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意見は広く集めるが、最後に決めるのは少人数がいい意思決定パターンは?

前回は「独裁型の意思決定は、即時性がもとめられるが影響範囲が限定的な意思決定にむき現場への権限移譲で実現する」という学びを得ました。今回は「参加型の意思決定」の学びで共有したいと思います。ポイントは「影響の大きく、リスクの高い意思決定は、多くの意見を集め、リーダーもしく少数のメンバーで最終的な意思決定をすべし」です。

参加型の意思決定の位置づけ

参加型の意思決定は、意思決定スタイル選択のマトリックスにおいて「影響度も緊急性も影響度も高い」ことがらに用いる意思決定と位置づけられています。

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参加型の意思決定は、最終的な意思決定によって影響を受ける人の意見に基づく意思決定です。意思決定による影響がかなり大きく、関連するリスクが多いときに用います。賛同を得ることで実行時のリスクを減らせます

事例

例えば、提供するサービスの値上げを検討するケースです。組織の中で、膝詰めでメリットとデメリットを検討し、個人では思い浮かばなかった観点が多く得られることで、最終的に意思決定をするリーダーが的確な意思決定ができます。

参加型の意思決定では、途中で多くの意見を聞くために複数回のミーティングを開く必要があり、意思決定のサイズが大きく、時間が多くかけられる時に適しています。また、最終的な意思決定は、少数のメンバーで行います。

ディズニーキャストのその場の意思決定は参加型?

さて、前回の独裁型では、意思決定すべき事柄が多様で即時性(緊急)が求められるが、一つ一つの意思決定の影響は小さいケースに適しているという学びをしました。その際に、私はディズニーキャストの一人一人の意思決定は独裁型なのだろうか?という疑問を持ちました。というのも、独裁型の意思決定では、組織が構造化され監視・統制が取れているときに有効とも書かれていて、ディズニーでは一人一人のキャストは監視・統制されてるわけではないと思ったからです。そのため、ディズニーキャストは「参加型」なのかな?と思いました。

しかし今回読んで、参加型の意思決定ではないな、と思いました。改めてディズニーキャストの意思決定は「独裁型」なんだな、と思いました。なぜなら、ディズニーリゾートの世界観・価値観を共有していると思ったからです。その世界観・価値観が統制力として強力に働いているからこそキャストに細かい意思決定の権限を委譲できるんだな、と思い至りました。

学び:最終決断は少人数で

さて、今回は参加型の意思決定でした。これは、少々説明に矛盾してをはらんでいるな、と思いました。影響度x緊急性のマトリックスで、影響度が大きく、緊急性が高いところにプロットしているのに、時間がかけられる時に有効な意思決定スタイルと言っているからです。緊急性高いのに、時間かけられないだろ、と。

そういう矛盾をはらんだ説明ではありますが、学びは、多くのメンバーからの意見を集めるが最終的には少数のメンバーで「意思決定すべし」ということです。それこそ会社の方針、グループの方針、そういったものはリーダー自身、もしくはリーダーと少数のメンバーで決めるしかないんだろうな、と。全員が合意できる意思決定って無理があるんだと思いました。なぜなら、意思決定の影響度の範囲が大きいからです。だからこそ、メリット・デメリット、減らせるリスクなどを鑑みて、最後はリーダーがその全体のバランスの中で「決める」必要があるんだな、と思いました。

まとめ

本日は「参加型の意思決定」について、影響の大きく、リスクの高い意思決定は、多くの意見を集め、リーダーもしく少数のメンバーで最終的な意思決定をすべし、という学びを共有しました。次回は「民主型の意思決定」について学びを共有します。

本コンテンツについて

Linkedin Learningで「適切な意思決定をするには」というプログラムでの学びを2021年2月9日から2021年2月23日に、Facebook上で、学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した12回前後でお届け予定です。

全体はこちらのマガジンにまとめていきますので、ご参照ください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie

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