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企画書とプロット

昨日のX(旧ツイッター)の同業者諸氏から、企画書とプロットは別物、というお話にびっくりした篠原。
というのは、篠原的には「企画書=プロット」と解釈していたのです。

どうも、篠原がプロットだと思って提出していたのが企画書で、企画(プロット)が通ってから、自分用に書き散らかしている「年表と章立て」がプロットらしい。

新作を出すときの手順というのは、作家さんによってけっこうな個人差があるので、どうして篠原的に「企画書=プロット」になったのか考えてみますと。

打ち合わせの時に、引き出中のいくつかのアイデアから、世界観とあらすじを選んで持って行き、編集氏と口頭で話し合い、ブレストなどします。
篠原的には、この場で「企画」の提出終了。
なぜなら、「この案でいこう」とひとつが選ばれると、担当編集氏が「では、その方向でプロットを送ってください」とおっしゃるのですよ。篠原的には、打ち合わせで話し合った企画のひとつが採用候補になったと解釈。
もちろん、社内で編集長とか営業とか、会議があるというのはぼんやり理解しています。どの段階で「新作その案でGo!」が出るのかわかりませんが、提出したプロットは企画会議の資料になるんだろうなと推測していました。
だから、「プロット=企画書」

そして、そのあとさらに、作品の内容を細かく煮詰める打ち合わせで、提出したプロットを叩き台にして質疑応答や確認事項、変更や修正などののち、執筆開始になります。
篠原はプロット最終案をもとに、作品を書き上げていきます。

でも、執筆中にプロットを見忘れてしまうので、しょっちゅう企画してなかったものが書き上がりますが、なんか出していただけるんですよね。
もちろん、編集氏が「これじゃない」とおっしゃれば、書き直します。
私だって、冷やし中華を食べに行ったのに、カルボナーラを出されたら一応苦情を申し立てます。

ただ、プロットから逸れ過ぎると自分的にも迷子になるし、時間を無駄にしてしまいます。プロットからあまり逸れない対策に、印刷した企画最終案(篠原的プロット)を壁とかに貼り付けて、執筆前にどこまで書くか、または書けたかを、確認するようにはしています。

で、同業者の皆さんが「これがプロット」とおっしゃる部分ですが、篠原にもちゃんとありました(笑)
まず、編集者に提出する企画書(篠的プロット)に含まれているのは
 タイトル・テーマ・あらすじ・起承転結・主要キャラ設定・
 キャラ同士の関係性・着地点・世界観的な補足説明
作家側が自分に用意する「プロット」として篠原が作成するのが
 年表あるいは時系列に従ったエピソード・起承転結毎の起承転結・章立て・章ごとの起承転結
です。
これは人に見せられるような、「A4で何ページ」とかにはならない。
何ページもあると、書き上げたときに早くも一本書き下ろした気分になって燃え尽きるし、自分でも読み返したくない。

◎年表はエクセル
◎起承転結毎の起承転結はワード
◎章立ては手書きチャート
◎章毎の起承転結は一行ずつの手書き

これを手帳や大学ノートに書き散らかしたり、プリントアウトしたのをノートに貼り付けたり、資料を綴じたバインダーと一緒に保管・運用したり。
ネットや図書館で見つけたり、編集者が用意してくださったコピー資料も、ファイルにどんどん挟み込んで綴じていくので、けっこうな分厚さになります。
そんなわけで、企画書とプロット、そしてネタ帳と資料の境目が曖昧な篠原です。

最近は、ついつい買い溜めたファンシーな手帳を消費するため、それぞれ作品別にタイトルをつけて、プロットやアイデアを手書きで書き散らしています。
今のところ、タイトルがついているのが2025年までの五冊。
ボツもしくは保留になっているのが一冊。
出番を待っている手帳やノート、ジャーナルブックが……数えたくない😰


通りすがりの文房具店
セリアのワンコインからキャラクターショップ
ロルバーンまで
ついつい買ってまう😅

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篠原悠希(小説家)
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