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学生時代の進路の決め方と現在
どうも。薬師寺です。
最近は、PHIピラティスの年に1回あるFESTAに参加しました。
久しぶりにセミナー受けましたが、FESTAの内容よりも普段中々会えない人達と会えたのが1番良かったですね。
てなことで、、
今回もゲストライターです。
(来月はしっかり書くので許して下さい🙏)
今回は、北海道で理学療法士をしている本田さん。
【学生時代の進路の決め方と過去】
— 薬師寺 偲 Shinobu Yakushiji (@gmawgmaw) October 22, 2019
明日のPhysio365もゲストライター。
北海道で理学療法士をしている本田さん@07mecchi21
コーチングの資格も保有してます。
学生の実習経験から働き方や進路選択のことを書いてくれてます。
面白い記事なのでお楽しみに。
Physio365👇👇https://t.co/JXgf7K9XXj pic.twitter.com/7wXZ405RSd
8月にPhysio365の1周年記念の飲み会を開催しましたが、わざわざ北海道からこの飲み会のためだけに来て頂けました。
ではここからバトンパスします👇👇
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はじめまして!Ru-Lab代表の本田創と申します。
薬師寺さんにお声掛け頂き
今回記事を書かせていただくことになりました。
よろしくお願いいたします。
まずは簡単に自己紹介させていただきます。
私は北海道で訪問リハビリ専従でリハビリで働いています。
あることがきっかけで(後述します)在宅や予防医学に興味を持ち
それから臨床よりも地域に出ることに重きをおいて活動しています。
私の理学療法士としての軸は、
「予防・健康寿命の延伸・ワクワクする教育」
といっても学生時代前半は急性期の整形以外は全く興味なかったです。
Physio365の読者さんには学生さんもいらっしゃると思うので、
急性期、回復期、維持期、訪問、施設などなど、
これからどの道に進むか考えている人もいると思います。
私自身がどのような経緯で行動の軸に至ったのか後述しますので
参考になればいいなと思います。
【目次】
・コーチングについて
・大学2年の検査・測定実習
・大学3年の評価実習
・訪問リハとのご縁
・予防医学のの重要性
・0次予防
・自分ならではのPT像を持って働こう
【コーチングについて】
突然ですが私はコーチングの資格を保有しています。
コーチングを活かして利用者様との対話を大変重視しているのですが、、、
こちらのツイートをご覧ください。
理学療法士も、会話が上手い人や優しい人など沢山いると思う。
— 薬師寺 偲 Shinobu Yakushiji (@gmawgmaw) October 2, 2019
ただ理学療法士は接客業ではなく、身体や動作のプロであって、技術職。
臨床やっている以上は相手の身体を良くして、生活や競技が出来る様にすることが役割であり仕事。
究極な話。
優しい人より治せる人に身体を診て貰いたいよね。
依頼していただいた薬師寺さんの意見に対立するような部分もありますが笑笑
考え方は人それぞれですし、
北海道にはこんなPTもいるんだなーくらいに思ってください。
簡単に説明すると、、
利用者様のリハビリに対する意欲や、なぜリハビリが必要なのかを、私の口から一方的に伝えるのは簡単ですが、
私が行うのは理学療法、リハビリをするのは利用者様です。
対象者は大人です。
自分のことは自分でしっかり決めて頂きます。
厳しい言い方かもしれません。
リハビリは時間になったらセラピストが来て実施するといった感覚を持つ方がいますが、
自分で軸を持って目標を立てた方は、
リハビリをしっかり『ジブンゴト』として捉えてくれます。
『ジブンゴト』を作り出すために私は対話を大切にしています。
コーチングについての記事は以前近藤さんが書いてくださっていたので、
あわせて確認してみてください!
前置きが長くなりました。
ここから学生時代のお話になります。
特定の分野を否定・嫌悪しているわけではありません。
ただ学生時代に感じたことをありのまま書いてますので、そのつもりで読んでいただけると幸いです。
【大学2年 検査・測定実習】
学生時代に遡ります。
私は大学2年生の実習に行くまで、リハビリと言えば急性期の整形!!
