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たまに美味しくないご飯を作る
365日中、300日くらいなんらかの食べ物を用意している。
用意と言っても、牛乳とビスケットを朝ごはんとして並べるだけの日もあるし、餃子を包むこともある。だからその用意の作業量は日によって全然違う。
で、たまにある美味しくないご飯ができる日。それが昨日だった。
ナスを薄く切って、前に作ったミートソースのようなものと重ねてナスのラザニアと称してオーブンに入れて焼いたもの。まずくないけど、美味しくないもの。
ナスにはうっすらとしか火が通っておらず、ミートソースには味がない。もう一度オーブンに入れて焼き直すか、というほど時間もかけたくないし、やる気もない。
じゃあ、これは置いておいて他の物を食べましょう!は、できない。なぜなら、美味しくないからというだけの理由でその大きなパイレックスの中身をゴミ箱に捨てるなんて、心の問題で無理。1人で全部食べるのも絶対嫌だ。
そんなふうに、家の人たちとたいして美味しくない食卓を囲む日もある。「あんまりあれだね」「そうだね」なんて言い合いながら。そういうのを繰り返して、人と近くなったり遠くなったりしている。