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タスクシュートを無理なく続けるためのゆるい運用術

タスクシュートを長期間続ける上で、重要なのは「ゆるく使う」ことだと思う。

タスクシュートを使い慣れてきたころ、タスクを細かく正確に記録しようとするあまり、「記録を忘れないこと」が常に意識の片隅にあって、実際の行動に集中できなくなることがあった。

タスクシュートは、あくまでタスクを実行するための補助ツールであり、記録のために行動が疎かになるのでは本末転倒だ。ゆるく使って無理なく続けることで、タスクシュートのよさを味わおう。


ゆるく使うとはどういうことか

タスクシュートをゆるく使うというのは、正確性やリアルタイム性を追求しすぎないということ。記録の粒度もまちまちでいいし、記録し忘れてもいい、あとから記録してもいいし、いくつかの作業がまとまってしまったっていい。やったことを全部記録する必要もない。

記録をやめる

たとえば、仕事中のトイレや小休憩のログはとるのをやめた。1~3分程度の休憩を毎回記録していくのが煩雑に感じていたからだ。ログも細切れになりすぎて、見づらくなる。だから、タスクシュートではそこまで細かい記録はとらない。
休憩はタスクシュートで管理するのではなく、「集中」というアプリを使って、一定時間ごとに休憩をとるようにしている。
たまに、どのくらい休憩をとっているか知りたくて、タスクシュートで記録することもある。でも、目的がなければタスクシュートには記録しない。

夜のリラックスタイムも何をしているか記録するのをやめた。本を読むこともあれば、漫画を読むこともあるし、YouTubeを見ることもあるし、おしゃべりすることもある。やることをちょこちょこと切り替えることもある。その度に、タスクシュートを開いてタスクを切り替えるのはやめた。
どの本をどのくらいの時間読んだのか、とかは気になるので、あとからおおざっぱに記録することはあるけれど。

リラックスタイムまで、何をやったか細かく切り替えているとどっと疲れる。だから、記録を分けるのをやめた。

話しかけられたときに、タスクシュートで今やっているタスクを中断してから話を聞く、とかしていると負担感がすごく大きくなる。
タスクシュートの作業さえなければ、別になんてことないことでも、タスクを切り替えなきゃと思った瞬間億劫になったりする。これでは本末転倒。
だから、ちょっとおしゃべりした、とかでタスクを切り替えるのはやめた。

こうやって、負担に感じていること、イライラを発生させていることについては、「記録する必要なし」と割り切ることで、タスクシュートの存在が負担にならないように工夫している。
いまでも、ここは負担感あるな、と感じる部分がでてくることもある。そういう時は都度タスクの粒度やどの程度の正確性でつけるか、タスクシュートの位置付けや向き合い方を見直している。

タスクを大まかにまとめる

タスクを大まかにまとめる、というのもいい。
先送り防止になったり、ゆったりすごせたり、うまく使うと高い効果が得られる。

自分は、シャワーとドライヤーを一つのタスクとしてまとめた。
もともとは、シャワーとドライヤーを別タスクにしていた。シャワーのあと、だらだらスマホを見ていて、ドライヤーが面倒になり、結局ドライヤーせずに自然乾燥になって、翌日髪の毛が跳ねるというのが日常だった。
そこで、タスク名を「シャワー→ドライヤー」にしたところ、ドライヤーをしない限りタスクが終了できない、というのが気持ち悪くて、ドライヤーまでやるようになった。

リラックスしたいときには「だらだら」というタスク名を設定し、その中で本を読む、漫画を読む、YouTubeを見るなど、自由に行動できるようにした。これにより、タスクシュートが「やらなければならない」と感じさせる要因ではなく、「やりたいことをサポートする」ツールとして機能するようになった。

あとから記録する

その場で全部記録しなくてもいい。急な作業が入ったら、その時の時刻だけ、メモしておいて、あとからその記録を追記するというのはよくやる。

あとから記録をつけるということも結構あって、写真の撮影時間やブラウザの履歴、Google Mapのログ、レシートなどを見て入力している。

時間がわからないとか、確認するのが面倒というときは、その時間の範囲でやったことを、全部列挙しておく。「買い物、ランチ、買い物、家の掃除と片付け」みたいな感じ。細かく記録が残っていて欲しいものでなければ、こういうざっくりログで済ませることが多い。

ルーチンを消す

定期的にルーチンやタスクを見直すことも、タスクシュートの運用を楽にする重要なポイントだ。

たとえば、最近興味がなくなり、先送りが増えたタスクは思い切って削除する。

一日の終わりに先送りの数を確認し、どんなタスクを先送りしたかを日記に書いている。こうすると、最近先送りが増えたタスクがわかって、ルーチンの見直しを行うタイミングがつかみやすくなる。

やらないことはリストに出ない方が、気がかりなことが減って、気持ちよく毎日すごせる。

お気に入りの記録を持つ

タスクシュートの効果を実感しやすい、お気に入りの記録のパターンを持っておくのもおすすめだ。

自分にもいくつか気に入ったものがあって、そういう記録をとったり、振り返ったりするたびに、効果を実感する。
やっぱりタスクシュート続けていてよかったなぁ、今後も続けたいなぁと思える。

たまに発生する口内炎の記録。
毎朝5段階で、症状の程度を評価しておく。
完全に治りはしなくても、日々少しずつよくなっている実感が得られるので、イライラが減る。
それに、何日くらいで治るかわかるのも面白い。

年に数回しかやらない掃除の記録。
たとえば、洗濯槽の掃除とか。
過去の記録を、タスクシュートのサジェスト機能を使って呼び出す。
タスクログから所要時間や手順がわかるし、メモには上手くいったこと、上手くいかなかったことが書いてある。だから、前よりスムーズにとりかかれたり、うまくできたりする。
記録をとっておいてよかったなあと思う瞬間だ。

読書の記録。記録が積み上がっていることが実感しやすいのが読書ログだ。
1ヶ月で読んだ本を見返して、そのときの自分が何を考え、何に悩んでいたか思いを馳せたりするのが楽しい。
少しずつ毎日読んでいた本を読了した後に、記録を集計するのも醍醐味。日数と合計時間を計算してみると、少しずつの積み重ねが大きく実るのが実感できる。

ゆるく運用する効果

ゆるく運用することの一番の効果はストレスが減ることだ。

タスクシュートが常に頭の片隅にあって、心が落ち着かないということがなくなる。タスクシュートに追い立てられなくなる。

タスクシュートは毎日、こまめに使うものだから、少しずつのストレスが大きく積み上がっていってしまう。

小さな違和感をなるべく大切にして、対処してあげることで、快適なタスクシュート生活が送れると思う。

そして、毎日の小さな記録、小さな成果を味わうこと。

タスクシュートっていいなと思える瞬間がたくさんあれば、タスクシュートが続けられる。

まとめ

タスクシュートを長く続けるためには、完璧さを追求せず、ゆるく運用するのが鍵だ。

記録を厳格にしすぎず、タスクを大まかにまとめることで、負担を減らし、日常生活の中で無理なくタスクシュートを使えるようになる。

また、定期的にルーチンやタスクを見直し、記録を振り返ることで、達成感を感じながら、継続するモチベーションを保つことができる。

タスクシュートをゆるやかに、しかし着実に続けることで、少しずつでも前に進むことの大切さを実感できると思う。

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しの
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