#ダイナミックケイパビリティ の誤解とセンスメイキング理論
どもっ、しのジャッキーです。本記事は、超重要経営理論「ダイナミック・ケイパビリティ」に関する個人的な学びをアウトプットするものです。
カリフォルニア大学バークレー校でデイビット・ティース教授に師事していた菊澤教授による"「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学"という書籍(以下、本書)からの学びをまとめていきます。今回は第11回です。過去記事の一覧は末尾に載せておきます。
前回はポーターの競争理論、RBVの延長戦上に位置づけられるダイナミックケイパビリティとして系譜をまとめました。今回は、ダイナミックケイパビリティに対するよくある誤解、というのを挙げていましたので取り上げます。
ダイナミックケイパビリティへの誤解
以下、ダイナミックケイパビリティをDCと略記します。本書では、ダイナミックケイパビリティへの誤解として以下の3つを挙げていますので、どういう誤解なのかまとめました。
DCは「ルーティンのルーティン」ではない
DCは「模倣可能なベストプラクティス」ではない
DCは「経営者の認知論や心理学」ではない
個人的結論としては、宗教論争的だな、と思ってしまいました。というか一部、説明が短い&難しすぎてついていけない部分がありました。
一方で、「なるほど」と思う部分もありました。それが2個目のDCは「模倣可能なベストプラクティスだ」という誤解に対して、リソースを再構成・再配置していく過程そのものは、企業固有の歴史の共有が求められるため企業固有の能力である、というところでした。
センスメイキングとダイナミックケイパビリティ
センスメイキング理論について、勉強しなおしていて、センスメイキングにおいて重要な7要素というのがあります。
この中の「アイデンティティ」「回想・振り返り」「行動・行為」というのはまさに、リソースを使って行動を行ってみて、それを振り返ったとき自分の後ろにできている道が自分・自社の歴史であり、それがアイデンティティを形成していくのだと思いました。
そしてその行動が社会とつながっており、継続性があるときに、自社の存在意義(パーパス)が、ステークホルダーにとって説得性・納得性があるものになるのだと思いました。
センスメイキング理論については、以下のnoteも参照いただけましたら幸いです。
おわりに
本書の全12章のうち7章目までまとめることができました。第8章は「ダイナミックケイパビリティによる企業の巨大化」というタイトルになっています。まとめられるかなー
このほか、当方の経営理論に関する記事は以下のマガジンにまとめていますので、もしよかったらのぞいてみてください。またフォローや記事への「スキ」をしてもらえると励みになります。
ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie
<過去記事>
日本的経営と #ダイナミックケイパビリティ は相性が良いのか?
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