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WEB文芸誌BEKKO 夏号の読みどころ

自主缶詰で一気に12万字の校正とマークダウンをやり、どうにかこうにか8月30日にウェブ上にリリースできた文芸誌BEKKO

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今日は読みどころをご案内 その1


豊富な知見と経験が見事に結実  味志ユウジロウ

まずは味志ユウジロウの『アーケオロジストは まいおちる』
5万字を超える中編となったが、民俗学と考古学の豊富な知見を横糸に、イケオジとかわいい女子大生となんでもない僕というおなじみのメンバーの活躍を縦糸に紡がれる本作品は全く緩みがなく、読んでいて飽きることがない。わたしが考古学好きで、バイトで発掘に行っていたせいかもしれないけれど、実に楽しめる作品です。
なお味志ユウジロウさんは学生時代はホンモノの考古学の徒で、あのゴッドハンド藤森さんと現場を共にしたことがあるそうです。

震えて眠れ 待井小雨 

次は新感覚の作家待井小雨。『乾く』
とにかくものすごい悪意。こんな悪意みたことがないくらいの悪意。
純粋な悪意とはこういうものか、と変な表現だけれど感じ入ってしまった。
女の「美」に対する執着、それを俯瞰してみている孫娘。
ネタバレ厳禁。ご一読ください。昼間読んでね。


わたしたちの行方を教えるわけにはいかない はやくもよいち

これ最後の一行なんだけど、いいでしょう?
すごく意志の強さが出ていて。ふつう「ふたりの行方は杳として知れない」って終わらせるところを、この表現。
ヒロインのチッカちゃんの意志の強さが伝わってきます。
タイトルは『人魚変転』
学園に伝わる人魚伝説。その伝説にまつわるノートが発見されたところからチッカちゃんの好奇心が発動。親友マナちゃんを連れて探検に。
ああもうわかりますね。ほんと、あとは読んでください!!

ぜひぜひお求めください

あしたはTHE TANPENSの読みどころをご案内アンドチラ見せ。


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