中川イサトさんのご冥福をお祈りします
しのジャッキーです。中川イサトさんが2022/4/7に帰らぬ人になりました。
2001年頃。私は大学1年生でした。中三からギターを始めて、高校時代はEric Clapton, Stevie Ray Vaughan, Micheal Schenkerが好きでした。まったく世代ではない(苦笑)高校の友達のお父さんが音楽好きで、その友達の影響からちょっと、いや、かなり趣味がおやじ臭かった。
大学に入り、その友達とも離れ、大学で入った軽音系のサークルでは音楽の趣味が合う人はおらず、すぐやめてしまいました。そんなときに出会った音楽がソロギターというものでした。
ソロギターは、ソロ、つまり一人で演奏するギター音楽のことを言います。クラシックギターを思い浮かべていただくとイメージしやすいかもしれません。たとえば、以下のような感じですわ。
すいませんね。これ私ですけどね。9年前の。それは、いいとして、バンド仲間を探すという手もあったのですが、私は、このアコースティックギター一本から奏でられる豊かな音楽に魅せられました。
調べてみると、そんなソロギターの大家が中川イサトさんでした。初めて買ったアルバムはフットプリンツでした。今でもCDも楽譜も持ってます。
初めてライブに行ったのは2001年10月20日。なんでそんなことを覚えているのか。インディーズなのでCDもあまり流通していなかったし、ライブに行って手売りでCDと楽譜を入手していたからです。最初に買った楽譜がフットプリンツの楽譜でした。そのとき頂戴したサインに日付が書かれていました。これが初めて行ったライブに違いありません。大学1年生の秋。
ステージから彼がたった一人で奏でるギターが放つ豊かな音楽空間に魅せられました。それから何度もライブに足を運びました。そのたびに少しずつCDを買い足しました。
一度、遠征ライブがあって、いったらライブ後のギター教室と懇親会みたいなのがあって、その時に「ちゃうねん、親指の使い方はこうや」と直接ギターの手ほどきを受けて、あの独特の低音弦を弾くときのポコッていうアタック音が出せた時の感動、今も忘れられません。あれは親指の側面で弾くんです。その時に爪の側面を絶妙にかすらせることで出るんです。といって通じる方は何名ほどいるのか不明ですが。
国内外のアーティストとの合同ライブにも勢力的で、様々な世界をイサトさんを通して触れさせていただきました。メジャーデビュー前の押尾コータローさんとのライブも見ました。彼は背も高かったけど、でもデカかったなぁ。握手させてもらったら「ぐわっ」って感じでした。ほかにも、岸部眞明さん、住出勝則さんといった音楽を知ることができました。今回の訃報は、岸部さんのFacebookで知ることができました。
こちらに今も手元に残っているイサトさんのCDを並べてみました。懐かしい。サインに「ヘリンボーン君」とある。当時、ホームページを作っていました。まだホームページを作るのがそこまで一般的ではなかったかもしれません。とっくの昔に閉鎖しましたが、そのホームページでのハンドルネームがヘリンボーンでした。
そのころから、今も使っている私の愛機のアコースティックギターが、アストリアスという日本のメーカーのE.C.ヘリンボーンというモデルだったことにちなみます。ヘリンボーンというのはイワシの骨という意味で、ギターのボディのフチの飾り模様のことです。
現行モデルだと、以下のプリウォーってやつでしょうねー。当時は12万円くらいだったけど、今は20万円もするんだなー。お茶の水の楽器屋通りをめぐって悩みに悩んで買った記憶があります。
その当時のホームページには、ソロギターのライブにいった感想とかを挙げていたような気がします。当時のホームページのデータが残っていて、そこをあさったら、1枚だけ、イサトさんのライブにいたっときに一緒に取らせていただいた2002年3月ごろの写真がありました。
真ん中のマフラーしてるのが大学2年生の私ですねー、わけー。そして右端がイサトさん。あとのお二人はイサトさんが招聘されたソロギタリストの方で、ティム・スパークさんとシャンドラ・サボさん。これは吉祥寺のMANDA-LA2でした。
彼の音楽に夢中になっていた20年前。最近は、ギターを弾くこと自体もずいぶん少なくなってしまいました。今日は、フットプリンツの楽譜を眺めながらぽろぽろ弾いてみました。いやー、指先痛い(>_<) とてもじゃないけど、一曲弾ききれる演奏体力がないので、以前にYoutubeに毎週なんか演奏動画を上げるというチャレンジをしてたころからのピックアップを。
中川イサトさんのご冥福をお祈りします。
ヘリンボーン、あるいは、しのジャッキー、でした。
Twitter: shinojackie