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【詩 新月 no.1】

〈 はじめに 〉

 2月は私のお知らせばかりの記事を載せて
しまいました。やはり詩を載せなければダメ
ですよね……、私の書いた詩に対してアクセス
してくださっているのですから。分かってお
ります。ということで、月シリーズはじめた
いと思います。月は満ち欠けをしますよね。
その月に合うような作品をつくっていければ
と考えております。回数は決めてないですが、
月曜日に載せます。(つきだけに……)

  では、どうぞ─────────



 新月 no.1

コトバよ
今日もお疲れさま
一日を乗りきってきたけれど
共通の伝達手段であり
ひとり占めなどできない無形の財産
コトバよ
それでも 人はときに
かなしいくらい
ナイフのごとく扱ってしまい
こころを傷つけてしまうのです
PCの画面だけが
暗闇を照らすちいさな部屋で
浴びせられたコトバの残骸が
処理できず転がっている
かたつむり となってしまった住人の
殻のなかの叫び

「ここから出なくちゃ」

動いてはいるのですが
速度があまりにも
ゆっくりなので
認識してもらえないかもしれませんが

新月の日


………………………………………………………………………………

    イラスト、お借りしました。

………………………………………………………………………………

(ちょっとだけ解説)

 新月は目に見えないのですが、確かに空に
存在しております。満月を形成していくうえ
でのはじめの月となりますし、ゼロからの再
スタートという意味も込められています。

 私は過去、世の中の流れにうまくついてい
けず、引きこもりに近い状態に陥った時期が
あります。自信が持てず、それでいて振るま
いだけは人並みを装っていました。当然お金
は無くなります、生活も立ち行かなくなりま
す。文字通り弱い人間でした。けれども、今
になってあのときの自分と向き合い考えてみ
ますと、弱い部分を知れたのは良いことだっ
たのだろうと思うようにしております。弱さ
を理解していなければ本当の強さに触れたと
き、どう振るまえば良いのか解らなくなって
しまうでしょう。
 闇夜を知らなければ月のあかりを説明でき
ないように。



 読んでくださいまして、ありがとうござい
ました。

  (次週は三日月をテーマに書きます)
       お楽しみに!





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