未完の超重要経営理論「ダイナミック・ケイパビリティ」は組織の不条理をどう回避するのか?
どもっ、しのジャッキーです。本記事は、未完の超重要経営理論「ダイナミック・ケイパビリティ」に関する個人的な学びをアウトプットするものです。
カリフォルニア大学バークレー校でデイビット・ティース教授に師事していた菊澤教授による"「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学"という書籍(以下、本書)からの学びをまとめていきます。今回は第3回です。
人や組織が合理的に失敗する現象である「不条理」とは
今回は、ダイナミック・ケイパビリティが解決(回避)する人や組織が合理的に失敗する現象である「不条理」という問題についてまとめたいと思います。
不条理には以下の4つの代表的パターンがあり特に「パラダイムの不条理」が特に強力であり、他の3つの不条理を引き起こす原因ともなっています。
不条理発生の理由は3つのコスト
不条理発生のメカニズムは取引コスト理論により説明可能だといいます。守旧派には埋没コストと機会コストがあり、新パラダイムにシフトするには、巨大な取引コストを費やす必要があり、現状を維持した方が合理的という不条理に陥る
まじめな日本企業はパラダイム(思考の枠組み)を精緻化し続けることで環境変化の際にパラダイムを変革できず、既存のパラダイムでまじめに変化に対応しようし、合理的に失敗してしまうのです。。。
パラダイムの不条理を回避する方法
パラダイムの不条理を回避するには、「取引コストの低い上位層の取り込み」と「知の探索と既存リソースの組み換えによる付加価値探求」の大きく2つのアプローチがあります。それぞれについてポイントをまとめたものが以下となります。
前者はガバナンスの対応であり、後者は、イノベーションや組織開発の話となるわけですね。
おわりに
今回はダイナミック・ケイパビリティが解決(回避)する人や組織が合理的に失敗する現象である「不条理」という問題についてと、それを解決する2つのアプローチについて学びをまとめました。
次回からは、本書が提示する、日本が目指すべき経営パラダイムや事例などについての学びをまとめていきたいと思います。
続きかきました
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