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Essay Vol.1 "Place Vandome💫"
「ヴァンドーム広場の形をしているね」
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そう彼女が言ったのは、パリに1店舗しかないHARRY WINSTONの2階にあるVIP Roomでのことだった.
私たちが見ていたのはエメラルドカットのダイヤモンドリング.
パリジェンヌからすると、エメラルドカットはヴァンドーム広場の形に見えるようだ.
厳重なセキュリティを突破して私たちの目の前にやって来たダイヤの輝きは、日々守られているか弱さを全く感じさせず、むしろ世界を全て焼き切らんとしているかのようだった.
ガラスケースによって守られていたのは我々の方だったのかもしれない.
「HARRYはダイヤの純度がとても高いの」
その言葉に、今日初めてHARRY WINSTONに足を踏み入れた私は頷くしかなかった.
純粋なものは全てを飲み込んでしまいそうな怖さがある、そういう意味で美しいものは怖くもあるのだ.
私には彼女とダイヤが重なってみえた.
今までジュエリーを買うときに、エメラルドカットが候補に挙がることはなかった.
なぜなら、ダイヤはブリリアントカットの輝きが1番強く、輝きの強さがそのまま価値だと思い込んでいたからだ.
しかしそれは誤りだったと認めざるを得ない.
面が大きいから不純物が全くない、ダイヤの純粋さが良くわかる.
とっても、どこまでいってもpureなのだ.
ブリリアントカット特有のギラギラした輝きとは違って、それはちゅるんとした瑞々しい輝きを放っていた.
エメラルドカットとはこんなにも美しいものだったのか.
私がずっと求めてきた本質を、気負わず自然に体現しているかのような輝きだった.
高貴で美しいシルエット.
不朽のエレガンス.
私がヴァンドーム広場に初めて訪れたとき、こんなにも美しい街が本当に存在していたのかと感動したのを思い出した.
どこを見ても美しい、私の桃源郷がそこにあったのだ.
CHANELのプルミエールも、エメラルドカットのダイヤモンドも、全てヴァンドーム広場が生み出したものに違いない!
パリジェンヌ的思考が私をジワジワと心地よく侵食していた.💗
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