やくざと着付け
やくざ屋さんやってたひとと、数年間つきあったことがありました。
言えること言えないこと、いろいろ、面白い話をききました。
素敵な経験もさせてもらいました。
彼からきいた話のなかでもいくつか記憶に強く残っている話があり
そのひとつが「やくざと着付け」、
彼が着付けを習ったという話です。
「盃事とか、儀式のたびに着付け師呼んで着せてもらうのは
時間も手間も金もかかるしなあ、…自分らで着付け覚えて着せあおうってことで、着付けの先生呼んで、若いもんと教えてもらってな。
先生は怖かったろうなあ、なんか言ったら怒られるし…」
そこで興味深かったのが、
「1日8時間で集中して教わるより、3日にわけて習うほうが覚える」
といわれて3日間の講習を受けたということでした。
いまでも、
「一気にさーっと学ぶより、時間をかけて繰り返し学んだほうが定着する」
という話を読んだりきいたりするたびに、その話を思い出します。
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