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MGRの心得#19 マネージャーの権威の示し方

前回の新任マネージャーの心得#18では、「会議のツールと役割を活用する」についての学びを共有させていただきました。今回は第六章「効果的に権威を利用する」に突入します。

第一講:権威を示す

最初の項目は、「敬意を示す」です。リーダーは強固な信頼を構築する一方で、目標と期待を明確化し自らの権威を示すことを両立するにはどうすればいいのか?権威とは影響力を行使し、決定を行う正当な権限のことを言います。権威は楽になるものと捉えるのではなく、効果的に使う方法を学ぶ必要がある。

権威:決定を行う正当な権限

権威を示していくための3つのポイント

以下、3つのポイントが示されました。

小さなことから始める:測定できる小さなことから取り組む
重要な人を引き入れる:課題になりそうなことに関係する人に早めに話を聞く
部下が支持する変更を行う:後で権威を使いやすくなる

小さなことから始める

一つ目は、新任リーダー、最初っからビシッと行こうと思わずに、といったところでしょうか。測定できる小さなかことから取り組む、というのがポイントですね。これは以前にご紹介した目標の立て方「SMART手法」が参考になるな、と思いました。

重要な人を引き入れる

そして、2つ目は、根回しですね。そして、影響力の武器の中で人が他者から影響を受けてしまう要因を分析した結果、6つのアプローチが紹介されていますが、その中の一つが「権威」になっていました。ただし、これは単純に権威のある「人」を引き入れる、もしくはそういう「人」の意見に寄り添う、ということだけではなかったと思います(昔、図書館で読んだきりなのでうろ覚えです)

重要なことは、Fact(事実の数字)に基づく、数値によって権威づけることができることは忘れてはいけない視点なのではないかと思いました。その際に、そのFactが信頼に足るものであるか、という意味で、数字の出元の権威は確認が必要だろうと思います。もちろん、自分でデータを獲得する場合ももちろん注意が必要ですね。

部下が支持する変更を行う

そして、最後は、いわゆる行動経済学で言われる返報性の原理ってやつでしょうか。先に与えることにより、「お返しをしなければ」と潜在的に思わせるっていう。あ、これも、影響力の武器の中で紹介されている6つのアプローチのうちの一つですね。

まとめ

今回の項目からは、わざわざ「権威」という項目を立てた目的が「権威なんて使おうと思うなよ」の遠回しの言い方だな、と思いました。というのも、「小さなことから始める」というのは、自分たちの向かう方向を明確にして、早期の成功(アーリーウィン)を達成していくこと。そういう実績によって信頼を獲得していく。その活動を上層部の人にも「ちゃんと」知ってもらう、また、その人の考えを助けることで、信頼を獲得すること。そしてチームのメンバーの意見にも寄り添うこと。

と、ここまで書いて分かったのですが、今回の3つって実は以下のようにMECEなんだなと思いました

・小さなことから始める:自分のやりたいことに寄り添う
・重要な人を引き入れる:上層部のやりたいことに寄り添う
・部下が支持する変更を行う:チームメンバーのやりたいことに寄り添う

次回は同じく第六章「効果的に権威を利用する」から。「未来のために過去を振り返る」です(え!?どうなるのか見えない)。

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全体はこちらのマガジンにまとめていますので、ご参照ください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

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