見出し画像

My story 2 : 気分は映画、しかもまさかのそっち系

There are only two ways to live your life. One is as though nothing is a miracle. The other is as though everything is a miracle.
Albert Einstein.

訳わかんない

お気楽専業主婦が、大好きな家を見つけてワクワク新生活を始めた矢先

ある日、サーフィン帰りに呼吸が苦しくなった夫。。。

2017年3月31日

いつも3月は多忙でした、夫の仕事では3月に大きなイベントがある為に本当にいつもそのイベントが終わって、ホッとする夫の誕生日。この日のディナーは、今思うと決起集会だったのか、人生で最大に演じた日だったのか。


当時娘たちは11歳と8歳、長女は何かを感じていたようでしたが、次女にとってはいつもの楽しいお誕生日のディナー。ところが、実際には私たち夫婦にとっては「これが、おそらく最後の誕生日ディナーかもしれない。」という夜でした。夫は余命宣告をされていたのでした。そして、本当に最後の誕生日ディナーでした・・・ やっぱり、3月ってね。。。

サバイバル軍曹誕生


忘れもしない6月の虹

会場の担当者にも、どこかの有名なミュージシャンのご葬儀みたいですねと言われるような、ハワイのレジェンドが歌を歌ってくれたりと、それはそれは大勢の方に見守られ、明るく華やかな葬儀でした。

画像1

ところが、その裏側では

私の心は、シルベスタ スタローンの怒りのアフガン

決して怒っていたわけではないのだけれど、炎の中を雄叫びを上げながら走り抜ける。そう、別の言い方をするならば「アメリカウルトラ横断クイズの泥んこクイズ」目の前にあるAかBの扉を瞬殺でぶつかって開けていく感覚。

夫の就労ビザで滞在していた私たちには、夫が亡くなることにより滞在の権利がなくなっていたのでした。葬儀の段取りより先に考えたのは、不法滞在にならない事。不謹慎なと思う方もいるかと思いますが、自分の生まれた国ではない場所で「外国人」として生活している以上、ついて回る問題です。


海外で暮らしながら、知らない事だらけをこなす日々
まさに、サバイバルの日々でした。

年齢的にも考えていなかった出来事がいくつも同時に起きます。

海外で配偶者が死亡したらどうするの?
ビザ保有者が死亡したら、家族の立場はどうなるの?
残された私達はこの先どうするの?
とにかく、???だらけなのに時間は過ぎていく・・・

この時に出来たことは、直感だけで行動する。調べる余裕なんてないから、聞く。止まらない、ひたすら動く。必要な事しかしない。

画像2


専業主婦から経営者に

私のパスポートは、状況が変わり過ぎていて、入国審査では審査官がいつも悩みます。 えっと、あなたは、、、

旦那さんのビザなの?あれ?学生? え? この会社何?

空港では別室で詳細説明をすることにもなります。。。

何にも悪いことしてないのにすごい嫌な気分です。

当たり前です。半年の間に配偶者という立場から、学生となり、自分の会社の経営者という状況になっているのですから。怒涛の日々すぎて、軽く記憶喪失状態は今も続いています。が、兎に角、夫亡き後は、私が大学生となり、その時にご縁がありましてある仕事をお引き受けすることに決めました。それが、今のワイキキにあるスパ「アロハハンズ」です。


2017年11月に会社を立ち上げて、ここハワイで生きていく決意を固めたのでした。当時すでに、老舗スパとして各種ガイドブックに載っていた店の経営者交代。順調な経営状態ではあったのですが、オーナー交代とともに質が変わるのは良くある事。当時の私に今伝えたい事は「社長たるもの、誰よりも働け、任せるな甘えるな、全て自分で出来るようにまず覚えろ。」何一つ出来ていなかった、、、勿論、私なりの努力をしたし、シングルマザー大黒柱になってから、子育てもして、慣れぬ経営を覚え、一方でスパ経営者がマッサージライセンスも持ってないんじゃカッコつかないしで、学校にも通いライセンス取得もしました。でも、お金で買えない時間。。店のスタッフは、みんな大先輩、名前を呼んで貰えるようになるのにも時間が掛かりました。


石の上にも3年というけれど

1年目・仕事の流れを習うのに精一杯
2年目・少し見えてきて、自分で回せるようになる、目指したい路線が見えてくる
3年目・目指す方向に向かい、一つ一つ想いを発信して改革する


その3年目にとんでもない時代に突入しました。

前年比−84%・・・ ??なんだこれ?

石の上にも3年、、、砂利の上に正座して、尚且つその足の上には大きな漬物石が載ったような、3年目となったのでした。。。

こんなことになるなんて


ここまでお読みいただきまして、有り難うございました。
事件はいつも3月の第2話でした、宜しければ
10年間をぎゅっとまとめたマイストーリー。
パート3もよろしくお願い致します!








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?