と完全に思い込んでいた人間で、整形にしか興味がありませんでした。
ゼミ希望を出す際も、整形に対する熱い想いを書き連ねた甲斐もあり、倍率の高かった第一希望の整形のゼミ生になることができました。
整形ゼミにに対する熱量はかなりあったのですが、勉強もろくにせずバイトと部活に明け暮れ。
成績も中の下くらいという学生時代の前半を過ごしました。
2年生の終わりに整形の病院へ検査・測定実習に行くことになります。
実習というものに対する漠然とした不安と緊張感の中に、急性期の整形の患者を見ることができる!という楽しみもありました。
指導者は学生時代からとても優秀な方で、英語も堪能で完全に圧倒されました。
知識も技術も凄くて大学2年の私は呆然としてました。
(実習中に呆然としちゃダメw)
今思うと勉強も少し真面目にやるようになって、知識もついてきたときにこの指導者の下で長期実習を行なっていたら急性期の整形の病院に就職していたかもしれません。
現在は急性期のリハビリの重要性を理解しているつもりですが、
なんといっても当時の私は不真面目くんだったわけで…
プロトコールに沿ったリハビリをしているだけ。
栄養管理された食事・しっかりとした睡眠・点滴と薬で治ってしまうじゃん!!
と本気で思っていました。
もちろん内科的な部分はこれらの要素は大きいと思いますが、
身体機能に関しては術後早期から、可動域や筋力・荷重・正しい身体の動かし方・恐怖心の克服。
なにより現状よりも悪化させないためにリハビリ介入していくことが、本当に大切だと思います。
ですが、当時は全く気づけませんでした。
そこで次は回復期に興味を持つようになります。
【大学3年 評価実習】
この6週間の実習が私にとっていろんな意味で大きな刺激をくれました。
端的に感想をいうと…めちゃくちゃ辛かった。
でも本当に鍛えられて大きく成長できた実習でした。
超急性期の脳血管疾患患者様を中心に多くの分野を扱う大きな病院でした。
ICUや術後○日レベルの方も含めいろんな方のリハビリを見せて頂き、どんどん回復期病院へ繋げていました。
私が最初にケースとして担当したのは小脳梗塞の方でした。
実習生として介入してから2週間ほどで回復期病院へ転院となり、回復期病院でも順調にリハビリを重ねて、自宅退院が近くなった頃…
指導者からの提案で回復期病院に1日だけ行かせてもらい、リハビリ介入もさせて頂きました。
「来週には辛かったリハビリも終了して、自宅で自由な生活を送れる!」
とくしゃっとした笑顔で話されていたことを今でも鮮明に覚えています。
無事退院し、私も実習最後のまとめをしていた時のことです。
最初にケースで見ていた患者様が再度入院。
どうやら自宅に戻ってから運動もせず寝たきり状態が続き、廃用が進み・低栄養・極度の貧血という状態でした。
そしてその方は後に亡くなってしまいました。
この時に私は身をもって気づかされました。
「病院のリハビリを一生懸命頑張っても、自宅でしっかり継続しないとダメなんだ」
【訪問リハビリとのご縁】
2年生の実習で、、
急性期はプロトコールに沿ってリハビリをしていく。
3年生の実習で、、
自宅に退院した後も、しっかり継続しないとまた入院してしまう。
と学んで私は在宅に興味を持つようになりました。
4年の治療・総合実習では、、
訪問リハビリで有名な指導者の下での実習でした。
びっくりするくらい毎回私は実習地に本当に恵まれていました。
実習先の配置決めた先生神です。
ありがとうございます。
訪問リハビリでは、、
以前は入院していて、退院後訪問リハビリを利用して運動を継続される方やまだ入院はしていないけど、状態が悪化してきたので予防的に利用する方など、
色々いたわけですが、
2年、3年の実習の件があったので、
「自分がやりたかったことはこれだ!!!」
ってなったわけなんです。
在宅で入院しない体づくりをサポートする。
大学4年の時にここが明確になり、実習先からも是非きて欲しいという。
なんとも嬉しいお声掛けもあって、、
この病院で現在は訪問リハビリ専従の理学療法士として勤務しています。
【予防医学の重要性】
晴れて理学療法士となり訪問リハビリを行うようになった私ですが、
2年目くらいから疑問を持つようになりました。
訪問リハビリの依頼・相談をくる時点で、もうかなり病状が進行している方が多い。
介護保険下での訪問リハビリを行なっているので、利用者様に若い方はおらず70代以上の方が多いです。
予防ってもっと早くから取り組まないとダメじゃない??
