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【最新展示会】 #17 話題の美術館「UESHIMA MUSEUM」オープニング展へ
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こんにちは!Webデザイナーのしいのきです。
2024年6月1日より一般公開している渋谷の現代アート美術館
「UESHIMA MUSEUM」へ行ってきました!
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オープニング展
2024.6.1(土)― 2025.3月末まで
開催時間(日時指定WEBチケット制)
11:00 - 17:00(最終入場16:00)
入館料(税込) |
一般 : ¥1,500
中高生 : ¥1,000
小学生:無料
コレクションリスト
01 | 全体的な感想
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「UESHIMA MUSEUM」のオープニング展では、
B1Fから5Fまでが展示スペースになっており、それぞれの階で異なるテーマになっている。
とくに2Fのスペースにはインスタレーション作品が多く、
メインになっていて、滞在時間の60%は2Fになると思う。
そのため、2Fスペースは割と人が多いが、それでも予約制のおかげで混み合うことはなく、ゆったりと作品を見ることができた。
私は上から順に下に降りていく形を取ったので、
メインの2Fを最後の方に見たが、最初に2Fを見るのもありだと思いました。
渋谷という立地もあり、周りにカフェも多いので
ランチをしてから美術館に行ったり、その後にカフェにいってゆっくりと語りあうなどもしやすい環境なのがとても良いなと感じた。
「日本の若者はアート離れしている」と言われてるが、確かに、伝統的なアートの形態(美術館やギャラリーへの訪問など)に対して若者の関心が薄れている傾向も見られる一方で、アートの消費や創造の形が変わり、新しい形で若者たちはアートに関わっている昨今、アクセスしやすい「渋谷」という土地に美術館ができたことで、アート鑑賞が少なくなっている傾向が少しずつでも変わるといいなという感覚がありました。
「アート離れ」と見なされがちでも、実際には若者たちのアートの楽しみ方や関わり方が変化している今、周囲の環境も巻き込んでこのUESHIMA MUSEUMが新しいデートスポットのトレンドになってほしい・・!
02 | 気になった作品
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オラファー・エリアソン「Eye see you」
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やはり注目のインスタレーションの中でも、この作品は一度見たら忘れられない体験を得られるという点でこの展示会のメインの一つとも言えるのではないでしょうか。
人が認識できる7色の可視光線から「黄色」のみの世界に放り込まれると、
本当に「色が認識できない」という状態になります。
「物体が光を吸収している」または「反射している」ことで人は「色を認識できる」という体験、そして可視光線の7色がいかに世界を色とりどりに見せてくれているか、ということを実感できる。
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RYOJI IKEDA data.scan [n°1b-9b] 2011, 2022年
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9枚のディスプレーに表示される夥しいデータ
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真っ暗な世界に浮かび上がる9枚のディスプレイは全て違うデータのような表示がせわしなく映し出されている。
せわしないはずなのに、
まるでずっとこの世界にいられるような、不思議な感覚になった。
しばらくすると全てが同じ情報を映し出しぶつっと消える。
作者の池田氏が音楽制作をされていると知り、確かにこの映像はまるで音楽を作る時の電子波形にも見えなくもなく、細かな粒子が音の1つ1つにも見えてきた。
最初に目に飛び込んできた時のインパクトと、この空間の不思議さから、とても印象的な体験ができました。
松本陽子 生成と解体 / 光は闇のなかに輝いている
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左:生成と解体 1995年
右:光は闇のなかに輝いている 1992年
5Fの松本陽子さんスペース。
平面であるのにまるでふわふわとした感触があるかのように立体的に感じられ作品。
長井朋子 子ねこだよ / お姫さまの部屋
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左:子ねこだよ / It’s a Kitten Year: 2021
右:お姫さまの部屋 / Room of a Princess Year: 2021
女性アーティストをフューチャーした4Fフロアの作品
可愛らしいと思う反面、私にはモチーフへの過剰な執着が感じられてもはや狂気とも受け取れた
松井えり菜 すれ違いユートピア
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すれ違いユートピア Year: 2022
こちらも女性アーティストをフューチャーした4Fフロアの作品
松井さんの作品にはウーパールーパーがモチーフとして登場するそうで、まるで宗教画のような
世界観に登場する子どもとウーパールーパーがなんとも言えない壮絶さ
塩田千春 State of Being (Two Chairs)
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State of Being (Two Chairs) Year: 2012
塩田さん作品の中での「黒い糸」は宇宙、
赤い糸は「人と人の関係性」を表するとされているそう。
世界観も考えさせられるが、私は作品としての美しさに目をみはった
名和晃平 PixCell-Sharpe's grysbok
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PixCell-Sharpe's grysbok Year: 2023
この方の作品は度々目にしているものの、
名前を覚えていなかったので今回でお名前を覚えることができました。
かなり近くで作品が見られるのもこの美術館の魅力。
宮島達男 Counter Fragile No.4 / Vertical in Green
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Counter Fragile No.4 Year: 2004
宮島さんの代表的な作品は、
人の命を無数の無機質なカウントに置き換えることで、無常を表現する
「MEGA DEATH」と呼ばれるシリーズだそうだ。
「MEGA DEATH」が人間の集合とすると、その後に発表された本作を含む「Counter Fragile」シリーズは個人へと目を向けるような小規模な作品。
作品名の「Fragile」は、壊れやすく儚いものの意。
本作では「0」という数字は表示されず、その瞬間に赤い光が消える。
しかし、複数のカウンター全てが暗くなることはなく、暗くなる物がある一方で別の数字はカウントし続けている。それはまるで命のリレーのようにも思えた。
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Vertical in Green Year: 2022
5つある基盤のそれぞれが、最大20桁の数字を止まることなく表示し続けるデジタルカウンター。0は表示されず、無から9までのサイクルを延々と繰り返している作品。
一つの基盤あたりで1垓通りに及ぶ途方もないバリエーションがあり、
作品全体では5倍に膨れ上がる。
人間の時間感覚をはるかに逸脱するカウンターによって
「人間の存在を宇宙や世界と相対化してみせる」作品。
永続的に「変化し続けるもの」を示しているという、無機質に見えて壮大な作品でした。
03 | まとめ
B1Fから5Fにかけて、若いアーティストの作品から、著名な作家の作品、
そして印象的なインスタレーション作品と、一度に色々な現代アートを見ることができるのがこの展示会の魅力だと感じました。
館の趣深さなどはありませんが、淡々と美術作品を見ることができるのが新しい感覚にも思えました。
仕事場に近いので、気軽に足を運ぶことができるので、これからどんな展示会が開催されるのかとても楽しみです。
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