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思春期の子どもに無視される…それでも親ができること

思春期の反抗期、どう向き合う? 〜イヤイヤ期との共通点〜

子どもが思春期を迎えるとき、それまでの親子の関わり方が問われるときだと私は思っています。
成長の過程で避けられない 「反抗期」 という時期。

反抗期には 第一次反抗期(イヤイヤ期) と 第二次反抗期(思春期) の二つがあり、どちらにも 「自分で決めたい」でも、「まだ不安もある」 という気持ちが根底にあります。


第一次反抗期(イヤイヤ期)と第二次反抗期(思春期)の共通点

イヤイヤ期の子どもは、
✔ 「イヤ!」
✔ 「ダメ!」
✔ 「キライ!」
✔ 「あっち行って!」

と思い通りにならないと泣き叫んだり、全身で拒否したりしますね。

一方、思春期の子どもは、
✔ 「ムカつく!」
✔ 「だまれ!」
✔ 「うざい!」

と、言葉を使って親に反発してきます。

どちらも「親の言うことを聞かない」「やってほしくないことをやる」という点では同じ。
違うのは、表現の仕方が変わる ということです。

現在、思春期の子どもの反抗に悩んでいる親御さんたちとお話しする際に、
お子さんが2〜3歳の頃のイヤイヤ期を思い出してみませんか?と提案しています。


イヤイヤ期の頃、どう対応していましたか?

2〜3歳のイヤイヤ期は、
✔ 「自分でやりたい!」という自立心
✔ 「でも、まだ甘えたい!」という依存心
の間で葛藤し、思い通りにならないと大泣きすることもありましたね。

親としては、
✔️ こどもの気が済むまで待つ
✔️ 「ここだけ手伝ってあげようか?」と声をかける
✔️ イライラしないように時間に余裕を持つ

そんな風に 子どもが受け入れやすい形でサポートしていたと思います。
毎日向き合っているとイライラすることもありましたが、寝顔を見て反省したり、
「この時期は成長の証だから」と思いながら乗り越えていましたよね。

では、思春期の反抗期にはどう向き合えばいいのでしょうか?


思春期の反抗期は「手を出さずに、でも見放さずに」

思春期の第二次反抗期も、イヤイヤ期と同じく 成長のための通過点 です。
ただ、違うのは 親の関わり方。

第一次反抗期のころは、
「この子はまだ小さいから」と手を出して助けていましたが、
思春期の子どもは、手を出しすぎると逆効果 になることもあります。

そして、「もう大きいんだから」と突き放しすぎていませんか?
さらに、「困っているはず」と決めつけて口を出しすぎていませんか?

この時期に大切なのは、
✔️ 手を出しすぎず、干渉しすぎず、でも突き放さずに見守ること
✔️ ダメなものはダメと伝えながらも、甘えてきたら受け止めること

これって、イヤイヤ期と同じですよね。
結局、子どもは どんなに反抗しても「受け止めてもらえる安心感」を求めている のです。


反抗期の子どもとの関係をつなぐ「声かけ」の大切さ

思春期の子どもから、
😭 話しかけても無視される
😭 何を言っても反抗される

そんな態度を取られることがあります。切ないし、腹立たしいですよね?

私自身も、思春期の子どもに 怒りに任せて怒ってしまった ことがありました。
ですが、今振り返ると、「もっと違う接し方ができたのでは」と反省することもあります。

ある親御さんのエピソードを聞いて、
「無視されても、親が無視してはいけない」ことを改めて実感しました。


8ヶ月間、息子と会話がなかったお母さんの話

Omimiかふぇに参加されている親御さんの話です。

高校進学のことで息子さんともめたとき、8ヶ月間、一切会話がなかった そうです。
兄弟を通じて最低限のコミュニケーションは取れていたものの、
息子さんはお母さんに直接口をきこうとしませんでした。

でも、お母さんは 毎日、返事のない息子に声をかけ続けました。

✔ 「おはよう」
✔ 「いってらっしゃい」
✔ 「おかえり」
✔ 「ごはんできてるよ」

怒るでもなく、責めるでもなく、日常の当たり前の声かけを続けた のです。

すると、ある日、息子さんのほうから 「お母さん」と自然と声をかけてきた そうです。
それをきっかけに少しずつ会話が戻り、今では 程よい距離感を保ちつつ、親子でライブに行くほどの仲良しに!


反抗期は「親を試す時期」

反抗期になって、子どもに無視されると、
「こんなに頑張ってるのに、なんで?」と悲しくなることもあるかもしれません。

でも、ここで親まで「もう知らない!」と突き放してしまうと、
子どもが本当に困ったとき、相談できる相手がいなくなってしまいます。

子どもは、反抗期の中で 「親はどこまで自分を許してくれるか」 を試しているのかもしれません。

親ができるのは、
 「どんな態度をとっても、大切に思っているよ」 というメッセージを送り続けること。

今はイライラしたり、悩んだりするかもしれませんが、
いつか 「あの時期、大変だったね」と笑い合える日が訪れると思います。

反抗期も成長の証。
長い目で、子どもとの関係を大切にしていきましょう。



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