嘘の思い出

夏休みだ。実家はご飯に掃除にと、家事は母がしてくれるのでかなり楽だ。文豪気分を味わっている。結婚している男性というのは、こんな便利な生活を送っているの？それとも、今の人は違う？今はそんなことないの？昭和の遺物？

日本の小学校に通い始めた子どもは毎日楽しそうだ。お知らせのプリントが多い。イタリアではお知らせは連絡ノートくらいだし、基本イベントがない。アルミ缶集めたり、ptcとかない。行事多い。そのうえ、家と学校にしか行っていないのに、プリントが無くなる。なくす。怒る。泣くまでがセットになっている。

今の日本の小学生はニンテンドスイッチを背中にしょって近所の家に遊びに行くということを知りました。

背中に3万円のオモチャを背負った子どもが、付き添いも無しで町を（といっても田舎の住宅地だけど）を自由に走り回る国。普段 ドアtoドアで子どもの遊びに行く先まで連れて行っている身としては、はぁと驚くことばかり。安全ってすごいな。

私の子供の頃はどうだったか？と考える。しかし、私の記憶は全くあてにならない。ウチにはファミコンが無かった。だから誰かのうちでファミコンでオリンピックのゲームをした。でも誰の家だったか思い出せない。

食べていたアイスはパピコだったのか、チョコバーだったのか。それすらも怪しい。食卓は白い合板で足は黒っぽいのだった。家のリフォームをする度に、「リフォームする前の写真を撮っておけばよかった」と思うんだけど、小さかった頃の台所がどんなだったかはもう覚えていない。

おわり