初心者から1人前になるまでに、WEBデザイナーの仕事はどう変わっていくのか。
・これからWEBデザイナーになるけど、どんな仕事から始めるのか不安…
・仕事を始めて1年経つけど、いつまで今のような作業をするんだろう?
こんにちは、フリーランスWEBデザイナーのSHINOBUです。
WEB業界歴が浅いと、どんなふうにキャリアが進んでいくのか、なかなか想像がつきづらいかもしれません。
これからWEBデザイナーになる人は特に、どんな仕事からスタートするのかすらわからず、不安だったりします。
今回は「初心者はどんな作業からスタートするのか」、また「1人前になるとどんな仕事をするのか」など、ステージ別の仕事内容をご紹介していきます。
「初心者のWEBデザイナーは部分的な作業からスタート」
WBEデザイナーと言っても、コーダー寄りなのか、デザインワークメインなのかで少し異なるので、それぞれ参考をお伝えしていきます。
入社したばかり、かつ初心者の方の場合、具体的には以下のような作業からスタートすることが多いでしょう。
コーダー寄り
・サイト内の誤字脱字修正
・サイト中の画像の差し替え
・更新作業
デザイナー
・画像内の誤字脱字修正
・アイコンやボタンなどの部分的なオブジェクト作成
・軽微なレタッチ作業
など、ありものの修正や複製作業がメインとなります。
そういった軽微な作業をこなしながら、少しずつ「場慣れ」していき、チームでの仕事の進め方を感覚的に掴んでいきます。
どれだけ簡単な作業だとしても、初めての時は緊張するものです。
「こんなつまらない作業ばっか…」と高をくくらず、環境に馴染みながら、ゆっくりと着実に進んでいくのが良いと思います。
【 雑務は将来役立つ可能性大 】
ちなみは私は、制作メンバーが5人ほどの小さな制作会社からスタートしました。
少人数の会社だったため幅広い内容に触れることができましたが、入社したての時には以下のような作業をしていました。
・コンペ用のプレゼン資料を作成
・ヒアリング内容を見ながら構成書を作成
・デザインワークに関する社内のガイドラインを資料にまとめる
など。
改めて見ると資料作成が多いです。笑
ただ、デザインワークでないからといって侮ることなかれです。
特に3つ目のガイドラインの資料まとめなどは、すごく価値のある作業だったりします。
と言うのも、デザインに関する話だけじゃなく、制作案件の進め方などのノウハウに直に触れることができるからです。
しかも、お給料をもらいながら。
入ったばかりの初心者という立場では、面白くない作業も多いかもしれませんが、実はその中に将来役立つ情報がたくさん紛れていたりします。
ですので、ポジティブに日々を過ごすことをおすすめします。
「 いつまでが「初心者」なのか 」
学生のころのアルバイトで「いつまで新人気分なんだ」と怒られることがよくあります。
社会人になっても同じことはよく起きます。
結局のところ「新人」や「初心者」は、その人の自覚次第。
そしてその「自覚」と言うのは、働く環境も大きく関わってきます。
私の場合、最初の1年は直属のコーダーの先輩がずっと付きっ切りでいろんなことを教えてくれました。
それはもちろんありがたいことではありますが、悪い面もありました。
良い面としては、丁寧に教えてもらえたのでスキルの上達は少しスピード感がありました。
一方で悪い面としては、気づかないうちに「過保護」の状態になっていました。
いつまでも先輩に頼りっぱなしで、WEBデザイナーとして全然自立できておらず、恥ずかしながらそのことに1年間まったく気づいていませんでした。
2年目に入るタイミングで、社長から「成長おそすぎ」と忠告されハッとしました。
今振り返って痛感するのは、新人気分でいるうちは、スキルも立ち居振る舞いも、全てが初心者レベルから抜け出ないままということです。
つまり、早い段階で自立を意識することで、スキルも立ち居振る舞いも早い段階でレベルアップしていきます。
それに伴い、任される仕事も段々とグレードが上がっていき、結果的にハタから見ても「初心者」ではなくなっています。
【 甘えられるのは初めの1年が限界 】
とは言え、最初は職場に慣れなければいけないし、WEBデザインという仕事自体を覚えることにも必死です。
ですので、1年間はゆっくりとやっていてもなんとかなります。
しかし、2年目はそうもいかないことも多いので、気をつけたいところです。
そして、ある程度成長しない限り、なかなか楽しい作業にも有り付けないので、早い段階から「新人気分はやめよう…!」と自分自身を戒めるくらいが良いかもしれません。
「 『1人前』の条件と仕事内容 」
どうなったら1人前なの?
私が個人的に思う1人前の定義は、「自分で意思決定が出来るかどうか」です。
初心者だという自覚があるうちは、自分の感覚や考え方に自信が持てず、先輩に任せたりお客さんの言う通りにしたりします。
でも、勉強を重ね、いろんな情報に触れ、経験値も少しずつ増していく中で、段々と自分の意見を明確に持つことが出来るようになります。
すると、
・ここってこうするのはどうですかね?
・こうした方が良くなると思ったんでが、どうでしょう!?
と自分の意見を少しずつでも出せるようになっていきます。
誠実に仕事をしていれば、「生意気な!」と思われることもそうそうないと思います。
そうやってWEBデザイナーとして議論出来るようになった時に、「1人前になった」と言えるのだと思います。
【 1人前のWEBデザイナーが担当する仕事 】
これは言うまでもないかもしれませんが、WEBサイトを丸ごと担当したりします。
クライアントのところへ一人でヒアリングに行き、コーダーやデザイナー、エンジニアなどのチームメンバーに案件概要を共有し、制作をスタートさせます。
つまり、1人前になれば手を動かすばかりでなく、ディレクターのような立ち位置で案件を管理する役目も担ったりします。
会社の規模や制作チームの体制にもよりますが、1人前になっていくに連れて担当範囲も広がって行きます。
WEBデザイナーからWEBディレクターへの転身は良くありますが、中にはWEBデザイナーからエンジニアに転身する人もいます。
一つのことが1人前に出来るようになると、他の分野にも挑戦する機会が恵まれたりもするので、将来の可能性が広がって行きます。
「 まとめ 」
WEBデザイナーになりたての場合、初めからいきなり難しい作業を任されるということはほとんどありませんのでご安心ください。
自分のペースでゆっくりとスキルを伸ばしていきながら、でも気持ちはしっかり「自立」を意識しつつ、早く楽しい仕事が出来るよう1人前を目指して頑張りましょう!
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