作家十周年
はたと気がついたら、小説家になって十年と一か月が過ぎていました。
商業小説家になった記念日の数え方は人によって違うそうですが、私はデビュー本が出版された日を初日に数えています。
2013年に『野性時代フロンティア文学賞』を授賞し、8月末に日本古代冒険ファンタジー小説『天涯の楽土』を出版。
あっという間の十年でした。
デビュー後に出すはずだったデビュー作の続編はボツになり、他社からも出すはずだった歴史小説もボツ。この二年間は本が出せず、2015年に出せた二作品も増刷がかからず、このまま消えてしまうのかなと不安でいっぱいでした。
四作目に出した中華ファンタジー小説が当たって、ありがたいことになんとか今日まで食いつないできました。
以下、十年間に刊行された作品リスト
2013年 天涯の楽土 和製ファンタジー KAODOKAWA
2015年 座敷わらしとシェアハウス KAODOKAWA
2016年 狩猟家族(単行本) 光文社
座敷わらしとシェアハウス(2)KAODOKAWA
2017年 後宮に星は宿る 金椛国春秋 KAODOKAWA
後宮に月は満ちる 金椛国春秋 KAODOKAWA
後宮に日輪は蝕す 金椛国春秋 KAODOKAWA
2018年 幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋 KAODOKAWA
青春は探花を志す 金椛国春秋 KAODOKAWA
2019年 湖宮は黄砂に微睡む 金椛国春秋 KAODOKAWA
妖星は闇に瞬く 金椛国春秋 KAODOKAWA
親王殿下のパティシエール(1)角川春樹事務所
親王殿下のパティシエール(2)角川春樹事務所
2020年 鳳は北天に舞う 金椛国春秋 KAODOKAWA
臥竜は漠北に起つ 金椛国春秋 KAODOKAWA
天涯の楽土(文庫版) KADOKAWA
蒼天の王土(単行本) KADOKAWA
マッサゲタイの戦女王(単行本)光文社
親王殿下のパティシエール(3)角川春樹事務所
2021年 比翼は万里を翔る 金椛国春秋 KAODOKAWA
月下氷人 金椛国春秋外伝 KAODOKAWA
親王殿下のパティシエール(4)角川春樹事務所
親王殿下のパティシエール(5)角川春樹事務所
霊獣紀 獲麟の書(上)講談社
霊獣記 獲麟の書(下)講談社
2022年 白雲去来 金椛国春秋外伝 KAODOKAWA
親王殿下のパティシエール(6)角川春樹事務所
2023年 金椛国春秋Kindle合板
霊獣紀 蛟龍の書(上)講談社
霊獣紀 蛟龍の書(下)講談社
親王殿下のパティシエール(7)講談社
蒼天の王土(文庫本)KADOKAWA
親王殿下のパティシエール(8)角川春樹事務所
40代でデビューして、10年間で32冊は奮戦した方ではないでしょうか。
金椛国春秋は3巻まではコミカライズされ、全巻オーディブルにもなります。
全方面に感謝です。
ふと、在住地のニュージーランドではサマータイムになり、そういえば、小説家となってからいつの間にか十年経っていたなと気がついた次第です。
特に十周年の記念イベントなどのお話はきておりませんが、今年の帰国中になにかいいこと起きないかなぁとは思っております。
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