と強く思うようになったのです。
そこから私は病院外の時間を利用して、
理学療法士・健康管理士という資格を活かして、いろんな地域を周り、健康や予防・体質改善などに特化したセミナーを開催しました。
(就職面接時に副業OKを事前に確認していました)
セミナー開催までのやり方は原始的で至ってシンプルです。
各市町村の役場や保健所などに電話をかけて、電話越しに依頼したり、
直接足を運んで依頼です。いわゆる営業のような形です。
「最初からボランティアでいいのでやらせて欲しい」と伝えていましたが、
それでも断られることが大半です。
そんな中でもOKしてくれるところや予算を組んでくれる町もありました。
そうして臨床では治療を、講演会では予防を伝えています。
【0次予防】
皆さん0次予防ってご存知ですか?
1〜3次予防は学校などで習っていると思いますが、
最近は0次予防という言葉も出てきました。
0次予防とは、
自分の体質を知って取り組む健康作りです。
今ではテクノロジーがどんどん進化しているので、
唾液を取って遺伝子検査に出せば、
・痩せやすい、太りやすい
・疾患の発症リスク
・特徴(疲労・寿命・アルコール代謝・記憶力・髪の太さetc)
・体質(栄養素・速筋、遅筋傾向・甘味感知度etc)
なんてことがすぐにわかります。
ウェアラブルという装着型の機械では、
血圧・心拍数・SpO2・体内水分量などあらゆるデータが取れ、目に見えない自分の状態を確認することができます。
数年前の世界バレーで選手の心拍数がリアルタイムで表示されてたりしましたよね!
2020東京五輪でもウェアラブルが観客に配布予定で、競技のどの瞬間に興奮するのかなどのデータを取るみたいです。
IoT・ビックデータ・ブロックチェーンetc
テクノロジーを応用して予防をする時代にもなってきています。
あの有名な孫正義さんも予防医学に大量の投資をしています。
予防医学に限らずテクノロジーは今後急激に加速してくる分野だと思うので学んでいて損は無いと思います。
そうはいってもよくわからない、なんとなく苦手意識ある。
なんてかたもいるかと思います。
Youtubeでわかりやすく解説している動画がたくさんありますので、そちらを参考にされると抵抗なく学べるかと思います。
個人的には中田敦彦のYoutube大学がおすすめです。
話が脱線しかけているので戻しますが、
若いうちから自分の体質をしっかり知って予防に関心を持つことが大切です。
【自分ならではのPT像を持って働こう】
私はバリバリの臨床家という理学療法士ではありません。
在宅や地域に出て健康や予防を自分の声で伝えていくこと。
それだけは誰にも負けないという気持ちで働いています。
賛否あると思いますが、自分がこれだ!と思えるものを見つけて、
それを貫いて働いて欲しいと思います。
私のモチベーションを保つ大切な言葉は、
現状維持=衰退
安定するのではなく、不安定に適応する力を身につける。
理学療法士は給料が低く、転職したり辞めたいという声も聞きます。
ですが、自分なりのPT像を見つけることで楽しく働くことができます。
時間はかかるかもしれませんが、自分がやりたいことに、じっくり向き合ってみてもいいかもしれませんね。
私はそれを見つけるためにもコーチングの資格を取り、患者様にもジブンゴトとして捉えてもらうように心がけていたり、友達からの相談にもコーチングを活かしてアドバイスしています。
今後の展望として、
教育にもっと力を入れていきたいと考えています。
年齢や職業を問わず入れる学校を作り、
エンタメを取り入れながらワクワクする教育環境を目指します。
ワクワクできることってジブンゴトになるじゃないですか!
予防は若いうちから取り組むに越したことないのですが、若くて元気で健康だからこそ関心がかなり薄い部分でもあります。
自分にとって今関係ないと思えることでも、楽しいことワクワクすることなら興味を持ちますよね!
なので私は医療にも教育にもエンタメは必要だと思います。
その中で予防を伝えていき、、
「多くの人が幸せだな。」
と思える世界を作っていきたいと思います。
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。
もしまた記事を書かせていただく機会があれば、
私が講演会で伝えている予防や健康についての内容をPhysio365読者限定で公開したいなと思います!
よければスキやSNSで感想いただけると嬉しいです。
ライタープロフィール
本田 創(ほんだ はじめ)
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