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基数性について

私は仕事の傍ら、放課後デイサービスなるもので子どもたちに勉強を教えている。
放課後デイサービスとは何某かの障害だと診断を受けた子ども達、支援学級に通っている子ども達に向けて教育支援を行う場所であるが


ここで指導を行うにあたって最近になり算数(特に割り算)の苦手な子どもが多いということを切に感じ始めた。


苦手とはいったものの、中学・高校数学の範囲において
難解な方程式をみるとやる気が失せるとか
途中式でケアレスミスがとかそういう次元ではなく

足し算の繰上りとはなにか?割るとはどういうことか?
という次元の話である。



九九の答えや足し算の答えを丸暗記しているというパターンも散見されるのでこれは発見するのがなかなかに難しい。

なるほど確かにいわれてみると2桁の足し算なんて繰り上がるものだと、割り算というのは母数を均等に割るものだと深くは考えずに計算がいつの間にかできるようになっていたことを踏まえると説明をするというのは中々に困難である。



なんてことを考えていたある時、「算数障害」という言葉があることを知った。



数の順番や、位が分からなかったり数量の感覚がわかりにくいというのがどうやら存在するらしい。



勉強ができないとかそんな次元ではなくそういう
特性が存在するということである。


用語的には基数性だとか序数性だとかいうらしいのだが
今回、記録する「基数性」は数字が個数や数量を
表していることを指すらしい。この数量というところが肝である。


例えばホールケーキがあったとして、その1個と
3分割したときの1個は同じ1個という呼称でも「数量」が違う。



基数性が身についていると、3分割なのだから
ホールケーキ1個を時計に見立てて
12分割したとするとまあ4時のところくらいで切れば
3分の1くらいかなあとか
ホールケーキを100としたら
3分の1は約33%くらいだなということが
すっとわかるところとなのだが

まず1個のケーキが12個,,,,?ホールケーキを100とする,,,?
もうこの段階で?となるのである。


この感覚が身についていない子に対して
1000円でコンビニにお茶買いに行ったら何本くらい買えるかな
と聞いてみると20本くらいは買えるんじゃないか?とか
あそこまで何歩ぐらいで行けるかに対して1000歩くらい
という具合で的を外れた答えが返ってくることが常なのである。

本なんかで勉強する限りでは数遊びなんかをやって
数量の感覚を少しずつ身に着けていくほかないということで
書いてあるものの具体的にどんなことをやっていくのが良いのか
未だによくわかっていない。


この記事はこれからこの課題に少しでも対応していけるようこのことを記録するものである。


このことについて知っていて
数の習得に役立ったことや役立ちそうなアイデアがあれば
コメント欄からでも誰でもお気軽にご連絡を頂きたい。

私も今後の指導の中で役にたったと実感するものがあれば
この記事に関連させて記録を行っていく。

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