葬儀社選び1(ご逝去後すぐ)

記事をご覧いただきありがとうございます
今回は葬儀社選びにまつわるお話をさせていただきます


家族の「ご臨終」を見届ける


深い「悲しみ」と共に、突然、「非日常」がやって来ます


医師や看取りの看護師、長年お世話になった老人ホームのスタッフに「葬儀社さんに連絡してください」と言われた時、まずどんな行動を取りますか

生きているうちに亡くなったあとのことを考えるのは、どうなのか

そんな風に思い、葬儀の準備をしないでいる方も多いでしょう

葬儀の事前相談が増えている昨今ですが、なんとなく縁起が悪い気がしてしまう方が多いのも現状です

「葬儀社を決めなくては」となった時、ほとんどの方が以下3つの方法でお選びになるのではないかと
思います

1️⃣以前にお願いしたところ
「よくやってくれる」「我が家はココに決めている」

2️⃣近くにあるところ
「セレモニーホールあるよね」「入ったことないけど近所の人みんなあそこでお葬式してるよね」

1️⃣2️⃣以外の方は、
3️⃣【〇〇区】【葬儀社】というキーワードでネット検索なさるのではないでしょうか

おそらく1番多いアプローチ方法かと思います

1️⃣2️⃣であったとしても、「じゃあ、電話しよう」となった際、電話番号を調べるのにネット検索なさる可能性も高いかと思います

お話が逸れましたが、
3️⃣で検索すると、

「葬儀社、たくさん、あるね」
「ここ電話してみようか」
「その前にホームページの内容見てみよう」
「金額高い?」

この様な意見が出てきます

ご臨終にお立ち会いになっていた方々の気持ちの1番は「悲しい」から「故人をしっかり送ろう」に変化します


悲しいけど、しっかりしなくちゃ


看護師の方による故人のお体のお整えが終わると、病院や老人ホームのスタッフから「お車のお迎えは何時頃になりますか?」とお声がかかります


(病院や老人ホームの提携葬儀社や推奨葬儀社をご紹介していただくのもよろしいかと思いますが、ここでは一旦、ネット検索での葬儀社の選び方をお話しさせていただきます)


早くしなくちゃ

目がチカチカする程の数の葬儀社のサイトを前に

どこかに決めなくちゃ


ネットのサイトを見るの、上から、5番目くらいまでが限界ですよね

「名前聞いたことある」
「有名だよね」
「CMやってるよね」

私共、葬儀社は、自社のおすすめの葬儀サービスや物品をお受けしていただきたい為に「選んでいただきたい」と営業努力を続けております


ひと昔前の、不透明な料金形態はなくなりました

そして葬儀社で働く葬祭ディレクター
(ご逝去の一報〜葬儀当日〜法要までお手伝いさせていただく専門の担当スタッフ)は、
清潔感のある作法の美しい者達ばかりになりました


こうなると、
・故人のお体をお預かりするご安置の場所
・式場の場所(駐車スペース含)
・いつお葬式が可能なのか(日時)
・葬儀費用の総額

決め手になるのは、こういったところでしょうか


慌ただしい最中です
「冷静に」と思っても、どこかフワフワしてしまうのは当然の状況です


ただ、一度選んだ葬儀社を「変える」となると、

・故人のお体を再度ご移動が必要となります

・「変える」という意思表示が葬儀社に伝わる時点までに葬儀社が対応したサービスや物品に係る費用が発生いたします

前述させていただいた通り、葬儀社の「選んでいただきたい」という努力により、お葬式に必要なサービスや物品が全てセットになっているセットプランをご案内している葬儀社がほとんどです


最初に選んだ葬儀社にて発生するサービスや物品に係る費用は、次の葬儀社のセットプランに含まれていることがほとんどです

すなわち、「変える」となると、

ご遺族に対して、ふたつの葬儀社それぞれの葬儀セットプランにおける「重複する」サービスや物品のお支払い負担が発生するということになります

このことから、「変えたい」と思った葬儀社に受け入れていただけない場合もございます

誰しもお葬式は一度きりです

「変えたい」と思ったら「変えていい」と私は思います

いえ、後悔があってはなりません

むしろ「変えてください」!

ただ、こういったことが起こりうることを知っていてください

何よりも、ご遺族の心身へのご負担は計り知れず、故人の「私の為に嫌な思いをしないで欲しい」というお声が聞こえてきそうです

「それなら変えない」

その結論もよろしいかと思います

その時は「変えたくなるような事があった」と、その葬儀社にしっかりとお伝えしてください

このようなことにならないよう
次回【ネットで葬儀社を選ぶ時のご注意点】をお話しさせていただきます