藤ちょこ先生の展示会に行ってきた

 先日、藤ちょこ先生の個展「彩幻境」の京都巡回展に行ってきました。

 普段はあまり個展には興味が無く、pixivなどのSNSでぼんやりと眺めるだけで満足する人間ではあるのだけれど、偶々Twitterで京都巡回展をしていることを知り、フォロワーさんが一緒に行く人を募集していたのでついていくことにしたのである。

 藤ちょこ先生を最初に知った記憶が無くて、本当にどこから知っていたのかを忘れてしまった。「ミスファーブルの蟲ノ荒園」のイラストを藤ちょこ先生が担当していたこともあって買ったという記憶は残っていたから、それよりも以前から知っていた話なので、恐らく中学生の時点では知っていたはずである。もう八年前なのか、と思うと不思議な感覚ではある。なんせ昨日の出来事かのように思い出せるのだから。なお「ミスファーブルの蟲ノ荒園」は自分としては楽しく読ませていただいた。

 個展に行ってみれば多種多彩の絵が飾ってあった。様々な幻想世界が飾られており、その中をこっそりと覗いているような気分になった。花嫁、遊具の馬にて眠る少女、人魚姫などの絵が特に惹きつけられた。彼女たちはそこで何を思っているのだろうか。

 藤ちょこ先生の絵が好きな理由をなんとか言葉にしてみようとすれば、まずは背景である。なんといっても幻想的な世界観を表すうえでは一番重要なことは変わりないのだけれど、その繊細さもまた惹きつけられるのである。しかしそれだけでは完成しない。人、あるいは人の形をした存在がいることで完成されていると自分は素人ながら思う。彼女たちのおかげでその世界は息をしているのである。

 2nd画集である「彩幻境」の冒頭には藤ちょこ先生の前書きがあり、「ここにはない、どこか別の世界」と仰っていましたが、僕個人の感想としては、夢想というよりはそういった世界を見て信じて描いているようにも見えた。それはなんと素敵なことでしょうか。その世界を眺められることもまた自分としては幸せです。

 ちなみに今回の個展で展示されていた作品のうち、自分が最も好きな絵を三枚上げるとすれば「彼岸の花嫁」「シークレットスカイ・ガーデン」「魔女と彩の庭」である。

以上、まとまりのない駄文となりましたが、ここまで読んでくださった読者様に感謝を。

追伸:今回一緒に行く人を募集し、自分が画集をどちらも買うためにチケットを渡してくれたフォロワーさんには感謝が絶えません。ありがとうございまいた!

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