医療さいご_002

医療マンガ大賞アフタートークを読んだ

ヤンデル先生の医療マンガ大賞アフタートークを読んだ

今回、これにマンガを描く方として考えたことをつらつらと書いてみる。


医療さいご_011


話・エピソードについて)

・いい話・泣ける話にまとめたくなる欲、が出てきて困った。他にもネーム書いてたけど、結局、辛さの話を選んだのはその理由。

↓泣ける話のネーム


・私も含め「自分で決める。後悔しても先に進む」っていうのをしたくないんだなって思った。だから誰かに許可してほいい。患者だったら医者に・残される家族だったら死んでいく患者に、決めて欲しい。だって自分で決めたくないから。許して、認めてって思うんだなっていろんなエピソード読んで思った。自己決定権って。むずかし。

自分の作画とか漫画について)

・キャラクター作る時「医者=中年のメガネ男性」「看護師=若い女の子」っていうステレオタイプにひきづられそうになった。こういうの結構、気をつけないといけないなと反省。創作上、それがいいことだと思わないから。

・美男美女しか出てこない漫画になるのは、なぜか問題。これは、まぁ画力問題。

・病院内の資料はなかったし、患者の家族だったりしたら医療器具の描写とかは記憶の上の方にはないからはそんなにいらないかなって省いた。あと時間も足りなかったし。

・単純に白黒付けない話が描けてよかったが、読後感はもうちょっとコントロールできたのかもしれない。怒りとか悲しみとか。

・医療従事者だって人間だっていうのを書きたかった。イタリアに住んでるからかもしれないけど、サービスをする側(この場合は医療だけど)への過剰な期待が日本の辛いとこだよなって思ってる。

来年もあるといいですね。

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ワダシノブ/イラスト・マンガ
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