ふだん着物でお出かけ＊2024年春の上野編
少し間が空いてしまいましたが、3月に家族といっしょに上野の東京国立博物館の特別展「中尊寺金色堂」を見にお出かけしました。
当日のコーディネートは、木綿の単衣に洒落名古屋帯をお太鼓に結んで、小花柄の羽織を合わせてみました。合わせた帯留めも桜模様です。
本当は正絹の単衣小紋を着ていくつもりだったのですが、思いのほか透け感があって、いくら気温が4月並みでも少し先取りしすぎかなぁ……ということで、今回のコーデになった次第です。
帯は昨年、お花見コーデにと準備していた、桜柄の洒落名古屋帯。金糸が入っているので、木綿に合わせるのは少し気が引けたのですが、家族で博物館に行くだけだし……と割りきってしまいました。
早朝に自宅を車で出発。ロングドライブでしたが大きな渋滞もなく、無事に上野に到着。
そのまますぐに東京国立博物館で開催されていた特別展「中尊寺金色堂」へと向かいました。
すでに開場していたのですが、本館前には特別展の入場待ち行列が！
外国人観光客の姿も多く、日曜ということもあって、大盛況という感じでした。
さて、中尊寺金色堂ですが、いつかは訪れてみたい世界遺産のひとつ。本物はそのときの楽しみにとっておくとして、今回の展示もなかなか興味深く見させていただきました。
入場すると、まずは原寸大の金色堂を８KCGで描き出す、大型ディスプレイがお出迎え。映像ではありますが、本当に美しくて、いきなり入口から立ち尽くして見入ってしまいました。
しっかり映像を堪能して中へ進むと、金色の仏像たちがお出迎えです。
今回は金色堂の須弥壇に収められている仏像が勢揃いということで、「阿弥陀如来坐像」「観音菩薩立像」「勢至菩薩立像」をはじめとする国宝がずらりと勢揃い！
奥州藤原家がどれだけの勢力を誇ったのか、身をもって体験できて大興奮の特別展でした。
わりと衝撃だったのが、藤原清衡の遺体を納めていた金箔押木棺。思ったより大きかったです。なんとなく小柄な体躯をイメージしていたので、結構大柄だったのかなぁと思いました。
（後で調べたら、159cmでAB型、手は小さかったという情報を見つけました）
ちなみに、日本人の体格の変化を調べると、江戸時代の人々がもっとも小柄だったそうです。
さてーー。
トーハク本館特別展示室５は、ご存じの方ならわかると思いますが、なかなか狭く、見学者の熱気がむんむん溜まってしまいがち。
袷だったらきっと汗だくになっていたと思います。
暑さに耐えながらひとしきり会場をぐるっとまわって、お気に入りの「持国天立像」と「増長天立像」をおかわり。
そして、最後に尺五分の一サイズの金色堂模型をありがたく拝んで写真撮影（ここのみ撮影OK）
人が途切れた瞬間に急いで模型を撮影しました。
その後、東洋館のミュージアムシアターで、VR作品『江戸城の天守』を視聴。映像で再現された江戸城天守閣はとっても興味深く、もし再建されたらすごいだろうなぁと思いました。
ここでお昼ごはんです。
家族のリクエストで「肉」となり、合議の結果とんかつを食べることに。
いろいろ調べて広小路からアメ横方面へ。
それにしても、本当に外国人観光客が多くて、もう本当に多くて……いやぁ、びっくりでした。
3月の下旬だったのですが、桜の見ごろにはまだ早く、上野公園も蕾が目立つ状況。
そんな中、きれいな花を咲かせていた木があったので、パチリと撮影してきました。背景の青空と相まったとても美しい光景に大満足。
ちょうどお昼どきということで、候補のお店にたどり着くも行列があったりして小路をうろうろ。
すると「とんかつまんぷく」さんから、ちょうど食べ終えたお客さんが出てくるのが見えたのですかさず入店。
カウンターだけの本当に小さなお店ですが、ランチはとてもボリュームがあって、私の口にはとても合うとんかつでした。
【とんかつ まんぷく】https://x.com/manpuku3939
家族はロースかつ定食を注文していましたが、めっちゃゴツかったです。
あと、他のお客さんがライス大を注文してて、その盛りのデカさにもびっくり。
とんかつ定食のほか、生姜焼きや焼肉、メンチカツなどもあって、どれも魅力的でした。
さて、お昼を食べたので、駐車場に向かおうかと思ったのですが、この日は上野公園の噴水広場で、「うえの桜フェスタ2024」が開催中。
とんかつ屋さんに向かう前にちょっと覗いて気になっていたので、立ち寄ることにしました。
気になったのは、福島のお酒ブース。滅多に飲めない銘柄のお酒がお手頃価格で飲めるということで、一杯、味わってきました。
家族は「なみえ焼きそば」を注文。お皿が相馬野馬追の柄で（ポリエチレン皿にプリント）馬好きの私は持ち帰りそうになっちゃった（ちゃんとゴミ箱にさよならしてきたよ）
ということで、春の上野を堪能して帰路につきました。
帰りも渋滞などにはまらず、無事に帰宅。
お天気が良くて、単衣でも全然寒くなかったです。
久しぶりにお太鼓結びでお出かけだったのですが、着崩れもあまりなく過ごせました。
ふだん、木綿やポリの単衣に半幅帯が多いので、きちんと補正して長襦袢着て名古屋帯結ぶと、やはり気持ちがちょっと違いますね。
今年はいろいろなところへ、着物を着てお出かけしたいと思っています。
「ふだん着物でお出かけ」シリーズ、よかったら次回もお付き合いください。
ではでは、今回はこのあたりでお終いです。
少しでも楽しんでいただけたら、ぜひスキを押してやってくださいませ。
2024.05.28 しのみやけい