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あの日見たでんぱ組のファンになりたかった~2018年の風とロック芋煮会とでんぱ組の思い出~
気づけば、2011年に東日本大震災が起こって、
私の人生とか考え方とか生活とか日々のつまらないと思っていたこととか、
目の前の世界が一気に変わってしまった日から13年も経ちました。
突然何を言ってるんだ、と思うかもしれないけど、
よければお付き合いください。
2011年、水やガスや食事や電気や外出が制限されて(家も家族も無事だったけど)、福島県に生きていた私には、衝撃的なことの連続でした。
元気を出したくて好きな音楽に手を出すけど、世の中では、
「自粛」という言葉があちこちに。
それでもたくさんのアーティストが福島に向けて音楽を届けてくれていました。
2011年、そんな傷ついた福島(まだ放射線量も高い)(避難所も多い)(夏の電力は足りないと大騒ぎ)で、
一気に6日間ぶっ通し6か所の街で音楽を鳴らすというイベントがありました。それが風とロックSUPER野馬追。
のまおい。野の馬を追うと書く福島県相馬地方のお祭りの名前。
馬を追うように6日間駆け抜けるイベントの中盤、私は郡山会場に行きました。福山雅治さんが来るということで大変な騒ぎになっていた上、サプライズでYA○AWAが来るんじゃないかという噂があり、出てきたのは内田裕也さんで、それでも素晴らしいロックンロールを目の当たりにしました。
RIP SLYME、エゴラッピン、THE BACK HORN、TOKYO NO.1 SOUL SET、サンボマスター、BEGIN、長澤まさみさん、そして西田敏行さんと猪苗代湖ズ。など(もっと出てます)
今でもステージを思い出す。あの頃のI LOVE YOU&I NEED YOU福島とか。
どう考えてもとんでもない、今考えるとあの頃の熱量はあの頃にしかないものがあった。あと、鶴ヶ城前で歌うレキシが見たかった。
その後、風とロックは毎年様々な会場で実施されていくんですが、2013年の夏のスキー場を会場にした回で運命の出会いをします。
どこかの民族の民謡みたいな出囃子が流れた瞬間、お客さんがみんな合掌した手をあげ、その後、夕暮れに轟く轟音。そして口上。
BRAHMAN、はじめます。
その後、すべての楽曲とMCに圧倒されすぎて、魂の全部を持っていかれる経験をしました。その日から鼎の問という曲は、私の芯にずしっとある。
この日の高橋優君とのコラボの印象もすごい。
(余談。この回では、縁日があって、椎名林檎さん好きの私にとってとんでもない神様、ずっと遠くの存在だった亀田誠治さんとヨーヨー釣りしたり写真を撮ったり、渡辺俊美さんとお話しして、演者と話すという経験を初めてした日でもあった)
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時は巡って、2016年。
それまで近くのBRAHMANのライブやフェスは結構行ってたけど、衝撃的なライブ情報が流れ込んできました。
「でんぱ組.inc はやぶさかがやきツアー@仙台PIT、対バン相手はBRAHMAN」
どうやらアイドルグループと対バンするらしい。
ももくろとか大好きだったけど、そういえばチラッと聞いたことあるかもな、でんぱ組。え?アイドルと対バン?(2回目)
よくわからないまま現地に行き、BRAHMANライブで赤いサイリウムが振られている景色、数々のライブ言ってたけど人生初の女子限定エリア(何それ)、いつも通り客席に降ってくるToshi-low、支えようとするでんぱのファンvsとんでもなくガタイがいいBRAHMANのファン。そして彼らはBRAHMANが終わるとリスペクトなく帰っていってしまった、今でも悔しい光景。
事前に予習してきたけど、そのあと見たでんぱ組のライブは、もう1度私の人生を変えてしまいました。魂、また持っていかれた。
身長が高いのに、萌えボイスかつ素敵ツッコミ&まわしのお姉さん力、ボブ、私あの子が好きだ!!夢眠ねむさん!!
(この辺の話は何度か書いた気がするので詳細割愛)
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そこから仙台にでんぱ組が来ると見に行きました。
体制の変化などもあり、それほど数は多くなかったけど、2018年に新メンバーが入った後のコスモツアー@仙台、ここで根本凪さんにガツンとやられ(この辺の話は何度か書いた気がするry)秋の風とロックにも来るというので向かうことになるわけです。
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縁日の券買えるかな〜と思って向かったら、朝早くから並ぶファンたちによってすでに配布終了。ガチ勢ってすごい、、、
その日刺さった女性ラッパーさんの縁日券をゲットし、並ぼうとしたら隣がでんぱ組さんの縁日!(ソースせんべい屋さん)
ブースへ移動するアイドルの細さ、可愛さ、キラキラさ、眩しすぎる…ブース内の根本さんと目が合ってちょっとレスもらったり、虫が来て逃げ惑う古川未鈴さんを微笑ましく眺めたり。
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その一部始終、ファンの皆さんと和気あいあいして一体感がすごい!
なんならライブもその前後も、なんかカラフルなTシャツ着た老若男女が仲良く楽しそうだ!!ファンの集いだ!あの輪の中に私も入りたい!!!!!!!(え?)
後に、ファンのことは「ヲタク」と呼ぶことを知り、風とロック芋煮会2018を契機にヲタ活Twitterアカウントを作り、細々とヲタクの皆さんと…仲良くなりたい…と思ってた矢先に、夢眠ねむさんの卒業発表。
気が狂って初めてサイン会やチェキといった「接触」イベントを経験し、気づけばヲタクたちと知り合って、ライブ前にみんなの写真を撮るようになり、仲間を集めて飲んだりイベントしたり遠征するようになってはや6年。らしい。
2024年4月にでんぱ組のエンディングが発表された日も、日中は楽しみすぎてみんなで飲んでいた。エンディングを聞いて恵比寿で泣きじゃくり、酒場でお葬式状態になった日も仲間がいた。
でも風とロックと、悲願の仙台ライブ出演が決まって、仲間たちで計画しながら楽しみにしてるわくわく感。
幸せ、だ。
どうしよう、私は今週末、あの日見たでんぱ組のファン、もといヲタクになれそうだ!!
2011年、あの頃私には未来なんてないと思ってたけど、
思ってた未来とは全然違うところまで飛んできたけど、
2018年Lonely Diverだった私だったけど、
ちゃんと私の夢まで泳いでくることができそうです。