古きよき時代

「不便だったけれど懐かしいものはなんですか?」
と問うと、多くのひとが「電話」とこたえる。
家にある電話しかなかった時代、かける時間や誰がとるかに気を使い
ばくばくしながら好きな女の子の家にかけて
お父さんやお母さんにとられて
「〇〇さん、いますか」
とたずねてすげなく「いません」と取次拒否られた時代。

映画「マトリックス」の公衆電話の場面も、理解できない世代がでてくるのはじきではないか。いやもう、理解できない?

キアヌ・リーブス連想でいくと、映画「スピード」で共演したサンドラブロックが主演の
「ザ・インターネット」

なんて、フロッピーディスク時代だかんね!
「え?クラウドに保存すればいいんじゃね?」
といまでは思うよね。そういうのが、当時「最先端」の技術を扱った映画にはあるよねー。

下の娘は「駅の掲示板があった時代にあこがれる」という。

音楽をテープで録音していた時代が懐かしい。
オープンリールが遺物あつかいされていたけれど、いまとなってはテープすら、遺物。
だからこそ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は多くの人のツボをくすぐったんじゃないかな。中学や高校時代、自分の好きな、選りすぐりのミックスをもらったものだった。

そういう「過去の遺物」で、自分的には経験していてよかったと思うもののひとつに「布おむつ」がある。

いまでは「紙おむつ一択でしょ?」みたいな時代だけれど、わたしが最初の子を産んだときはまだまだ布おむつの時代、しかも、布を買って、自分で縫う、ということをしました。
「おむつカバー」というものの存在が当初、理解できませんでしたが、布おむつを当てて、それをとめるためのもの、というのが使う段階になってようやく理解できたのもなつかしい思い出です。
「おむつカバー」が出てくる前は、布だけでおしめをしていたんですね。
わたしの時代は、まだそれでも発展していたほうで、布おむつの上に敷く、トイレに流せるカバーが発明されていて、うんちはそれで流せていました。それでも布にしみるうんちを、専用洗剤をいれたバケツにいれて、洗濯して…というのをやってきました。
手間はかかったけれど、よい思い出です。
それを「昔はこんなに苦労したのよ!お前もしろ!」と若人に押し付けるつもりはさらさらありませんが、経験していてよかったなあと思います。思えば、布おむつの最後の世代かなあ、、、わたしの子育ての頃は、紙おむつは「ズボラして!愛情がない」くらいの受け取り方でしたが、いまはそれがフツーですよね。いやあ、時代は変わるなあ。

「便利になりすぎた」と思ういまだけれど、50年、100年後からみると
「こんな不便に甘んじてたのね、、、」
と言われるのかもしれませんね。


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