![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107328606/rectangle_large_type_2_3e848e747cc3bd870140511b888c7c38.jpeg?width=1200)
ベシュバルマクが食べたいな
秘書仲間のエムさんのオヒースにぶらりと遊びにいったら
「わたしねえ、こんどこの展示に行こうと思っているのよ」
とPC画面の京セラ美術館イベントページを示された。
「あれこれなんだろう」
イベントのサムネイルを指さして、そのページに行ってもらう。
ベシュバルマクと呼ばないで
新進作家を紹介するスペースで展示されてるらしい。
「あなたやっぱり、変わったものに興味があるのねえ。
わたしなんか、こんなの気づきもしなかったわ」
王道好きなエムさんが言う。
たしかにそう。
狙っているわけではないけれど、こころひかれるのは脇道にそれたもの、サブカルと言われる分野だったりパンクだったり。なにも知らないひとがあたしをみたら、ごくごく普通の大人しそうな人間らしいのだが。
なぜこれに興味を持ったかというと、画像になんかひかれるものがあったからでもあるけれど、なによりまず題に注意をひかれたのだ。
「ベシュバルマク」というのは馬肉ソーセージや羊肉などで煮込んだスープに自家製パスタを合わせたカザフスタンのパーティー料理。カザフスタン人主宰のパーティーで振舞われてこの脂っこい、クセのある料理がすっかり大好きになったのだ。
ロシア人でさえなかなか珍しいのに、カザフスタン料理の名前にこんなところで出会えるなんて…と興味津々。紹介を読んでみて、「みんな大好きベシュバルマクにこんな背景が」と思ったのだった。
数日後、誰もいない展示室にひとりでかけて佇んでみたわけだけれど、映像から懐かしいロシア~旧ソ連のアパートの部屋、料理風景などを思い出してひとりうれしくなる。
昨日はロシアの家庭料理、ロシア人のソウルフードである水餃子「ペリメニ」を作ったわけだけれど、用意した具に比べて強力粉と薄力粉を牛乳で練った生地が余ったので冷蔵庫に入れておき、きょうのお昼に伸ばしてひも状に切って茹で、数日前の残りの豚肉野菜炒めとあわせて食べたわけだけれど(見かけはわるいがおいしくできた)、にゅるんとした生地の食感がベシュバルマクを思い出し、ああまたベシュバルマクが食べたくなった。
![](https://assets.st-note.com/img/1685853068745-0OsVh6i5T0.jpg?width=1200)
馬肉ソーセージをゲットしたい!!