MGRの心得#8 マネージャーってステータス?
前回の新任マネージャーの心得#7では「意思決定スタイルを活用する」という項目で「チームで協力した意思決定と、決定プロセスの公正・透明を目指し、決定に責任を持つ。ファシリテーションの技術が有用」という学びを共有しました。今回は「チームと繋がりを持つ」の中の「ステータスバブルを破る」についての学びを共有します。ポイントは「昇進は見えない壁を作る。見える化しよう」です。
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本noteの内容を肴に、マネージャーってなんなのよ?という悩みをマネージャーに聞くClubhouseを2021/2/16〜2/19の18:00〜18:30で発信します。
講義の板書
ステータスバブルとは
昇進したら新しいステータスには、目に見えないが、確かに他者とあなたの関係を変える。それをステータスバブルと言います。昇進するとメンバーにはあなたが変わったように見えます。あなたが良い人かどうかは関係ありません。
ステータスバブル:昇進による新しいステータスが他者とあなたの関係を変えてしまうこと
部下にとって「口に出すこと」はリスク
昇進したポジションについて、ときどき話題にし、率直な意見=フィードバックを求めることがおすすめ。また部下にとって「口に出すこと」はリスクなため、議論の場は率先してマネージャーが作るべし。
マネージャーはステータスなのか?
ステータス。そうかステータスなのか。私の場合は、2020年4月にマネージャーに昇進しましたが、少人数のチームで明示的に部下ができたわけでもなく、仕事的に大きく変わらない。でも、マネージャーになったわけだし、視座や同僚との接し方も変えなくてはいけないのだろうか?という妙なざわつきがありました。そういう意味では、セルフステータスバブルが起きているのかもしれません。一方で、そういう風に思っていること自体を、昇進以降、誰とも話題にしたことがないなというのが気づきでした。
実際問題、そういうモヤモヤがあったからこそ、このプログラムを受けているところもあります。振り返ってみて、自分自身は過去に、マネージャーの人たちに「おまえ、マネージャーで、自分より高い給料もらってんだから、それくらいのこと、さくっと決めてくれよ」と思ったことがあることは心に秘めていようと思います。これも、ステータスバブルというのでしょう。
マネージャーはアイデンティティ?環境?
脳と心の取扱説明書とも呼ばれる心理学NLP(神経言語プログラミング)の考え方でニューロ・ロジカル・レベルという意識の階層モデルという考え方があります。
ニューロ・ロジカル・レベル
1. アイデンティティ
2. 信念・価値観
3. 能力
4. 行動
5. 環境
「ニューロ・ロジカル・レベル」の研究によると、上位レベルから下位レベルという流れの方がインパクトが大きいとされています。「地位が人を作る」という言葉がありますが、これってあると思うんですよね。
私の場合は、あるプロジェクトで、マネージャーではなかったですが、行ったこともない南米に、まったく専門性ももっていない新事業開発のテーマで展示会に後輩と一緒に行ったことがあります。
この後輩は、入社3年目で自分の部署にきたばっかりでした。ということは、事業開発における働き方の基準は自分になる。という責任感をすごい感じたのを覚えています。そんなこんなで、南米の地で、飛び込み営業をやったり、自分自身をストレッチできたなぁ。というのは、アイデンティティが変わることによる効果だったなぁ、ということを思い出しました。
まとめ
ということで、今回は「ステータスバブル」についての学びました。ポイントは見えない壁は、口に出す、口に出してもらって見える化をマネージャーが先導する、といったところでしょうか。明日は第三章「信頼を構築する」に移ります。お楽しみに(?)
本コンテンツについて
Linkedin Learningで「新任マネージャの心得」というプログラムでの学びを2021年1月14日から2021年2月6日に、Facebook上で、学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した全20回シリーズでお届け予定です。
全体はこちらのマガジンにまとめていますので、ご参照ください。
ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。
しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie
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