3年ぶりの荒吐のことーその2、BRAHMANー
その1はこちら(主にBRAHMAN以外の1日目のアーティストについて)
もしご興味あれば!
2021年のARABAKI ROCK FES.について少しだけ。
本当は実施するはずで準備が進んでいて、それが県の医師会や自治体の偉い人?の反対とかで1週間ほど前に急に中止となりました。
20周年を迎えるはずが、グッズもアーティストもステージの準備も整っていたはずが、急な開催中止。主催者の落ち込みと被ったお金の問題はなかなかだったようです。
(東雲もチケットは買っていた)
そんな中、中止決定から2週間後のGWに、急遽配信イベントが行われることが決まりました。
それもフェス主催のイベンターによる実施ではなく、BRAHMANのtoshi-lowさんの呼びかけで、マンウィズのトーキョータナカさんが調整役等々準備を進めて、豪華なメンバーによる演奏とトークの配信イベントが行われました。
その名も、「THINK OF MICHINOKU」
募金や主催者への激励など、アーティスト側からの働きかけが素晴らしいものでした、涙。
前置きが長くなったけど、そんな昨年を経ての、今回のBRAHMANのステージ。
私自身、震災後にとあるフェスでBRAHMANに出会い、人生を変えられた身でもあるので、思いもひとしお。声が出せない、モッシュできないステージでも、BRAHMANは BRAHMANでした。
今回はMICHINOKU Swing Orchestraという、ストリングスとホーンのメンバーも交えた構成で、曲もアレンジ。これがすっっっっっっっごくよかった、このアレンジで音源か映像を形にしてほしいほど…!
まず、いつもの入りの音楽が、ストリングスと女性ボーカルで演奏される。
これは震えました…弦の響きと和音、声質がぴったりな力強いボーカルで演奏されたお母さんお願い(Molih Ta, Maicho I Molih)
※なんとなくリンク先のアレンジが似ていて好き
普段は力強い演奏も、ホーンやストリングスが入ることで、音の厚みや広がり、優しさ繊細さなどが加わって、それはまさにBRAHMANそのものでした。
震災後の各地を見つめ、コロナ禍を見つめ、思いを重ねに重ね、たった1時間弱かき鳴らされる音楽と紡がれる言葉。
記憶に留めておきたくても、次から次と、涙や感情が暴れてしまって、どんどんいろんな気持ちに見舞われました。
そんなわけで、もうレポというか言葉でうまくまとめられないのですが。
この演奏をより印象づけたのが当日の天気でした。4月29日、もうすぐ5月にもなろうかというその日の夜、会場の川崎町には雪が降りました。
雪ですよ、雪。それももっさもさと。
最初は雨が降っていましたが、徐々にみぞれに変わり、このBRAHMANの演奏中、それはそれは大きな粒の雪へと変わりました。
何年も荒吐参戦していて初のことで、もちろん寒かった!寒かったけど!
何よりも空から舞い散ってくる無数の雪が照明に照らされて、その中でのパフォーマンスがもう神がかっていて、ここは現実なのかどこなのかもわからなくなるほどでした。
個人的に、昨年からこの春までずっと心身不調だったんですが、それが浄化されていくような、不思議な感覚でした。
ほとんど一人語りでレポでもなんでもない文章になってしまったけど、とにもかくにもこの日は本当にすごかった。ありがとう、BRAHMAN。