖都市から輸送された戦犯である。閉鎖都市の内部について知っているとされているが詳しくは語ろうとしない。不思議な雰囲気と甘い香りがする。年齢は不詳であるが、容姿から判断するに30代以下であると考えられる。
イメージカラー:白

物語設定地

・首都圏夕凪副都心市東雲(仮空都市)
・旧東雲府外郭行政区B(通称:8390)
8390

【1話】あらすじ


−1
暗い部屋。窓からは無機質なコンクリートの廊下と吹き抜けが見える。建物内部に向かって付いている窓からは外の世界は見えない。

そんな部屋にはホストコンピュータから分岐されたチルドレンと呼ばれる子機が置かれている。実験室のようなその部屋、チルドレンのさらに奥には強化ガラスによって隔てられた部屋がある。

ライトは一つ。青白く照らす下にはシワひとつないベットと起きる様子のない少女がいる。ケーブルで接続されている彼女は生きているのかすらわからないほどに機構的な人形のようにキレイだ。

story1. reason(理由)


少女・東雲は記憶にない実験室のような場所で自分が逃げ出そうとする悪夢で目を覚ました。ベッドデスクのライトをつけ時計を見ると時刻はまだ早朝2時だった。目が冴えたままの彼女は仕事で使っている手帳を開き 今日が 閉鎖都市に調査へ入る日だと思い返す。


少し前、終戦後の調査の為に閉鎖都市へ来ていた国連軍が都市内の研究所にて一人の女を捕えた。桜と名乗る彼女は閉鎖都市内部でクローンを研究していたという。終戦後も無数に転がる人間未満のそれらの中で一人で最後までいた彼女の証言から、成功例の個体が存在すると分かった。だが、国民にも公にされてない情報であること、兵器としてのクローンは終戦後の混乱においてパニックを誘発するとした政府によって秘密裏に調査をすることになった。


凛は取り調べで桜から「あなたはいい匂いがする」と言われる。まるでクローンのようにと言って微笑む彼女に凛は不穏な気分だった。それは近頃よく見る悪夢が原因だろうか。
取り調べ後、凛と湯川は共に車に乗込み他のメンバー数人と共に閉鎖都市へ向かう。


閉鎖都市に到着すると厳重に閉じられた門によって高架道路は寸断されていた。「政府による危険物保管施設のため、常時監視・警備を行っている。無許可での立ち入り及び記録を禁ずる」
そう書かれた門の下、電気・通信坑のマンホールを開けて閉鎖都市へ入る。


時が止まったように錯覚する光景。夕暮れの黄昏の中順々に灯る街路灯とプラント群・ビル群が明かりを灯す。だが、そこには雑草や乗り捨てられた車が違和感として存在する「無人」な光景がある。
その中、捜索と解析に別れたメンバー。


深夜、メンバーの一人から緊急通信。
「凛とはぐれた。ロガーも圏外だし… ひとまず退避する」
凛とはぐれたのは地下街へと通じる場所。そんな中 湯川の端末に凛からメッセージが届く。
/出口のない地下街にいるよ。多くの人が行き交ってる いったいここはどこ?/
一緒に添付された画像には彼女が楽しそうに映る不思議な雰囲気の地下街だった。有楽町や新橋の高架下のようにレトロでありつつも経過が異なる世界観のような場所だった。

Next. story2 . Curiosity.

一言メモ「題材地はどこ?」
※作中の地名・名称等はフィクションです

本作においての世界観は、アニメ「魔法少女まどかマギカ」「少女終末旅行」「残響のテロル」「攻殻機動隊」「電脳コイル」が好きな作者に影響を受けていたりします。

共通して言えるのは「終末感」というところでしょうか?

さて、題材地とした場所がいくつかあります。インドア派であるため検索エンジンにも協力頂いてます。

【閉鎖都市】
閉鎖都市というと旧ソ連などの大国で軍事関連の施設があるイメージがありました。また、閉鎖都市では無いものの廃坑道や放射能汚染によって制限されている区域なども風景的には似ています。
(題材地)少女終末旅行アニメ1話冒頭/千葉エリアの工業地帯/新橋地下街など

【都  市】
千葉市海浜副都市部/有楽町付近

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