WEBデザイナーが見積もりの時に事前に伝えておくべき条件とは
・見積もり以上のことをどんどん要求してくるお客さんの対応が大変…
・事前に条件を伝えなかったばかりに後から追加費用と伝えにくくなった…
こんにちは、フリーランスWEBデザイナーのSHINOBUです。
WEB制作の仕事にもお客さんと交渉が必要になることは多々あり、その多くはお金が絡むことだと思います。
・この金額ではここまでしか出来ない…
・当初の予定ではそこは対応範囲外だと思ってたのに…
・スケジュール内でそこまでやるのは厳しい…
認識のズレによって、上記のように言いたくなるタイミングも多く、時には赤字になってしまったり、炎上したりすることも…。
ただこれらは、制作に入る前の見積もり段階で認識を合わせておくことで、ある程度回避できるものでもあります。
今回は、制作に入る前に、事前にすり合わせておきたい「条件」の部分を見ていきます。
見積もり時点で伝えるべき条件とは
制作を進める中で、「これは最初に伝えておくべきだった…」というタイミングは多々あります。
しかし、初めから先を見通して、いざこざを全て回避するのは難しいです。
ですので、経験しながら失敗から学び、同じ過ちを繰り返さないようにノウハウとして蓄積していくことが大切です。
案件を進める中で起き得るいざこざには、ある程度パターンがあります。
起きる可能性が高いものに関しては、知っておくだけで対応策を打つことができますので、それらをまとめて行きます。
【 伝えて起きたい3つのこと 】
1. パターン出しの回数について
▼ 起こり得る失敗
WEBデザイナーの方が一度は経験があると思われる「パターン出し」。
WEB制作経験が浅いクライアントの場合に起こりがちですが、「見てみないとわからない」ということでパターン提示を求められることが多々あります。
この「見てみないとわからない」はまさにその通りで、制作サイドも同感ではあるものの、言われるがままに許容してしまうと、工数が大幅に膨れ上がる可能性があります。
工数が見積もりを超えてくる場合、追加費用の相談をする必要が出てきます。
しかし、事前にその旨を伝えていなかった場合、追加対応にすんなり納得してくれるクライアントばかりではありません。
「聞いてない」となり、追加費用には応じてくれるものの、信頼関係が損なわれるケースもあります。
▼ 対応策
制作に入る前、特に見積もりの段階で、備考として明記・明言するのが好ましいです。
「デザインのパターン出しは3回までです。これを超える場合は、追加費用になります。」といったように、初めから工数の追加には費用も発生する旨を伝えておきます。
「なんでもかんでもお金をとるなあ」と思われることが少し億劫な気持ちにもなるかもしれませんが、あとあと「聞いてない」となるよりは断然良いかと思われます。
2. レスポンシブの両デザインを提出するかどうか
▼ 起こり得る失敗
レスポンシブ対応の場合は基本的に、PCとスマホの両デザインを提出するケースが多いです。
ただ、場合によってはクライアントの予算の面から、工数を削減する必要が出てきて、「デザインはPC版のみ」といったようなイレギュラーな対応を取ることもあるかもしれません。
実際に私は以前この対応をした際に、いざこざを経験しました。
口頭での条件提示で済ませて明文化しなかったため、しっかり相手に伝わっておらず、「両デザインを提出してもらわないと上司に通せない」と言われたことがありました。
▼ 対応策
追加費用が必要な場合は、基本的にその旨を伝えて相手の判断を仰ぐのが良いです。
ただ、事前に伝えなかったがために、追加見積もりが通らない可能性もあります。
最初の見積もりの段階で、金額内で出来る対応範囲を明確に伝えることで、いざこざは回避できます。
3. デザインFIX後の出し戻しについて
▼ 起こり得る失敗
デザインには正解がないため、基本的にクライアントと制作サイドが納得したところで落ち着きます。
ただ、クライアントの納得をなかなか得られなかった場合、コーディングや開発のフェーズに入ってから「やっぱりあそこの部分…」と先方から出し戻しの要求がくることがあったりします。
その場合、制作サイドの力不足も一つの理由かもしれません。
ただ、工数がかかっているという事実に変わりはないため、明らかな過失出ない限り追加対応の相談をするのが良いと思われます。
▼ 対応策
出し戻しの可能性も踏まえて、デザインFIX後の修正対応に関して、見積もりの段階で名言しておくのが好ましいです。
ここも「聞いてない」とならないように、事前に伝えておくに越したことはないです。
まとめ
以上、3つの例を挙げましたが、経験していくうちにもっとたくさんのケースが出てくるかもしれません。
共通していることとしては、「追加費用になる場合」を事前に伝えることで回避できるケースが多いということです。
自分の経験値が上がっていくに連れてコミュニケーションも上達しスムーズに案件を進められるようになるかもしれません。
ただ、慣れるまではうまく行かなかったケースを知見として蓄積して次に活かすようにすることで、損失を回避できるようになります。
失敗からどんどん学びましょう!
おわり
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