ご安置場所を決める3(式場併設の火葬場の安置室)


記事をご覧いただきありがとうございます

今回はご火葬日まで故人のお体をお預かりさせていただく「3️⃣式場併設の火葬場の安置室」についてお話させていただきます

「1️⃣ご自宅」以外のご安置場所。。

前回の記事では

「2️⃣葬儀を行う式場のご安置室」をご案内させていだきました


式場(セレモニー会館やセレモニーホール)で葬儀を行なったあと、


ほとんどの場合、火葬場に向かいます

火葬、埋葬に関して、
こういった規定や注意点ががあります
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【墓地、埋葬等に関する法律の規定】

火葬は火葬場以外の施設で行うことができない
(第5条)

【土葬について】
日本での土葬は、北海道、宮城県、栃木県、茨城県、岐阜県、山梨県、鳥取県、高知県などの一部の地域で可能です。また、離島や限界集落など、土葬の伝統が残っている地域もあります。

【土葬が可能な地域例】

  • 山梨県北杜市明野町 風の丘霊園

  • 山梨県山梨市 神道霊園

  • 茨城県常総市 朱雀の郷

  • 北海道余市郡 よいち霊園

【土葬の注意点】

  • 土葬を希望する場合は、該当の地域に移住して土葬用の墓地を事前に購入する必要があります。

  • 土葬ができる地域で土葬をするためには、自治体や霊園から土葬を行うための許可を得る必要があります。

  • 土葬を受け入れている霊園では、敷地の一部が土葬用のスペースとして区切られています。

【土葬の現状】
日本では、火葬が圧倒的に多く、土葬はごく少数です。これは、戦後に制定された「墓地、埋葬等に関する法律」や、自治体の条例による土葬の制限などが影響しています。

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こういったことから

葬儀のあと「火葬する」

という前提でお話をさせていただきます


葬儀が終わり出棺の運びとなりますと

故人は霊柩車にお乗りいただきます


司式者やご遺族、
そして火葬場でのお別れに立ち会いたいという参列者の方々は、

自家用車かマイクロバスで霊柩車に続き、

火葬場へ向かいます


昨今、車を所有しない方も多く、

安全を考慮し免許を返納されたご参列者も多く、

知らない道を運転する心身の負担が、と仰る方も多いです


このようなことから

「皆様にはマイクロバスに乗っていただき火葬場へ」

という喪主のご決断も多く見受けられます


霊柩車は葬儀プランに含まれておりますが
マイクロバスは別途料金です


火葬場までの移動が必要な式場で葬儀を行う際は
こちらの費用をお心積もりください


故人やご遺族のお住まいの近くの式場は、
近所の方々にお声がけしてもご参列の負担が少ない距離の場所です

・故人のゆかりの地近くの式場で
・最後に故人に会っていただき
・生前のご厚情に対するご挨拶をしたい

というご遺族のご希望がある場合は、

火葬場の場所より、
式場の場所をご優先ください


一方で、

「家族葬で葬儀をしたい」

「近所には知らせるつもりがない」

「全て終わってからお知らせする」

というお考えも多くなっております


【最終的には火葬場に行く】のだから

【火葬場に隣接している式場】の方が

スムーズなのでは、、

というお考えもよろしいかと思います


その場合は、ご安置場所は、

【3️⃣式場併設の火葬場の安置室】にお決めいただくとよろしいかと思います


ただ、
火葬場の安置室の多くは、

・個室ではなく保冷室である
・ご面会の時間がある程度決まっている
(ご面会ができない場合もあります)
・面会室がない場合がある
・お線香、枕花、食べ物などのお供え、はできない

となっております


ご安置の環境としては安心ですが

ご面会をゆっくりなさりたい方には

淋しい感じがしてしまうかもしれません


それでも、
火葬場に隣接している式場で葬儀を行う場合、

・葬儀のあと、火葬場へ向かう「車両によるご移動」がないこと

(広い火葬場の場合、式場棟から火葬棟まで
車両の移動が必須な場合もございます)

・マイクロバスやハイヤーなどの費用負担がなくなること

・天候に左右されないこと

という良い点がございます


「家族葬」「1日葬」が増えましたが

「親族が火葬場でのお別れに立ち会う」
という形は変わりません


火葬場に隣接している式場で葬儀を行うという
ご選択をなさる場合、

【3️⃣式場併設の火葬場の安置室】でのご安置は
よろしいかと思います


「安置場所を決めるのに、そんな先のことまで
考えて決めないといけないのか」


と思われるかも知れませんが、


「ああすればよかった」とならないよう、
お心にお留めいただけたらと思います


「ご逝去後すぐ決めなければならないこと」
として

・葬儀社を選ぶ(3話)
・ご安置場所を決める(3話)

6話に渡りお話しさせていただきました


「葬儀を行う」ことを前提としてお話させていただきましたが、

「火葬のみ行う」というご選択の場合、

「式は行わないが、
・個室で
・ゆっくりと水入らずの
お別れの時間やお花入れの時間を作りたい」

その場合は、

2️⃣式場のご安置室をおすすめいたします

「皆様に火葬場に直接いらしていただいてお見送りしていただきたい」

その場合は、

3️⃣「式場併設の火葬場の安置室」

又は、

4️⃣「式場併設がない火葬場の安置室」

をご選択いただいてよろしいかと思います

火葬場にお別れ室(個室)がある場合、
そこでお別れの時間を作ることができたり

火葬場にお別れ室(個室)がない場合でも、
(火葬場の火葬炉の前にて)
(わずかな時間)
お祈りやご拝顔、お花入れができることもあります


葬儀社の担当者に是非お尋ねください

最後までお読みいただきありがとうございました
いざという際にこの記事がお役に立てたら
嬉しいです