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【外来リハビリ】のPTの重要な役割
どうも。薬師寺です。
今回は、外来リハビリの理学療法士の役割。
実際に病院と外来クリニックでの両方とも勤務の経験があるので、実体験としてお伝えすることが出来ると思います。
・これからクリニックに転職しようと思う
・クリニックに就職予定
・外来リハビリってどうなの?
・外来リハビリに興味がある
・外来リハビリと病院の違いは?
どれか当てはまる方などは参考になるコラムだと思います。
入院リハビリと外来リハビリの違い
入院リハビリと外来リハビリの違いです。
入院患者さんしか診てなかった時期も経験し、逆に外来の患者さんしか診てなかった時期も経験している薬師寺です。
入院リハビリと外来リハビリの違いについてですが…
・毎日リハビリ出来ない
・介入時間が短い
・来るも来ないも患者さんの自由
・基本的に活動レベル高い
・生活自立してる人が多い
・主訴は痛みか可動域制限
・仕事復帰が必要な人がほとんど
・精密検査は必要なし
・高度な治療は必要なし
・症状自体は落ち着いている状態
ザッと思いつく範囲で外来リハビリと入院リハビリを比較した時の、「外来リハビリの特徴」を書き出しました。
他にも特徴はあると思いますが…
病院など入院時のリハビリは、入院しなければいけない理由があるわけであって、外来リハビリは外来でいい理由があるから外来リハビリなわけです。
まあ当たり前ですが…笑
病期で分類すれば…
症状が重症化していたり、手術が必要、手術後の経過観察が必要、精密検査が必要な状態は毎日の状態把握が必要なため、入院施設が必要です。
逆に、症状が安定していたり、慢性期の症状とかはクリニックで対応するということですね。
外来リハビリの難しい点
外来リハビリの難しい点として…
人それぞれ感じる部分は違うと思いますが、
自分の経験上では、、
病院リハビリを経験してから外来リハビリを経験したわけですが、特に外来リハビリって難しいなって感じた部分として…
1:毎日介入できない
2:結果出さないと次がない
3:セルフケアやってくれない
頭に浮かぶのはこの辺が難しいなと。。
1:毎日介入ができない
入院患者さんのリハビリでは、
今日ダメでも明日もリハビリがあるわけですが、
外来リハビリの場合は毎日来院する人もいると思いますが…
ほとんどのケースが…
もっと頻度は少なく多くても週1〜2回くらいだと思います。
毎日介入出来ないというだけでも当然ですが考えることが変わってきます。
2:結果が出ないと次がない
病院で入院患者さんを毎日リハビリをしている時は、
考えて介入をしていたのは間違いないですが、自分の心のどこかで明日もあるからっていう気持ちがあったので、、
その時は考えてやってたつもりですが、
どこかヌルい気持ちがあったと、後から外来リハビリを経験してから実感した部分です。
外来リハビリとしては、
もしも1回1回を適当なことをしようもんなら次は来てくれないです。
だから…
その都度、本気で考えて結果を出しに行きます。
この結果というのも、、
痛みの軽減や可動域の改善などの治療効果だけを結果とするのではなく、現状の説明や原因や解決方法、治療プランの説明など筋が通った話を相手が理解したり納得できる伝え方をすることも結果です。
3:セルフケアをやってくれない
「じゃあ。運動してくださいね。」って言って…
・「はい。分かりました。」
・「毎日言われた通りにバッチリやってきました。」
ってことはまず普通に指導してもないわけです。
運動した方がカラダに良い。食事は腹八分目にした方がカラダに良い。こんなことは知識上では全員知っているんです。
だけど出来ないっていうのが人間です。
やった方がいいのは分かっているけどやらないです。
外来リハビリでは、リハビリの時間はたった数十分なのでその他の時間の方が何十時間もあるわけなので圧倒的にリハビリ以外の時間の過ごし方が重要なわけです。
このリハビリ以外の時間をどう過ごしてもらうか。どうすればセルフケアや日常の習慣を変えてくれるか。
