H2Hプロセスの基本「マーケミックス」の歴史を振り返る
どもっ、しのジャッキーです。本記事は、マーケティングに関する個人的な学びのアウトプットです。
今回は第5回ということで2021年に発刊されているコトラー氏の「コトラーのH2Hマーケティング「人間中心マーケティング」の理論と実践」からプロセスについての学びをアウトプットしていきます。
H2Hマーケティングの完成モデル
H2Hマーケティングは、以下の図のように「マインドセット、マネジメント、プロセス」×「デザイン思考、サービス・ドミナント・ロジック、デジタライゼーション」からなるモデルを完成形として示しています。
前回は、「マネジメント」についてブランドマネジメントを中心にまとめてみました。
H2Hプロセス
今回の第5回では、H2Hプロセスの中で、個人的に面白かった部分をまとめたいと思います。前回まとめたH2Hマーケの全体像のプロセス部分の抜粋が以下となります。
そもそもプロセスって?
プロセスのパートは、最初にマーケティングミックス4Pからはじまりました。なんで4P からはじまるのかなぁ、と思ったときに気づきがありました。そもプロセスは、以下のように、ある目的を達成するために、何かしらのインプットをもとに、活動を行い、成果物を得ることの繰り返しだと理解しています。
こう考えたときに、4P=Product, Price, Place, Promotionというのは、どういう製品を、どういう価格で、どういうチャネル(場所)で売るか。そしてそれらをどうやって知ってもらうか(Promotion)というマーケティングの要素が成果物(output)ということになるのでしょう。
H2Hマーケとゴールデンサークル
そのとき、H2Hマーケの3要素であるマインドセット、マネジメント、プロセスというのは、マインドセットはWhy(=なぜ)のレイヤーであり、パーパスが重要であり、マネジメントはHow(=どうやって)のレイヤーであり、顧客とどういった関係構築を目指すのかを示し、今回のプロセスはWhat(=何を)のレイヤーでありではそれらを実行するために具体的にどういうことをして、どういうアウトプットをマーケティングという活動では生み出すのかを示すということなんだな、と思いました。
私は、ものごとをサイモン・シネック氏の提唱するゴールデンサークルで理解すると自分の記憶の中に定着させやすいと思っています(以下記事ご参照)。ちなみに、本書の中でも、何度かゴールデンサークルが言及されていたと記憶してます。
マーケティングミックスの進化
さて、若干はしょっていますが、書籍の中で、解説がされている部分に絞って、マーケティングミックスの進化の系譜を以下のようにまとめてみました。
まことに恥ずかしながら、SIVA/SAVE、5Eは初見でした。それらも含めて以下、要素を図示しました。
SIVA、SAVE、5Eには、お金(PriceやCost)に関する項目がなく、価値・ソリューションに着目しているのが特徴的だなぁ、と思いました。
本書では、この中で、5CがもっともH2Hプロセスとの類似性が多いとしていました。一方で、ブランドの要素が統合された5Eは、それだけではなく、従来のマーケティングミックスが静的なのに対して、未来志向でダイナミック(動的)な性質を有しているとして、H2Hプロセスで重要な要素であるとしています。
マーケティングミックスの進化の年表の右側に書いた「顧客志向」「サービス・ドミナント・ロジック」「コンテンツマーケ」「ブランド」そして、上記で上げた「ダイナミック性」これらがH2Hプロセスには統合されるといいます。
続きかきました
おわりに
以上、今回はH2HマーケティングにおけるH2Hプロセスについて、まずはその土台となるマーケティングミックスについて学びをまとめてみました。次回は、本題のH2Hのプロセスについてまとめたいと思います。
このほか、当方のマーケティングに関する記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。またフォローや記事への「スキ」をしてもらえると励みになります。
ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie