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プチホラー体験したよ!


それは8月のとある水曜日のこと。
公募に出す原稿やらお預かりした原稿やらが溜まってしまい、気分転換をかねて場所を変えることにした。
駅前のヴィドフランスへ到着。パンを選びレジに持って行った。
「お持ち帰りですか」
「中でお願いします」
「お飲み物はいかがですか」
「コーヒー、あたたかいのをお願いします」
「ダージリンですね、はい」
「コーヒーなんですけど」
「あ、コーヒーですね、かしこまりました。あちらのカウンターでお待ちください」
会計を済ませ、食べ物が出てくるカウンターへ移動する。わたしのパンがトレイに置かれている。
「コーヒーとダージリンお待たせしました」
「コーヒーだけなんだけど。ああだからダージリンダージリンていってたんだ」
この時ほんとに何にも気づいていませんでした。女の子がおろおろして「ご返金いたします」というのを「二人分飲むから大丈夫です」(極度な無精者+この日は数時間粘る予定であり決定であった)と言って2階に持ってあがり、おいしくパンをいただき、コーヒーも紅茶も飲みつつ、原稿を校正し、家に帰ってあれこれ済ませて寝ようとしたとき、はたと気づいた。
「もしやこれがあの有名な、水が人数分+1でてきたり、お連れ様は?って聞かれるやつかあああ」
って。
人数分+2とか3で出てくることないよね(笑) そういうもの?

色々経験してるんだけれどいつもその場で気づかないので、こうやって文章にしてもまったく怖くならない(本人もびっくりが先にたって、あまり怖がってない)。
何が見えたんだろうなあ。ダージリンを頼むような死んだ知り合いいないよなあ。。。
死んだ母はコーヒー党だったし、紅茶はアールグレイのアイスティーだ(わたしもだ)。フォーションのアップルティーはいつも余らせる(どうでもいい)。お盆休みの水曜日だったんで、紅茶が飲みたかったひとがついてきたんだろうか。

BEKKO2022夏号。無事発売されました。


BEKKO夏号は8月末発売予定(予定は未定)
 ホラーとミステリの特集
2万字で依頼したのが5万字で戻ってくるっていうのが何よりもホラーだよ。
読んでるか? 味志。
でもいい出来なので一挙掲載(ミステリ)
待井小雨の「乾く」 これだけの「純粋な悪意」を書けるひとってそうはいないと思う。めっさ怖い(ホラー)
他、はやくもよいち(SFミステリ……かな)、海月漂(ホラー)、達也(歴史)、しのき美緒(ライトなミステリ)、ファンシーコウの作品が皆様をお待ちしております。

現実の恐怖は心霊体験を軽く凌駕するっていうお話でした(違)

 無事発売されたので画像を差し替えました(9/14)

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なにとぞよろしく


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しのき美緒
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