「蒼天の王土」刊行記念・隼鷹徒然(1)
篠原のデビュー作、弥生時代の冒険ファンタジー「天涯の楽土」(2013年刊)の続編が7年目にして刊行されました。長かったですヽ(;▽;)初稿を提出したのが2014年上旬でしたから、もう出ないんじゃないかと、PCを引越しするたびにデータタイトル《蒼天の王土 3稿》を見てたそがれていました。
デビューの翌年から担当となり、「座敷わらしとシェアハウス」から「金椛国春秋シリーズ」を一緒に育ててくださり、ついに「天涯の楽土」の文庫化のみならず、本作の刊行に尽力下さった担当編集者Kさんに、ひたすらの感謝です。
K様、7年間大変お世話になりました。どうもありがとうございます。
さらに改稿を重ねて7年前よりも良いお話にでき上がったと自負します。しかも丹地陽子先生の素晴らしい装画で再デビュー。
おめでとう隼人と鷹士。
「天涯の楽土」も「蒼天の王土」も、ジュブナイルファンタジーの手法をとっていますが、作者としては《考古学小説》のスタンスであります。「天涯の楽土」は2013年の歴史時代小説作家クラブの新人賞候補にもなり、ファンタジーなのにいいのかなと思いつつも、日本列島行脚で遺跡リサーチの末、弥生時代の青春を描けたという評価をいただいたんだな、と感慨無量でありました。
篠原は野性時代フロンティア文学賞ーーつまり一般文芸のエンタメ作家としてデビューしたわけなのですが、カドカワさんからの2作目「座敷わらしとシェアハウス」以降はずっとキャラクター文芸路線。気がつけば「天涯の楽土」もキャラクター文庫の棚に並んでいました。
あれ?とは思いましたが、初版で終わった作品を文庫で出していただけるだけでありがたいご時世でございます(⌒-⌒; ) 。文庫化にあたって文体を柔らかく読みやすさを心がけ、個々のキャラ造形の掘り下げなど改稿も重ねましたので、キャラ文芸と言えなくもないですし。
金椛国春秋の装画も担当してくださった、丹地陽子先生の装画の美しさにウットリします。ちょっとの間もじっとしていない隼人と鷹士の若さと躍動感がすごい。金椛国春秋の方は「静」のイメージがありましたが、こちらは今にも動き出しそう。
「天涯の楽土」「蒼天の王土」を書くために、篠原は日本各地の遺跡と考古博物館、資料館を訪ねました。
こちらのマガジンは、取材の記憶を辿りながら、隼人と鷹士の足取りを追っていく企画です。
ゆるりとお付き合いくださいませ。
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