らくらくスマホってちゃんとアプリ動くのか
僕は仕事でスマホのアプリを作ってるので、普段からiPhoneとAndroidを2台持ちしてどちらも使うようにしています。
でも、最近までよくわかってなかったのがシニア向けのスマホの実態。中身はAndroidなんですが最初に僕の親が持ったスマホはGooglePlayからアプリのインストールができなかったので、この手の端末は自分的には対象外のスマホたちだなと位置付けて、第3のスマホ的なものとしてしばらく脳内から除外してました。
ですが、最近はちょっと事情が違います。
親がやたらLINEを使うようになった
…という実感ないですか? これっていわゆるシニア向けスマホにLINEがプリインストールで入るようになったからじゃないかと思ってます。うちの親もそうでした。
実はプリインストールされたLINEのようなアプリだけじゃなく、最近のシニア向けスマホはGooglePlayから好きなアプリをダウンロードできるようになっています。独自アプリが使えない第3のスマホではもうなくなっているわけです。
それを知って、「うちの会社のアプリ、ちゃんと動くんだろうか…」とにわかに不安になってきました。起動するかどうかという心配もありますが、シニア向けスマホはデフォルトで文字がやたらデカかったりして、そのへんの影響でアプリのレイアウトが崩れたりしないかという点も気になります
意外と豊富なシニア向けスマホ
調べてみると主要なキャリアはだいたいシニア向けスマホを販売しています。リストアップしていませんが、楽天モバイルからもシニア向けに近い「シンプルモード」にUIを切り替えることができる機種が販売されています。
今回は過去のものも含めて、GooglePlayからアプリがダウンロードできる機種をピックアップしてみました。
※2021年1月に再調査しました。全キャリアがAndroid 10ベースのシニア向けスマホを販売しています。意外と中身は最新です
NTT docomo
新しい順です。最新版はAndroid 10ベースになってます
au
新しい順です。最新版はAndroid 10ベースになってます
SoftBank
新しい順です。最新版はAndroid 10ベースになってます
Y!mobile
新しい順です。最新版はAndroid 10ベースになってます
UQ mobile
新しい順です。最新版はAndroid 10ベースになってます
アプリも普通に使えるが、注意点があった
実際にdocomoのらくらくスマートフォンmeを買ってみて、会社で開発したアプリが動くのか試してみました。
結論としては、普通に動きます。特に動作が重いとかそういうこともありません。表示も崩れたりしませんでした(これはアプリの作り方によっても違いますが、うちの会社のアプリは大丈夫だった)
これはうちの会社で開発させていただいた『東急ハンズ』さんのアプリなんですが、左は現行機種で一番画面が狭い(と僕が思っていた)iPhone SEのスクショです。そして右がらくらくスマートフォンmeのスクショ。
画面サイズはそんなに大差ないんですが、Android特有の「戻る」ボタンとかが画面下部を占有するために、アプリが使える画面の広さがiPhone SEよりさらに狭くなっています。
アプリを作るとき、スクロールしなくても見える範囲に重要なものがおさまるように構成を考えたりするんですが、最近はiPhone SEが最小と思ってそれをベンチマークにしてました。
実はらくらくスマートフォンはそれ以上に画面が狭い。なのでシニアユーザーが多いアプリを作るときは、この狭さを考えて企画しないといけない。
どんどんスマホの画面が巨大化したり縦長になっていく時代に、僕にとってはありがたい発見でした。やはりちゃんと調べてみないとわからないことがあります