シモハルの会
何故か今日は「ドエムドエム…」の呪文が頭の中を巡るなと思ったら、新宿・愛本店でのシモハルの会の予定日でした。
落語には艶噺という、ちょっとバカでエッチな噺が昔から残っているものの、通常の会ではなかなか高座にかけることは出来ません。いや、通常の会でもそういう噺をしかねない、油断ならない男というキャラ付けが完全に出来ているのならあり得るのかもしれませんが、残念ながら私はそのタイプではありません。我ながら、比較的ちゃんとしていると思われています。実態以上に。ただ、艶噺の中にこそ描かれる人間のくだらなさや、愚かさや、可愛さもあるのに、出来ないのはもったいないとは思っている。ならば、そういう噺限定の、古典も新作も含めて、男女で明るく笑って楽しめる下ネタ/エロ企画をやろう、というのがシモハルの会の始まりでした。2016年。やるなら11月、霜月しかないね、ということで、霜月シモハルの会。
プロデューサー陣に、以前別の企画でお世話になった、「おもしろがることの達人、好奇心の鬼」の児島さん/「全てのアンダーグラウンドいっちょ噛みウェブマスター」の東谷さんを迎え、シモハル企画が走り始めました。こだわったのが場所。ちゃんとエロの雰囲気に浸ってもらえるようなところが必要だということで、色々とロケハンをした中で、児島さんが候補に挙げたのが銀座三丁目にあったキャバレー、白いばら。早速見学がてら飲みに行ってここだ!と一目惚れをして、店長さんに直談判してやらせていただくことになりました。(↓懐かしの白いばらの看板。)
テレや世間体を忘れ去って、エロの世界に没頭できる雰囲気の中、男女年齢関係なく、明るく笑える場所。そこは演者である私にとって、夢のような場所でした。この会はライフワークにしていかなければならない!と確信し、そこから年に一度のペースで、霜月にシモハルの会は開催されました。二年目の会の後、白いばらが閉店することとなりましたが、場所は六本木金魚へと移りました。ここも白いばらに勝るとも劣らない、素晴らしい会場。特に舞台装置が圧倒的でした。(↓写真は2019年の会のオープニング、岡本一馬さん、川辺結さんとの三人での登場シーン)
そして迎えた五回目の今回。新たな会場として白羽の矢を立てたのが、新宿歌舞伎町にある、愛本店!
残念ながら今回は延期になりましたが、とことん会場にこだわり、雰囲気作りにこだわり、くだらなさにこだわった、その場に集まった人たちだけの会、そんなシモハルの会を私は続けてまいります!近いうち、必ず開催しますので、新たな日程をお楽しみに!
(因みに「ドエムドエム」の呪文は、シモハル三部作の第三部「マゾ息子」の中に出てきます。第一部が16年の写真にある「ウェディングベル」。両作とも、私が作った新作の中で、とびきりくだらなくて大好きだけど、どこでもやれないネタです。)
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