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褒められたら「知ってる」と返したい
イタリアに住んでいると、夜に友だちと集合するとチャオ!の後はだいたい褒め言葉の交換になります。
「そのネックレスいいね」とか、「そのスカート素敵だね」、「新しい髪の色いいね」とか。夜に会う時は昼よりきれい目にしているっていうのもあるんだけど、目についたところに素敵だねって。
その時に友だちの1人がいつも「LO SO (知ってる)!」と返してきます。
ワダ「髪型変えた?いいね」
友人「知ってる(にっこり)」
ワダ「今日スカートはいてる!よく似合うね」
友人「知ってる(にっこり)」
彼女はいつも、こんな感じで返してくるのです。それがすごく素敵で。
ここでは、身体的な変えられないことについて本人にコメントしないっていうのは当然の常識としてあります。だから褒めるのは服装とか髪型とか。全体で素敵だねとか笑顔とか。
あとドレスコードというか、ハレとケの差が結構あって。家で過ごす時、仕事は飾らない格好。レギンスにtシャツ、ノーメイク。友達と会う時、イベントは決めていく。こんな感じで装いを変えます。男性も同じです。
だから決めている時は全力で褒められます。相手にもきれいだねとか素敵だねとか。全然照れずに言えるのです。
いつも「知ってる」と返す彼女は、知人・他人からネガティヴなコメントをされることは無い前提で生きていて。褒め言葉をずっと受けて育ったんだろうなと、思うのです。その世界いいなと。
私はというと、、、まぁ見た目に関するネガティヴなことを息するように言われて育ったわけですよ。ブス、可愛くない、太ったね、やせたね。
低年齢であればあるほど当たり前のように外見を評価される。しかもそれを言ってもいい空気ありますよね。可愛い子ランキングみたいなの。女の人だとさらに、可愛いお母さんとか可愛い先生、可愛いおばあちゃんまで。
可愛いと言われたいわけでは一切ないです。そういう常に点数を付けられるの状況、うるさいな、しんどいなって思うのです。どうして点数をつけられないといけないの?頼んだ?
私は、私の周りの人の素敵なとこだけ褒めていきたいのです。そういう人になりたい。
「かわいくない方だね」とか言われたら「そういうことは言うべきじゃないんだよ」とわからせる努力を全力でするか、決別していきたいと思います。
謎の宣言文