巨人小笠原、メンヘラ配信者と同棲する【#1 謎の頭痛】
「よし、あとはヒゲを剃って出発だな」
読売ジャイアンツの春季キャンプが開かれる宮崎市へ向かおうとしているのは、ご存知「ガッツ」こと小笠原道大2軍打撃コーチ(48)。前日は家族とちょっとしたパーティーを行い、準備万端だ。
「何か最近はヒゲを剃るときに変な感じに……、うっ、頭が……」
「あなた、しっかりして!あなた!」
一方、日本とは似て非なる世界にて。
「誰かから認められたい!誰かから認められたい!」
「だってアンタ、まーた会社クビになったんでしょ。こんな娘に育つなんて……」
「わかったよ、私、絶対有名人になってやる!」
「また私を笑わせる気?実家になんて、いつでも帰ってきていいわよ」
電話は切れた。こんなろくでもない女子が有名人になることなど、あり得るのだろうか。伸び切ったツインテールと電灯のヒモは彼女の明日を予言しているように、力無く垂れ下がっている。
「今日から新しいオジサンとの同棲生活が始まるみたいだから、すっごく楽しみ!変態じゃないといいんだけど」
ち~ん(笑)。
インターホンが鳴る。どうやら同棲相手のようだ。
「やあ、あめちゃん。僕の名前は巨人小笠原。年齢は48歳、愛車はリリーフカー。ディカプリオって呼んでくれないかい」
「こんにちは、カッスさん。これから1ヶ月間、よろしくね!」
そう聞くと、カッスは興奮のあまり334回にわたって絶x射x。
部屋についての説明を受けたあとには念願の初配信。
その翌日には「一緒に動画で勉強をしよう」「スキンシップをとらないとね」などと9800秒以上も言い放ち、今までで一番濃い2日間を終えた。
ところが、2日目の夕食として提案されたのはなんとハムエッグ。ハムという言葉で何かを思い出したカッスはその場で死亡した。
なお、明日の行動には間に合う模様。
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