ここを考えることが外来リハビリでは特に重要になってきます。
難しさは人それぞれだと思いますが、実体験として病院での入院リハビリから整形クリニックでの外来リハを経験した薬師寺からすると上記の様なことが特に最初はかなり困りました。
外来リハビリのPTの役割
入院リハビリと外来リハビリの違いを説明してきた様に、違いがあるということはセラピストの役割としても外来と入院では違うわけです。
病院の規模によっても違うし、病院の特色によっても違うわけです。
外来リハビリでのセラピストの役割として…
「リハビリ以外の生活の過ごし方を変える」という部分が特に重要です。
入院リハビリの方がなぜ入院しないといけないかを整理すると…
・手術をする
・手術をした
・症状が急性期
・症状の変化がある
・毎日の経過観察が必要
・精密検査が必要
・毎日の治療が必要
この様な理由があり、入院しているわけです。
逆に、外来リハビリの主訴として多いのが、
「痛み」「関節可動域制限」がほとんどです。
そして、その身体の不調のほとんどが…
「問題になっている生活習慣」
が原因となっていることがほとんどです。
症状自体が安定していたり、慢性疾患の方が基本的にクリニックでのリハビリ対象となるので、この慢性化した原因を考えた時に最も多いのが、「生活習慣の問題」が大きいです。
【外来リハで大切な部分】
— 薬師寺 偲 Shinobu Yakushiji (@gmawgmaw) February 23, 2020
・日常生活の悪い癖の認識
・セルフケアの必要性の認識
・やったらダメな動きの認識
・症状の現状と原因の認識
外来リハは病院と違って…
毎日身体を診れるわけではないので、セルフケアの必要性や症状の原因となってる動作や習慣を本人に認識してもらうことが大切。
「生活習慣を変える」のはセラピストが変えるものではなく、クライアントさんが変える部分なので、
セラピストの役割としては、「気づきを与える」「理解させてあげる」という部分が必要になってきます。
つまり、、
・セルフケアの必要性
・生活習慣を変える必要性
・現在の症状が出ている原因
こういったところを説明するスキルが必要。
説明するといっても、相手が納得して初めて説明できたとするので、納得するように説明出来る説明力は重要です。
ゴイゴイに徒手療法や運動療法するより…
— 薬師寺 偲 Shinobu Yakushiji (@gmawgmaw) February 23, 2020
・身体に関心を持ってもらう
・生活習慣が影響してることを知ってもらう
・運動の必要性を知ってもらう
セラピストが一方的に本気で治しに掛かるより、本人に何か気付いてもらうきっかけを与える方が大切と思う。
良くしようとする姿勢はあった上でね。
本気で治しに掛かるのは、もちろんセラピストとして重要ですが、「相手にカラダに関心を持ってもらう」「動き方を変えるだけで症状が変わることを実感してももらう」。
こういうこと出来るだけで、
セルフケアや日常を変えてもらいやすくなります。
外来リハビリで信頼される方法
外来リハビリでの信用の勝ち取り方。
信頼というのも患者さんからの信頼です。
・現状を分かりやすく説明する
・なぜそうなっているかを説明する
・これからの治療プランを説明する
・ゴールを共有(着地点を共有する)
治療技術はもちろん勉強することは大切ですが、外来リハビリとしては「治療プラン」や「治療にかかるおおよその期間」の説明が重要。
なので…
次回の来院予約をする時に、「次はいつ来ますか??」とかセラピストが聞いてる時点で完全にアウトです。
患者さんとセラピストの関係性で、明らかにプロはこっちなので「今はこういう現状で、今後こういう治療が必要なので来週のこの辺りで来て頂きたいです。」みたいな説明をすると患者さんも納得してくれます。
という点を参考にしてもらえればと思います。
今回は、外来リハビリのセラピストの役割というテーマで話をさせてもらいました。
ライタープロフィール
薬師寺 偲
・理学療法士
・PHIピラティスインストラクター
・愛媛リハビリ道場運営
・ボディーメイク系YouTuber
理学療法士のYouTube大学👇👇